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住宅の省エネルギー性能に応じて、次のような補助金が用意されています。
※基本的な内容になります。

【参照】
環境省　令和7年度（2025年度）概算要求
戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス（ZEH）化等支援事業

ZEHとZEH+の違い

ZEHとは、高い断熱性能と省エネ性能を持つ住宅のことです。
基本的には、太陽光発電システムにより電気を自給自足できる住宅を指します。
光熱費の上昇や災害リスクを考えると、太陽光発電の設置をおすすめします。
ただし、全体の予算との兼ね合いを考慮する必要があります。

ZEH+とは、通常のZEHよりもさらに高い断熱性能を持ち、電気自動車（EV）の充電設備が付いているなど、より高度な省エネ性能を備えた住宅となります。

ZEHとZEH+のどちらを選ぶかは、以下の要素を総合的に検討することが大切です。

• 住宅の間取り
• 住宅会社の仕様
• 総工事費用とのバランス

最終的には、自分のライフスタイルや予算に最も適した選択が重要です。

別途補助金の増額も

【参照】
環境省　令和7年度（2025年度）概算要求
戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス（ZEH）化等支援事業

別途補助金の条件の中で、 高度エネマネに関して詳細を解説させていただきます。
高度エネマネとは「 高度エネルギーマネジメントシステム」のことです。
簡単に言うと、Home Energy Management System（HEMS）というシステムを用いて、電気やガスなどのエネルギーの使い方をもっと賢く、無駄なくするためのシステムです。
このシステムを使えば、家や学校、工場などで使うエネルギーをより効率よく管理することができるんです。

1. リアルタイム監視とデータ収集
   高度エネマネは、建物中のセンサーを使って今どれくらいの電気やガスが使われているかをリアルタイムでチェックする仕組みです。
   例えば、クラス全員が学校のパソコン室で勉強している時、どれだけの電力が使われているかなどをすぐに分かるようにします。
2. データ分析と可視化
   集められたデータをパソコンやタブレットに表示して、エネルギーの使い方をグラフや数字で見えるようにします。
   このおかげで、どこでエネルギーを使いすぎているかが一目で分かります。
3. エネルギーの最適化
   エネルギーの使い方を解析して、無駄を減らすための計画を立てます。
   たとえば、みんなが帰る夕方には不要な電気を切るなど、使い方を工夫して節約します。
4. 自動化と制御
   このシステムは、エネルギーの使い方を自動で調整することもできます。
   例えば、部屋に誰もいないときに、自動でエアコンや電気を消す機能などです。
   これなら、無駄なエネルギーの使い方を防げますね。
5. 異常検知とアラート機能
   例えば、突然エアコンが普通よりも大量の電気を消費していたりすると、異常な使い方をシステムが見つけてアラート（警告）を出します。
   これにより問題を早く見つけて、解決することができます。
6. 持続可能性と環境負荷軽減
   そして最後に、このシステムを使うと、エネルギーを無駄にしないでうまく活用できるので、CO2の排出量も減らすことができます。そうすれば、地球温暖化の防止や環境保護にもつながります。

＜具体的な例＞
例えば、ある家庭で高度エネマネを導入してみます。

• リビングのライトに人を感知するセンサーがついていて、人が部屋を出ると自動的にライトが消えます。
• 夜寝る時間になると、システムがエアコンの設定温度を少し高くしたり低くしたりして、エネルギーを節約します。
• 朝、お父さんがシャワーを浴びる時間とお母さんが洗濯をする時間をずらして、電力のピークをずらすように調整します。
• 家族が誰も家にいない時には、自動で全ての電気をオフにして、無駄な消費を抑えます。

このように、家に高度エネマネシステムを導入することで、エネルギーを無駄なく賢く使うことができ、環境にもお財布にも優しい生活を送ることができるんです。

新築向け補助金として「子育てグリーン住宅支援事業」という制度があります。

これは、2024年時点であった「子育てエコホーム支援事業」の後継制度として発表された補助金制度です。

2025年度に家づくりをする方は、こちらの精度をチェックするようにしましょう。

• GX志向型住宅の場合：1戸（1つの家）あたり160万円もらえます。
• 長期優良認定住宅の場合：1戸あたり80万円～100万円もらえます。
• ZEH（ゼロエネルギーハウス）の場合：1戸あたり40万円～60万円もらえます。

この子育てグリーン住宅支援事業は、2024年11月22日以降に家の基礎工事（家の土台を作る工事）を始めた場合に適用されます。

一方、2025年のZEH補助金は、例年通りであれば年度初め（4月）ころから申し込みが開始されると予想されます。

なので、どの制度を使うかは、あなたの家の性能やスケジュールに合わせて選ぶとよいでしょう。

参照：国土交通省

正式な申し込み開始時期は発表されていませんが、例年通りであれば年度初め（4月）ごろから申し込みが開始されるのではないかと思われます。

参照：ZEH WEB

2025年度には家づくりをスタートしたいと考えている方は、どうせなら補助金制度を利用したいですよね。

早めに補助金情報をキャッチしておくことで、お得に家づくりを進めることができるでしょう。

補助金をうまく使うためのコツは、ズバリ「早めに計画を立てること」です。

冬の間に住宅会社を選んで、春ごろまでに家の間取りを決めたり、必要な計算を終わらせたりするとZEH補助金をスムーズに申し込むことができます。

ZEH補助金を受けるための家は、補助金の申し込みが完了してからでないと工事を始められません。そのため、補助金を狙うなら来年の夏以降に工事を始めることになります。

ただし、来年の夏以降に工事を始めるのでも問題ないという人なら、この計画でいけます。
そのため、早めに余裕を持って考えるといいですよ。

＜おおよそのスケジュール＞

2024年冬
住宅会社を選ぶために、検討したり、見学会に参加したりして決めていきます。

2024年冬～2025年春
候補に挙がった住宅会社に、見積もりを出してもらったり、家の図面を作ってもらったりします。
最終的に決めた住宅会社と契約を結びます。

2025年5月～6月ごろ
家のプラン（設計）を細かく決めて、最終的なプランを確定します。
確定したプランで、省エネ計算などの必要な計算を行います。

2025年夏
工事を始めます。

2025年秋～冬
家が完成します。

前章でお伝えしたように、2024年度の冬ころまでにはハウスメーカーを決めることで余裕をもって家づくりを進めることができます。

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