和風旅館をイメージしたもてなしの家(デザイナー:北 伸介)
慌ただしい都心の住宅街にたたずむ一件の和風旅館? やわらかくもれる光が客人を迎え、まるで時がとまったかのようにおだやかな時間を感じさせます。 もてなしの空間として演出された各ゾーンが、非日常へと客人を誘い、和モダンの世界へどっぷりとつかってゆきます。日本の文化を重んじ、継承しながら新しいものへと形を変えてゆきます。
都心の住宅街にたたずむ、和風旅館を思わせる品格とやわらかさをもつ家。和風旅館を思わせるたたずまい。重厚感の中にやわらかくもれる光が客人を迎え、まるで時がとまったかのようにおだやかな時間を感じさせます。ぜいたくに下屋根を絡めた外観と和瓦がしっとりした雰囲気の中に品格を感じさせ、また木格子戸と大和塀が、視線の調整と合わせて、奥行きを感じさせて外観を豊かにします。植栽とも絡み情緒あふれる雰囲気を生み出しています。
もてなしを演出する奥行き感あるアプローチ。何層にも重なった門柱・大和塀が奥行きを感じさせ、ほんのりともれる明かりがもてなしを演出します。本物素材を絡め品格を感じさせます。
客人をもてなす驚きの土間。外光をあえて遮断し、間接照明のみで演出されたもてなしの空間を作りました。質感あるタイルと竹が屋外空間のような遊び感をもたらし、驚きの空間を生み出します。デザインされた障子からもれるやわらかい光が、次のゾーンへの期待感を促します。
もてなし空間。土間を抜けると奥行き感あるLDKが広がり、飾り棚には季節感や主の趣味嗜好を凝らした小物達が客人を迎えます。段々に低くなるキッチンカウンターや造作テーブルが奥行きを感じさせます。
約3.7畳の小上がり畳空間が絡むバリエーション豊かなくつろぎの空間。時には昼寝を楽しみ、足をいれカウンターで読書もよい、ソファー替わりとして客人の集うスペースにもなり、洗濯物を畳むことも・・・。生活の中に様々な形で絡み、更に色々な用途に発展してゆきます。そして、これらのすっきりした空間を演出する為に、約6M弱の大型収納が背面に存在します。バランスがとれてこそ、初めて質のよい生活が維持できます。
床面積 | 124.84m2 / 37.76坪 |
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工法 | 木造軸組 |
所在地 | 東京都葛飾区 |
竣工年 | 2011年 |
施工会社 | ポウハウス【ポラスグループ】長期優良デザイナーズ住宅 |