5000万円台で建てる注文住宅!気になる予算の内訳、建てる際のポイント解説!
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注文住宅の購入を検討する中で、予算の選択肢として5,000万円が挙がることは多いです。土地代を含めずに予算が5,000万円ある場合は、平均的な予算よりも高く、高級感のあるハイグレードな住まいを実現できます。また土地代込みで予算が5,000万円の場合も、比較的ゆとりのある住まいづくりを行うことが可能です。
本記事では、予算5,000万円台で建てる注文住宅の特徴や費用内訳、住宅ローンの返済シミュレーションなどについて紹介していきます。
目次
予算5000万円台で建てる注文住宅の費用内訳
注文住宅を建てる際は、建物本体の工事費用に加えて付帯工事費・設計料・その他諸経費を予算内に含めなければなりません。また注文住宅を建てると同時に土地を購入する場合は、土地代もプラスされます。ここではそれぞれの費用の詳細について見ていきましょう。
本体工事費
本体工事費は、注文住宅の建物本体の工事にかかる費用で、工事費用全体の約7割を占めるのが一般的です。本体工事費に含まれるのは主に以下の7つで、庭や塀、屋外の駐車場などに関する工事は含まれません。
- 足場や仮設電気・水道などの仮設工事
- 建物の土台を作る基礎工事
- 柱や梁などの骨組みを作る大工工事
- 屋根や壁、床などを作る内装・外装工事
- 分電盤設置や配線を行う電気工事
- キッチン・トイレなどの設備設置工事
- エアコンや換気扇を設置する空調工事
ハウスメーカーや工務店などがWebサイトやカタログなどで表示しているのは、基本的にこの本体工事費のみのことが多いです。本体工事費は建物のグレードを示す指標として、様々な場面で使われています。なお建物のグレードは土地の大きさによって変わるため、本体工事費を坪数で割った坪単価という単位で示されることもあります。予算5,000万円の場合、延床面積が50坪であれば坪単価70〜80万円ほどです。
付帯工事費
付帯工事費は建物本体以外の工事にかかる費用で、一般的に工事費用全体の2割程度を占めます。付帯工事費に含まれるのは、主に以下の4つです。
- 解体工事(建て替えの場合のみ)
- 地盤調査・地盤改良工事
- 上下水道・電気・ガスの引き込み工事
- 駐車場のアスファルト舗装・塀の設置などの外構工事
ハウスメーカーや工務店によっては、電気工事やエアコン・照明などの設置工事も付帯工事に振り分けられるケースもあります。詳細はハウスメーカーや工務店から提出された見積もりに記載される項目を確認してください。
設計料
フルオーダーの注文住宅を作りたい場合は、設計事務所やフリーランスの建築デザイナーに依頼することもあるでしょう。設計をハウスメーカーや工務店が担当する場合は本体工事費に設計料も含まれていることが多いです。しかしデザインや設計にこだわりたく、設計事務所やフリーランスのデザイナーに依頼する場合は、本体工事費にプラスして設計費がかかります。
設計料は工事費用全体の1割程度の価格が設定されることが多く、今回の注文住宅5,000万円の場合、約400~500万円程度必要になるのが一般的です。ハウスメーカーや工務店が設計を担当する場合の費用は、全体費用の2~5%程度になることが多いため、それに比べると料金はかかりますが、デザイン性の高い家にしたい場合は検討してみましょう。
設計士や建築デザイナーなど、設計を専門に行う方に依頼すれば、機能性の高い住まいの提案やコストを抑えるコツをアドバイスしてもらえる可能性もあります。
土地代
現在の住まいを建て替える場合や所有地を活用して新たに家を建てる場合を除けば、注文住宅を建てる際に新たに土地を購入する必要があります。土地代の目安は、令和5年度の全国平均地価を元に考えると以下の通りです。(※)
- 50坪:約2,066万円
- 40坪:約1,652万円
- 30坪:約1,250万円
土地の価格は地域によって大きく変動します。東京・名古屋・大阪エリアの価格は他のエリアの4倍近くに上るため、土地代を抑えたい場合は、購入するエリアをしっかり検討しましょう。
※出典:国土交通省「 地価・不動産鑑定:地価公示 」
その他諸費用
注文住宅の建設や土地の購入に関わる工事以外の費用で、本体工事費の1割程度が目安だと言われています。諸費用に含まれる代表的な項目は以下の5つです。
- 住宅ローン関連の諸費用
- 火災・地震保険の加入費用
- 登記費用
- 引越し費用
- 仮住まいの費用(建て替えの場合のみ)
予算5000万円台の注文住宅の特徴【本体工事費のみ・土地込み別】
予算5,000万円台の場合、具体的にはどのような注文住宅を建てられるのでしょうか。付帯工事費や土地代などを含めて予算5,000万円台の場合と、本体工事費のみで予算が5,000万円台の場合の2パターンに分けて紹介します。
【土地代込み】予算5000万円台の注文住宅の特徴
建築予定のエリアや土地の広さによっても異なりますが、土地代込みで予算を5,000万円としている場合、本体工事費は3,000万〜3,500万円を目安にしましょう。一般的に3,000万円前半であれば、ミドルグレードの注文住宅を建てられます。
構造は木造が採用される場合が多いですが、鉄骨造も十分に検討できます。自身の希望に合わせてどちらが良いか決めましょう。木造のメリットは、気密性・断熱性の高い住まいを実現しやすいことです。湿度が高く、季節によって気温が大きく変動する日本の気候にも合っているため、暑い夏や寒い冬でも快適に過ごせます。鉄骨造のメリットは、耐火性や耐震性に優れている点です。また木造よりも劣化する速度がゆるやかであるという傾向もあります。
予算5,000万円の場合、間取りは3〜4人が広々と暮らせる4LDKが人気ですが、二世帯住宅を作ることも可能です。また、パントリー(キッチンの食材庫)・床暖房・食器洗い乾燥機・二重窓など人気の高い設備を取り入れることもできます。
【建物代のみ】予算5000万円台の注文住宅の特徴
本体工事費のみの予算として5,000万円以上の額が用意できる場合は、機能性もデザイン性も優れたハイグレードな注文住宅を建てられます。
構造はRCや鉄骨を選択でき、耐震性や耐火性の高い住まいを実現できるでしょう。太陽光発電システムを設置してエネルギー支出をゼロ以下にするZEH住宅にすることも可能です。
内装や外装では、天然木材や大理石、漆喰、レンガなどの天然素材を贅沢に使えます。また建築家や設計事務所に設計を依頼するデザイナーズハウスや、ヨーロッパ・北米から資材を輸入して建てる輸入住宅を選ぶという選択肢もあり、おしゃれで洗練されたデザインに仕上げられます。
間取りは、リビングや家族一人ひとりの居室にくわえて、ゲストルームや複数のトイレ、バスルームを設けることも可能です。完全分離型の二世帯・三世帯住宅も実現できます。また3階建てや地下室、広々としたガレージや庭といった贅沢な設備を用意するのも夢ではありません。キッチンやバス、トイレなどの水回りの設備も、高いグレードの機能や設備を選べます。
予算内で満足度の高い注文住宅を建てるためのポイント
予算が5,000万円あれば、比較的ゆとりある住まいを実現可能です。ただし希望や条件を盛り込みすぎると予算オーバーしてしまう可能性も。予算内で暮らしにフィットした注文住宅に仕上げるためには、どのようなポイントに気を付けながら家づくりを進めればよいのでしょうか。ここからは、満足度の高い住まいを実現するポイントを3つご紹介します。
ライフプランに沿った間取りにする
予算5,000万円台の家は大きな間取りを実現できるからこそ、不要なスペースを作ってしまう可能性もあります。現在のライフスタイルや将来のライフプランと合致しない間取りにしてしまうと、リフォームして間取りを変えなければならないなど、将来的に余計な費用がかかるかもしれません。
例えば幼い子供が2人いる家庭の場合、子供部屋1室とゲストルーム1室を設けておくと、成長に合わせてゲストルームを子供部屋に変更できます。
ハウスメーカーや工務店に間取りプランを依頼する際、基本的には家族構成や予算に適した提案をしてもらえます。しかし中には、実際のニーズに合っていないスペースや設備まで盛り込まれている可能性もあります。本当に自身や家族にとって過ごしやすい間取りなのか、各社の間取りプランを客観的に判断するようにしましょう。
土地の予算を抑える
注文住宅と敷地を同時に購入する場合は、土地代を抑えることで住宅本体にかける費用を増やせます。土地の予算を抑える方法は、希望するエリアの中でも地価の低い場所を選ぶことです。
例えば、全国の中でも地価の高い東京都は1平方メートルあたりの平均額は約45万円ではあるものの、港区や千代田区は200万円以上、多摩全域は平均22万円と大きく差があります(※)。このように同じ都道府県内でも地価は大きく変動するため、通勤や通学に支障のない範囲で価格の低い市区町村を選ぶことで、土地代を大幅に抑えることが可能です。
※出典:東京都「 令和5年地価公示 区市町村別用途別平均価格表 」
またあえて狭小地を選んで、3階建てや地下にして延床面積を増やす方法もあります。土地代を抑えられるため、住宅本体のグレードを高めることが可能です。ただし階層が多い家は、老後に足腰が不自由になったときに暮らしにくさを感じる場合も。注文住宅は基本的には一生の住まいになることが多いため、30~40年後にも快適に過ごせるように適切な広さの土地を選ぶようにしましょう。
不動産の無料相談窓口に依頼する
不動産仲介会社の中には、注文住宅をはじめ不動産に関する相談に無料で対応する窓口を設けている場合があります。窓口を通して、複数の施工会社に見積もりや間取りプランを依頼でき、公平な立場からアドバイスをもらえることが可能です。
またライフプランニングや土地提案、購入に向けた資金計画書の作成などのサービスも無料で利用できる場合もあります。予算内で無理なく、自分の希望を叶える方法を一緒に考えてもらえるため、一人で注文住宅を建てるのに不安がある方や進め方が分からない方におすすめです。
5000万の注文住宅を購入する際の年収目安
2021年度の「フラット35利用者調査」によると、土地付注文住宅を建てる際の年収倍率の平均は7.5倍(頭金含む)です。(※)そのためあくまで目安ではありますが、世帯年収が667万円以上であれば5,000万円の注文住宅を購入する選択肢も考えられます。ただし注文住宅は大きな買い物であるため、購入後の生活費や将来のリスクを十分に加味した上で、自分に合った資金計画を立てることが大切です。
5,000万円の注文住宅を建てた場合の住宅ローン返済額や、住宅ローンを組む際のポイントなどについて、詳細を見ていきましょう。
※出典:住宅金融支援機構「 2021年度 フラット35利用者調査 」
5000万円の家の住宅ローン返済シミュレーション
住宅ローンの返済額は金利によって異なります。金利の種類ごとに、5,000万円の注文住宅の住宅ローンの返済シミュレーションを見ていきましょう。
固定金利の住宅ローン返済シミュレーション
全期間固定金利型の住宅ローンの平均金利は、1.368%(2021年2月時点)です。(※)平均金利を元に、5,000万円全額を借り入れするフルローンを行った場合、月々の支払額と総支払額は以下の通りです。
- 月々の支払い:149,880円
-
総支払額:62,949,533 円
※頭金なし、返済期間35年、毎月払いの場合
返済比率は年収の20~25%程度が目安とされているため、世帯年収が約700〜900万円あれば適切な予算と言えます。
※出典:三菱UFJ銀行「 住宅ローンを徹底比較!知っておきたい金利の相場と利息の計算方法 」
変動金利の住宅ローン返済シミュレーション
変動金利型の住宅ローンの平均金利は約0.518%(2021年2月時点)です。(※)5,000万円の借り入れをした場合の返済額は以下の通りです。
- 月々の支払い:130,191 円
-
総支払額:54,680,143 円
※頭金なし、返済期間35年、毎月払いの場合
返済比率20~25%にあたる、約625〜780万円の世帯年収があれば、注文住宅の予算として適切です。ただしこの場合は金利が変動するため、総支払額が大幅に増える可能性も十分に考えられることを認識しておきましょう。
※出典:三菱UFJ銀行「 住宅ローンを徹底比較!知っておきたい金利の相場と利息の計算方法 」
住宅ローンを組む際のポイント
住宅ローンを組む際に所得税の住宅ローン控除を利用すれば、支出を抑えることが可能です。控除率は全期間一律0.7%で、住宅の性能によって控除が適用される借入額が異なります。長期優良住宅や低炭素建築物などの認定を受けた住宅は最大5,000万円まで、ZEH水準を満たした住宅は最大4,500万円、省エネ基準適合住宅は最大4,000万円、一般住宅の場合は3,000万円までが対象です。(※)
一点、住宅ローン控除には所得制限があることに注意しましょう。年間所得が2,000万円以上の世帯には住宅ローン控除が適用されません。その場合は、夫婦それぞれの名義で住宅ローンを組む「ペアローン」の利用がおすすめです。1人あたりの年収が2,000万円以下であれば、各自が住宅ローン控除を受けられます。ただし無理な借り入れにならないよう、ファイナンシャル・プランナーや不動産の相談窓口を頼りながら計画的に予算を決めていきましょう。
※出典:国税庁「 No.1211-1 住宅の新築等をし、令和4年以降に居住の用に供した場合(住宅借入金等特別控除) 」
予算5000万円でこだわりを詰め込んだ注文住宅を建てよう
注文住宅を建てる上で、本体工事費の予算が5,000万円あればこだわりを詰め込んだハイグレードなマイホームを実現可能です。土地代込で予算5,000万円の場合であっても、平均的な住まいを形にできます。
人生の中でも大きな買い物でもある注文住宅の購入で後悔しないよう、複数のハウスメーカーや工務店などから資料や見積もりを取り寄せて、満足のいく家づくりを目指しましょう。
注文住宅相談サイト「タウンライフ家づくり」を活用すれば、複数のハウスメーカーや工務店から、間取りプランや資金計画書、土地に関する情報などの一括受け取りが可能です。相見積もりもとりやすく、自身の希望や条件に適したプランを見つけるのに役立ちます。
Webサイト上で希望や条件を入力するだけで、簡単かつ無料で資料請求できるので、マイホーム購入に向けて準備を進めようとしている方はぜひ一度利用してみてください。
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