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注文住宅の間取りの決め方 押さえておくべきチェックポイント10つと注意点10つ

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注文住宅の間取りの決め方 押さえておくべきチェックポイント10つと注意点10つ

注文住宅を建てる上で間取りの決め方は非常に重要であり、住み始めてからの生活のしやすさに直結します。一度注文住宅を建ててしまうと、大幅に間取りを変更することは難しいため、事前に細かく決めておくことが大切です。

本記事では、間取りを決める際の流れや考慮すべき点、決め方のチェックポイントなどについて解説します。

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目次

注文住宅の間取りを決めるダンドリ

注文住宅の間取りを決めるダンドリは以下の通りです。

  • 間取りのイメージを固める
  • 施工会社との調整
  • 施工会社と具体的なプランを練り上げる

1. 間取りのイメージを固める

まずは間取りのイメージを固めます。例えば以下のような点をイメージしてみましょう。玄関の方角

  • 水回りの位置
  • キッチンの位置
  • リビングと居室の位置

間取りをイメージする際は、生活する上で使いやすい配置かどうかを意識してください。例えば、洗面所、お風呂場といった水回りはまとめて配置することで、動線が確保しやすくなります。

イメージを固める際に役立つのが、施工会社や工務店が自社のホームページに掲載している過去の施工例、カタログなどです。なお住宅完成見学会に参加することで、Webサイトや紙面上では分からない、細かい点も確認できます。

他にも、SNSを活用して気になる間取りを見つける方法もあります。例えばInstagramで「#間取り」で検索すると、さまざまな間取り例が出てくるためイメージを固める上では役立ちます。

2. 施工会社と確認・調整する

大まかな間取りのイメージが決まったら、いくつかの施工会社に希望や条件を伝えましょう。施工会社は希望や条件を受けて、間取りプランや見積もりを提示してくれます。

ただし施工会社は数多くあるため、どこに依頼すべきか迷ってしまうかもしれません。施工会社を選ぶ際は次のポイントに着目して、複数社に希望を伝えましょう。施工会社から説明を受けた上で、自分に合った施工会社を選ぶようにしてください。

担当者の経験が豊富か(打ち合わせから注文住宅完成までを数多く経験している)

  • 担当者の対応は丁寧で信頼できるか
  • 木造住宅、鉄骨住宅どちらを得意としているか
  • アフターサービスの内容と保証期間をどう設定しているか
  • 見積もりに不安点はないか

3. プランを練り上げる

依頼する施工会社を決めたら、担当者と打ち合わせを繰り返し行い、詳細な間取りや設備の内容などを決めていきます。プランの打ち合わせは細かい点を含めて、納得いくまですり合わせてください。また打ち合わせの際は、家族構成や今後のライフプランを担当者に伝えましょう。これらを伝えることで、将来を見据えた間取りについてプロのアドバイスをもらえます。

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注文住宅の間取りを決める際に考慮すべきこと

注文住宅の間取りを決める際に考慮すべきこととして、土地の条件や隣家との兼ね合い、予算などがあります。

1. 土地の条件

注文住宅を建てる土地の条件は一律ではありません。縦長の土地もあれば斜めに区切られている土地もあります。そのため、土地の形状に応じて間取りを決めることが大切です。また形状に加えて、採光のバランスを考慮するためには土地の方角も重要になります。

例えば、傾斜がついた土地であれば傾斜部分と相性のよい地下室やガレージを設けることで土地の形状を活かした間取りが実現可能です。土地の方角については、一般的に北向きは日当たりがよくないため、採光を意識した間取りにする必要があります。

また土地の形状、方角に加えて、建ぺい率と容積率も土地の条件に応じた間取り決めの際には大切です。建ぺい率、容積率とはそれぞれ次のことを意味します。

  • 建ぺい率:注文住宅を建てる土地の面積に対しての建築面積(建物を上から観た場合)の割合
  • 容積率:敷地面積に対しての延べ床面積

建ぺい率と容積率は、住宅地、商業地、工業地などによって異なります。戸建住宅向けとなる第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域で定められている建ぺい率、容積率は以下の通りです。

用途地域 建ぺい率(%) 容積率(%)
第一種低層住居専用地域 30、40、50、60 50、60、80、100、150、200
第二種低層住居専用地域 30、40、50、60 50、60、80、100、150、200
(※)

※出典:国土交通省「 建築基準法制度概要集

例えば、敷地面積160平米に対して建ぺい率が60%の場合、建てられる住宅の面積は次の通りです。

  • 160平米(敷地面積)×60%(建ぺい率)=96平米(建築面積)

次に容積率が200%だった場合の延べ床面積は以下のように求められます。

  • 160平米(敷地面積)×200%(容積率)=320平米(延べ面積)

上記の場合、1階を200平米、2階を80平米、3階を40平米といったような間取りが可能です。

2. 隣家との兼ね合いや周辺環境

隣家との境界線の近くに部屋を設けると、生活音やニオイが漏れてしまいトラブルにつながる恐れがあります。例えば、隣家のガレージの近くに寝室やリビングを設定すると、ガレージで発生する作業音やシャッターの開閉音が気になってしまうかもしれません。

また人通りの多い道路に面している住宅の場合、窓から見える外からの視線が気にならないような間取りを設計しましょう。

3. 予算

間取りを決める際は予算内に収めることが大切です。予算内に収めるためには以下のようなポイントを意識しましょう。

  • 全ての階を同じ大きさの直方体にする
  • お風呂場・洗面所など水回りをまとめる
  • 部屋数を減らす

階ごとの大きさ、形を統一して直方体にすることで外壁に使用する材料の費用や建築費を抑えられます。またお風呂場、洗面所などの水回りをまとめることで、水道管工事費用の削減が可能です。同様に部屋数を減らせば、資材にかかる費用を抑えられます。

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注文住宅の間取り決めに役立つ「ゾーニング」とは

注文住宅の間取り決めに役立つ「ゾーニング」とは

注文住宅の間取りを決める際に役立つのがゾーニングです。ゾーニングとは目的や機能ごとに間取りを区分けすることを意味します。家の中のゾーニングと敷地のゾーニングの2種類があり、さらに細分化が可能です。

家のゾーニング

家の中のゾーニングは次の4つのゾーンに着目しましょう。

  • パブリックゾーン:リビング、ダイニング、キッチンなど
  • プライベートゾーン:寝室、子どもの部屋、書斎など
  • サービスゾーン:洗面所、脱衣所、浴室、トイレなど
  • 通路ゾーン:廊下、階段など

間取りを決める際に、それぞれのゾーンで考えるべき主なポイントは以下の通りです。

ゾーンの種類 考えるべきポイント
パブリックゾーン
  • リビングは周囲の視線が気にならず、開放的かつ採光や風通しがある場所に設置する
  • ダイニングはリビングとどれくらい距離をとるか考える
  • キッチンはダイニングへの動線や来客時を踏まえて決める
プライベートゾーン・通路ゾーン 子どもの帰宅や外出の様子を確認しやすくするためには通路ゾーンをパブリックゾーンに組み込む
サービスゾーン
  • 脱ぐ、洗う、干すなどの複数の行動をする部屋の間取りは家事動線を効率よくするために早めに間取りを検討する
  • 家事の時間を短時間で済ませるなら、広めの収納スペースを家事動線の近くに設置する

家の中のゾーニングを考える上では、家族が多くの時間を過ごすパブリックゾーンや家事を行うサービスゾーンから始めるのがおすすめです。

敷地内のゾーニング

敷地内のゾーニングは次の4つのゾーンに着目しましょう。

  • 建物ゾーン:住宅本体、物置など
  • 庭ゾーン:芝生や菜園など
  • アプローチゾーン:階段やスロープなど
  • 駐車場・駐輪場ゾーン:自動車や自転車を置くスペース

それぞれで考えるべき主なポイントは以下の通りです。

ゾーンの種類 考えるべきポイント
建物ゾーン・アプローチゾーン

建物ゾーンは敷地の北側に寄せて南側にスペースを確保するのが一般的だが、周辺状況に応じて変更する

アプローチゾーンは道路からの視線を考慮して玄関の向きやエントランスも含めて考える

庭ゾーン 1階にリビングを設けるのであれば、ウッドデッキやテラスを設置すると屋外に出やすくなる
駐車場・駐輪場ゾーン

駐車スペースは何台分必要か、どのようなタイミングで車を使用するか、縦列駐車でもよいかなどを考慮して場所と広さを決める

駐輪スペースは台数や屋根の有無を踏まえて場所を決める

敷地のゾーニングを考える際は、大きめのスペースが必要な駐車場・駐輪場ゾーンから決めていくのがおすすめです。

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注文住宅の間取りの決め方|10個のチェックポイント

注文住宅の間取りの決め方

注文住宅の間取りでは、家族構成と部屋数、玄関の位置など10のポイントを決めていきましょう。決める際にイメージが沸きづらい点があれば、住宅展示場やオープンハウスを訪ねたりプロに相談するのがおすすめです。

1. 家族構成と必要な部屋数

家族構成と必要な部屋数を確認してから間取りを決めましょう。例えば、夫婦2人と子ども2人の4人家族だった場合、必要な部屋数としては次の2つの案が考えられます。

  • 1. 家族全員の個室
  • 2. 夫婦の主寝室+子ども部屋1つ

1と2を比較すると、当然1のケースの方が部屋数は多くなるため、より広い間取りが必要です。

1と2どちらにするかは、家族の生活リズムを踏まえて検討しましょう。夫婦どちらかが夜勤が多い職業であれば、夫婦それぞれの個室を持つことで、睡眠時のストレスの軽減できます。

また子ども部屋をまとめる場合は、子どもの年齢差や性別の考慮が必要です。小さいときは問題がなくても、子どもどちらかが思春期を迎えたタイミングで「部屋を分けたい、一人部屋が欲しい」と希望される可能性もあります。子どもがいる場合は十数年後を見据えて部屋数を考えましょう。

2. 玄関の位置

玄関の位置や方角を決める際は、土地がどの方角の道路に接しているかを確認してください。一般的に玄関は道路の近くに設けるため、玄関を設置する方角は、次の4パターンが考えられます。

  • 土地の南側に道路が面している:南側に玄関を設置
  • 土地の北側に道路が面している:北側に玄関を設置
  • 土地の東側に道路が面している:東側に玄関を設置
  • 土地の西側に道路が面している:西道に玄関を設置

ただし南側に玄関があると、日当たりが良好なスペースを玄関が占めてしまうため、東もしくは西に玄関を設置できるように土地を選ぶのがよいでしょう。また玄関は道路に面するため、門や垣根などの外構を設置して外からの視線が届かないようにする工夫を施すことも大切です。

3. キッチンの配置

キッチンの配置は、対面キッチンにするか独立キッチンにするかを検討しましょう。それぞれのメリット、デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
対面キッチン
  • 調理しながらリビングにいる家族とコミュニケーションがとれる
  • 子どもの様子やテレビの内容など周囲に目を配れる
  • キッチンスペース広くなる傾向にある
  • ニオイや油、水ハネの心配がある
独立キッチン
  • 調理に集中できる
  • リビングに煙やニオイが届きづらい
  • 他の部屋の様子が分かりづらい
  • 閉塞感を感じる可能性がある

子どもがいて、リビングにいる子どもの様子を見ながら調理がしたい場合は対面キッチン、来客が頻繁にありリビングに煙やニオイを届けたくない場合は独立キッチンといったように、自分の希望するスタイルに合わせて選びましょう。

4. リビングと各部屋の配置

リビングと各部屋の配置は、リビングと同じ階にどの程度の部屋数が必要かを検討して決めましょう。

リビングと同じ階に部屋を設けるほど広さがないのであれば、リビングに畳のコーナーを隣接させることで、くつろぐ場所が生まれます。仕切りを設置すれば客間としても活用可能です。リビングと畳をつなげることで、リビングそのものを広く見せることもできます。

リビングと別の階に部屋を設置する場合は、将来を意識した長期的な視点で間取りを考えましょう。例えば、子どもが小さいうちは広々としたスペースを確保しておき、成長に応じて個室にできるように可動棚や間仕切りを用意しておくなどのアイデアがあります。

5. 家族の生活動線

家族が快適に暮らす上では、家族の生活動線を意識した間取りが必要です。生活動線とは普段の生活で家族が通るルートのことです。生活動線の中でも、洗面所やトイレに行くときの衛生動線や、朝起きて通勤・通学するまでの準備に必要な動線を意識しましょう。

衛生動線は使いやすさに加えて、衛生面やプライバシー面への配慮が必要です。例えば、リビングから直接トイレがつながっていれば使いやすさはありますが、音が聞こえる恐れがありプライバシー面に欠けてしまいます。リビングから出て扉を挟んだ場所にトイレを設置するなど、衛生面やプライバシー面に配慮した間取りを考えましょう。またトイレや洗面所、お風呂場などの水回りを近くにまとめることで、動線が確保しやすくなります。

通勤や通学に行くまでの動線では、以下のような点に着目してください。

  • 通路は家族がすれ違える程度のスペースを確保する
  • トイレは複数階に用意する
  • 洗面所の鏡は2人が並んで映る大きさにする

いずれも通勤や通学のタイミングが家族同士で重なっても、準備の待ち時間などが発生しないために必要なポイントになります。

6. 家事動線

家事動線とは家事を行うためのルートのことです。家事動線を確保するためには、キッチン、洗面所、リビングを行き止まることなくグルグルと行き来できる、回遊性のある間取りを意識しましょう。回遊性があれば、複数の出入りパターンが生まれるため行き来する距離が短くなりやすく、家族同士がすれ違うことも減るので家事のストレス軽減につながります。さらに玄関からキッチンの距離を短くすることで、買い物の荷物を運ぶ手間を減らすことも可能です。

また洗濯をする際の動線も意識しましょう。洗濯機と洗濯場所、さらに収納場所が同じ階や近い場所にあれば、洗濯物を持って階段を昇り降りしたり、通路を行き来したりする必要がありません。

7. 必要な収納量

収納スペースは多ければよいわけではありません。収納スペースが増えすぎてしまうと、その分生活スペースが狭くなってしまいます。

また収納した物をすぐに使えるように、家族が集まるリビングや水回りには壁面収納を設置しましょう。壁面収納がないと、リビングに家族おのおのが物を持ち込んでしまい、机や床が散らかってしまう恐れがあります。

8. コンセントの数・位置

コンセントの数や位置は、以下の点をイメージ、検討して間取りに落とし込みましょう。

どの家電をどのタイミングで使用するか、1日の流れをイメージする

現在住んでいる家のコンセントの位置、数についての満足・不満な点を挙げる

例えば、キッチンの作業台の上にコンセントがあれば、コーヒーメーカーやフードプロセッサーなどを使用する際に役立ちます。また収納場所にコンセントがあれば、収納中に掃除機の充電も可能です。

9. こだわりたい間取り

生活に欠かせない部屋の間取りの他にも、こだわりたい部屋やスペースの間取りをどこにどのように反映させるかも考えましょう。例えば、ウォークインタイプのシューズクローゼットを盛り込みたいのであれば、収納量に加えて目隠し用の扉の設置をするかなどを検討しましょう。食品や食器を収納するパントリーを設置する場合は、キッチンの動線を意識して間取りを決めることで、収納・取り出しやすくなります。

また書斎が欲しい場合は、集中できる完全個室タイプにするか、書斎にいる間も家族の様子も分かるオープンタイプにするかを検討しましょう。

10. ライフステージの変化への対応

注文住宅の間取りは、ライフステージの変化に対応できるようにすることが大切です。子どもがいる家庭であれば、子どもが将来家を出ることを考えて、あえて子ども部屋を小さくする、他の部屋と一体化しやすい間取りにするなどの工夫を凝らしましょう。また、段差を減らすバリアフリー対策も事前に考えておくことで、老後の生活に備えられます。

またライフステージを意識した間取りを考える際に活用したいのが、可動式の間仕切り収納棚です。可動式の間仕切り収納棚を活用することで、簡単に部屋を区切ることができます。収納棚を移動すれば、ライフステージの変化に応じて部屋を分けたり広くしたり柔軟に調整可能です。

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注文住宅の間取り決めの注意点|失敗しやすい10例

注文住宅の間取り決めで失敗しやすい例として、ニオイが漏れたり防犯面で不安があったりなどの点が挙げられます。住み始めてからでも対策を講じられますが、入居時から快適に暮らすためにも間取りを決める際に注意するようにしましょう。

1. 家中にニオイが広がる

対面キッチンは前述した通り、家の中に油や煙のニオイが広がりやすいです。そのため家中にニオイが広がることを避けるのであれば、独立キッチンを採用しましょう。

その他、対面キッチンからのニオイの広がりを抑えたい場合は、珪藻土、漆喰、エコカラットといった消臭効果が期待できる壁素材を用いるのがおすすめです。

2. 家具や家電を配置しにくい

注文住宅に引越したものの、家具や家電を想定通りに配置できなかったという失敗例があります。このようなケースの原因として考えられるのが、間取りを決める前の家具・家電の寸法不足です。新居で使用する家具や家電は事前に採寸して、それに応じたスペースを間取りに落とし込みましょう。

家具や家電のスペースを間取りに落とし込んだら、家具、家電の周囲を人がストレスなく通れるスペースを設けておきます。一般社団法人 人間生活工学研究センターの調査によると、日本人の成人の肩幅の平均は42cmです。(※)この幅に余裕を持たせて、家具、家電の周囲の通路は約60cmのスペースをとっておくとよいでしょう。

※出典:一般社団法人 人間生活工学研究センター「 人間特性基盤整備事業成果報告書

3. 家事導線がスムーズでない

家事動線がスムーズではないケースとして、以下のような失敗例が挙げられます。

  • 玄関からキッチンまで遠く荷物を持って歩く距離が長い
  • 洗濯物を干す、取り込むのに毎回階段を昇る必要がある

家事動線をスムーズにするためには、実際に家事をする際の行動をシミュレーションしてみましょう。シミュレーションが難しい場合は、モデルハウスを見学して家事をするときをイメージするのがおすすめです。

4. 採光・風通しが悪い

注文住宅に住んでみたら、陽が入りづらくて暗い、風の通りが悪いというケースもあります。採光について失敗しないためには、陽が差し込む時間に合わせて部屋の用途を決めてみましょう。

例えば、陽が差し込む時間が短い北向きの部屋であれば、寝室として使用します。一方、陽が入りすぎる部屋の場合は、窓の大きさや高さで日差しの量や角度を調整可能です。

また風通しで失敗しないためには、部屋ごとに風が入ってくる窓、出ていく窓の2つ以上の窓を設置しましょう。小さい窓であっても風通しをよくできます。

5. 寒すぎる・暑すぎる

部屋が寒すぎる、暑すぎるといった点も注文住宅に住んでから気付く失敗例です。部屋の温度については、採光と同様に窓の大きさに注意しましょう。窓が大きいと光が差し込みやすく、夏は暑くなります。反対に冬は窓から室内の暖かい空気が逃げていってしまい、寒くなります。部屋の温度と採光などのバランスを考えて、窓の大きさを決めるようにしましょう。その他にも、暑さ寒さに強い省エネ住宅の検討もおすすめです。省エネ住宅とは断熱性、日射遮蔽性、気密性が高い住宅を指します。省エネ住宅であれば、季節を問わず快適なのはもちろんのこと、光熱費を抑えて暮らせます。

6. 収納が足りない・使いづらい

収納における失敗例として、いざ収納しようとしたらスペースが足りなかった、使いづらかったなどが挙げられます。収納スペースは前述の通り広すぎても生活スペースが狭くなってしまうため、家族の持ち物や衣服の量に合わせて適切な広さを確保しましょう。また使いやすい収納スペースを設けるためには、収納スペース内への照明設置や扉の開く方向などについても意識することが大切です。

7. イメージしていたよりも狭い

注文住宅が完成して家具や家電を置いてみると、イメージよりも狭く感じてしまうことがあります。このような失敗を避けるためには、間取りが確定する前にモデルハウスなどで住宅の広さを確認しておくことが大切です。モデルハウスには家具や家電なども設置されているため、イメージが沸きやすいでしょう。

また新居で使用する家具にはロータイプを選ぶことで、圧迫感が軽減されるため広々とした印象になります。さらに、壁紙やカーテンに明るい色を採用することでも開放的な雰囲気にすることも可能です。

8. 生活音が気になる

生活音は実際に住み始めないと気付きづらいポイントです。そのため実際に住んでみたら、上階の音が気になる、周囲の道路の音が気になるといったことが起こる可能性があります。

生活音にまつわる問題を解決するためには、以下のような点を意識するのがおすすめです。

  • 1階と2階の間取りを重ねて音の伝わり方をシミュレーションする
  • 防音室の設置を検討する
  • 外の音が入りやすい部屋の窓は小さくする
  • 道路に面した部屋は日中に使用しない

住み始めてから生活音の対策を講じるとコストが発生してしまうため、完成前にあらかじめ生活音対策をしておきましょう。

9. コンセントが使いづらい

コンセントの数が少ない、使いづらい位置にあるなどの失敗も考えられます。コンセントが使いづらいと、家電が使いづらくなるだけでなく、たこ足配線が増え見栄えが悪いです。

コンセントにまつわる失敗を防ぐためには、前述した通り1日で使用する家電をシミュレーションして、使用箇所に応じてコンセントを設置しましょう。

10. 防犯・安全対策に穴があった

防犯、安全対策の不備も注文住宅の失敗例として挙げられます。不審者の侵入を防ぐ上では、1階だけでなく2階への侵入経路も断つことが必要です。そのため、2階に登って行ける場所がないかを確認してください。

また公益社団法人 日本都市計画学会が行った調査によれば、住居侵入を含む財産犯のうち、防犯カメラを見て犯行を思いとどまった割合が22.6%にもなっています。(※)このことからも、防犯カメラを設置することも防犯対策に効果的です。

※出典:公益社団法人 日本都市計画学会「 犯罪者の視点から見た防犯環境設計の有効性の検討 ー全国の被収容者を対象とした質問紙調査報告ー

また子どもがいる場合は、窓に格子を付けるなど転落防止対策を行いましょう。特にベランダがある場合は、子どもが手すりを超えないためにも、手すりの高さを調整したり、室外機などの足場となる物を近くに置かないことが大切です。

さまざまな視点から間取りを決めて理想の注文住宅を建てよう

注文住宅の間取りは、間取りのイメージを固めて施工会社との打ち合わせを繰り返して決めていきましょう。注文住宅の間取りを決めるに当たって特に考慮すべきなのが、土地の条件や隣家との兼ね合い、予算などです。また動線や部屋数など間取りの詳細を決めるためには、本記事で紹介したさまざまなポイントを参考にしてみてください。

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