薪ストーブのあるリビングで、愛車を眺めながら仲間と過ごす住まい
車とバイク、そして友人たちと過ごす時間を大切にしていたご夫婦は、大勢で集まれるインナーガレージ付きの家を建てようと計画。平屋で暮らしたいと考え始めていたこともあり、その半分をガレージにすることに。一番奥の和室は小上がりにして高さを出し、インナーガレージまで視線がまっすぐに抜ける間取りにし、夫の寝室はガレージとの壁全面を窓に。家じゅうどこにいても愛車を眺められる、思い描いていた住まいが完成した。
高さのある空間が一直線につながった45畳のLDKは、バイクチームのメンバーが20人集まっても余裕の広さ。ウッドデッキ側、奥の和室は壁面のほぼ全面を大窓にすることで、さらなる開放感を演出している。中央に置かれた薪ストーブは、炉を囲んで暖を取ったり、揺れる炎を眺めたり、薪をくべて火付けをしたり、生活を豊かにしてくれる存在
掘りごたつが欲しくてつくった小上がりの和室。LDKにダイニングテーブルを置くことも考えたが、キッチンのすぐ近くに和室があるのでカウンターだけで十分と判断。LDKの広さを優先させた。キッチンは来客と一緒に使えるアイランド型に。小上がりの高さを利用してロボット型クリーナーの保管場所を用意
インナーガレージに隣接する夫の寝室。愛車を眺めながら眠れるようにガレージとの間の壁は全面をガラス窓に。ガレージの愛機をライトアップすれば昼間とはまた違った雰囲気が楽しめる。ガレージ側からは寝室の電気を付けなければ中が見えないようになっている。エアコンも黒にして重厚感あるコーディネートに統一
大型の長毛種「メインクーン」の親子3匹のために専用の個室を用意。居室と同じフローリングにしていたところ、滑って危ないので、滑りにくくクッション性のある床材に全面変更した
大人数でも一度に使えるよう、上がり框をL字型にした玄関ホール。正面の窓からウッドデッキに視界が抜けて、実際の面積以上に広さが感じられる
インナーガレージは車を保管したりメンテナンスをするだけでなく、ゆったりと過ごせる広さを確保。右手前のカウンターは夫の手づくり。車をライトアップするための照明を用意し、スピーカーを設置。高天井の広い空間に音が響いて、セカンドリビングのような居心地のいい空間となった
大屋根を望んでいたIさんだったが、設計士の「屋根に段差をつけて、そこから光と風が抜けるようにしましょう」との案を採用。大屋根の迫力はそのままに、機能性を高めている。インナーガレージの手前には大きなアプローチを用意し、数十人のバイク仲間が愛機と集っても余裕のスペースを確保した
床面積 | 252.35m2 / 76.33坪 |
---|---|
工法 | 木質系プレハブ(木質パネル) |
所在地 | 香川県 |
竣工年 | 2019年 |
施工会社 | 株式会社ヤマダホームズ 一関店 |