注文住宅のトラブルを未然に防ぐ5つのコツ|役立つ相談先やよくある事例を解説
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注文住宅では自由に間取りやデザイン、土地などを決められる反面、実際に完成してみないと分からない点も多くあります。完成してから施工ミスやイメージとの違いがあった場合、再工事にかかる時間や手間、追加費用などを巡ってトラブルに発展する可能性も否めません。
注文住宅のトラブルを未然に防ぐためには、施工会社の担当者とのコミュニケーションを疎かにせず認識の相違がないようにする、イメージを図面や書面など、後から確認できるものに残すことなどが大切です。
本記事では、注文住宅でトラブルを防ぐための心構えやトラブルが起きてしまった際の対処法などについて解説します。
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目次
満足いく注文住宅を建てるために事前にトラブルを防ごう
注文住宅は自由度が高く理想の家を建てやすい一方で、トラブルも起こり得るので建てる前にはしっかりと準備が必要です。
公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターが2022年3月31日までに終結した紛争処理事件1,851件のうち、全体の約67%が戸建て住宅関連のものでした。その他の内訳は、戸建て分譲で約15%、共同分譲で約13%、共同注文で約5%なので、戸建ての注文住宅のトラブル発生率は分譲の4倍、共同注文に至っては13倍にもなります。また、トラブルの約7割は引き渡しから3年未満に発生しており、主な原因として挙げられているのはひび割れ、変形、汚れなどです。(※)
トラブルが発生するかどうかは注文住宅によっても異なりますが、建てる際には事前に準備をしておくことが重要です。
※出典:公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター 「 紛争処理の実施状況 」
注文住宅でよくある5つのトラブル
注文住宅で起こりやすいトラブルは、下記の5つです。
- 施工ミス
- 引き渡しの遅れ
- 近隣住民からのクレーム
- 追加費用の発生
- 仕上がりイメージの違い
これらのトラブルは、あくまで「発生する可能性」であり、全ての注文住宅で起こる訳ではありません。しかし、事前に把握しておくことで対策を立てやすくなるため、注文住宅を検討している方はここから紹介する内容を参考にしてみください。
1.施工ミス
工事の完了間際や完了直後の視察では問題ないように見えても、実際に住み始めてみると雨漏りや外壁・内壁のひび割れなどのトラブルが発生するケースがあります。
施工ミスが原因であることが明らかであれば、施工会社側に無償で修復してもらえるため金銭的な損失はありません。しかし、再工事のために日程を調整する必要があるため、時間や手間がかかります。
発覚が引き渡し直後だとしても日程の調整は避けられません。しかし、早く気付いた方が被害を最小限に抑えられるため、水回りや窓・外壁などに施工ミスがないかを細かくチェックすることが大切です。
2.引き渡しの遅れ
工期が予定よりも遅れたことによる引き渡しの遅れも、注文住宅でよくあるトラブルの一つです。工期とは、工事の開始から完成するまでの期間のことで、契約書にいつまでに引き渡すのかが必ず明記されています。
ただし、天候不順や災害発生、建築資材の不足などのやむを得ない事情により、予定していた工期が遅れてしまうこともあります。そのため、施工会社の担当者から連絡を待つだけではなく、定期的にスケジュールどおり進んでいるのか、遅れるのであればその理由と引き渡しまでにかかる日数などを確認しましょう。
3.近隣住民からのクレーム
注文住宅で発生するトラブルには、土地や家に関するものだけではなく、近隣住民からのクレームなどもあります。なぜなら、注文住宅を建築する際はトラックなどの大型車両が頻繁に付近を出入りすることになります。場合によっては道にはみ出して作業をするケースもあるでしょう。
道にはみ出しての作業自体は道路の使用許可を申請すれば可能ですが、交通の妨げになったり騒音やホコリが発生したりと、近隣住民とのトラブルになる可能性があります。また工事が遅れ気味になると、遅れを取り戻すために施工会社が遅い時間まで作業する可能性もあるでしょう。
近隣住民との付き合いは工事が終わった後も続くため、事前に「ご迷惑をおかけします」などと挨拶に行き、良好な関係を保てるようにしておきましょう。
4. 追加費用の発生
当初の見積もりにはなかった追加の費用が発生した場合もトラブルに発展する可能性があります。
注文住宅の性質上、工事の途中で必要なことが発覚する場合もあるため、追加工事を提案された場合は改めて見積もりを出してもらい、費用をどちらが持つかなど、お互いの認識を擦り合わせるようにしましょう。
5. 仕上がりイメージの違い
仕上がった注文住宅を見て「伝えていたイメージと違う」というトラブルも考えられます。このようなケースを避けるためには、口頭などの曖昧な手段で希望を伝えるのは避けましょう。
図面や予想図などの書類や写真、イラストに書き起こすことで、希望をより具体的に伝えられます。また、定期的に工事を見に行ってイメージどおりに作られているかを確認することも大切です。いずれも、自分と施工会社の双方で、認識にズレがない状態を維持するように意識しましょう。
トラブルなく注文住宅を建てるための5つの心構え
注文住宅でのトラブル防止に加えて、家づくりの心構えとして大事なポイントを確認しておきましょう。ここでは、契約前から引き渡しに至るまでの間で心掛けることを5つ取り上げて解説します。
1.実績のある施工会社を選ぶ
契約前に大切なのが、実績のある施工会社を選んで依頼することです。施工会社と一口に言っても、各会社で技術力や会社の方針、得意とする分野は異なります。自分たちがイメージする注文住宅を建ててもらえる施工会社かどうかを判断するようにしましょう。
また、注文住宅の施工において十分な実績があるか、過去に大きなトラブルを起こしていないか、従業員は充分なコミュニケーションを取ってくれそうか、スムーズに連絡が取れるか、などの点もチェックしてください。
2.担当者とコミュニケーションを取る
担当者とコミュニケーションを取るのも、トラブルを避けるためのポイントとして重要です。たとえ建築のプロであっても、伝えられたイメージが曖昧だと意図の全てを汲み取るのは難しく、「仕上がりが思っていたのと違う」という事態に陥りかねません。そのため、担当者と密にコミュニケーションを図り、双方の認識にズレがないように努めるのが重要です。
また前述した通り、認識のズレを防ぐために写真やイラスト、図面、書類に残しておくようにしましょう。責任の所在を明確にしてトラブルを回避することにもつながります。
3. 近隣住民へ挨拶をする
入居後に気持ちのよいお付き合いをするためにも、着工前には近隣住民へ挨拶をしておきましょう。施工会社のみで行う場合もありますが、時間に余裕がある場合は施主自らが挨拶に出向き、工事の実施期間や時間、引越しの予定日などを伝えるとより印象がよくなります。
近隣住民によっては、子供の登下校時間に車両が頻繁に行き来するのを嫌がる人もいるでしょう。その場合は施工会社に相談し、可能であれば車両の出入り時間に配慮してもらうなどの対応も必要です。
ご近所付き合いは、工事が完了して住宅が出来上がった後が本格的なスタートです。家族全員がその家、その土地で長く幸せな暮らしができるよう、工事中から近隣住民との付き合いを考えておきましょう。
4.工事中や内覧時に施工ミスがないかをチェックする
工事中や工事が完了した後の内覧時に、施工に問題がないかをチェックするのも、トラブルを避けるために大切なポイントです。
気になるところを施工会社の担当者に伝える際は、口頭だけではなく具体的にどの場所であるか、どのような状況であるかを明確にするため、スマートフォンのカメラなどで写真を撮っておくとよいでしょう。
また、工事中にも定期的に足を運んで現状を確認することで、イメージと違いがあった際に対処しやすくなります。
5. 第三者の検査機関を利用する
施主自身で施工ミスがないかをチェックすることも大切ですが、自分や家族が建築のプロではない場合、第三者の検査機関を活用するのもおすすめです。自分だけでは、不具合や欠陥に気付かない恐れがあるためです。
検査機関では、住宅診断士が専門的な立場から住宅の不具合や改修すべき箇所などを指摘してくれます。
トラブルが起きてしまったときの対処法
「何かおかしい」という違和感を覚えた際に優先したいのが、事実の確認です。認識の違いやミスにより、誤った情報が伝達される可能性もあるため、まずは現状を把握することが重要になります。
もしもトラブルが起きてしまった場合は、重要な証拠となる図面や契約書などの資料、内覧時に撮影した写真、担当者とのやり取りが記録されているメールやFAXの履歴などを集めましょう。
そして、証拠を集めた上でなるべく早く施工会社に相談してください。このとき、当事者同士の解決が難しければ、第三者を間に入れて話し合う方向に切り替えるのがおすすめです。
注文住宅において避けたほうがよい施工会社の特徴
マイホーム建設をお願いする際に、避けたほうがよい施工会社の特徴を確認しておきましょう。3つのポイントを把握し、信頼できる施工会社を見つけて注文住宅を建ててください。
契約を急かす
「今契約すれば値引きします」などと契約を急かしてくる施工会社は、あまりおすすめできません。急いで契約を締結したい理由は、顧客ノルマ達成を重視している、経営状態が悪いため早く売り上げを出したいなど、施工会社の都合であるケースが多いです。
また契約を急ぐあまり、充分な説明を行わずトラブルに発展したり、信頼関係を築きにくく交渉がうまくいかったりする懸念があります。
工事を下請けに丸投げしている
自社のみで工事の全てを行うのは稀ですが、下請け業者に丸投げしている施工会社は避けましょう。判断ポイントは、工事の一部を自社で行っているか、工事を職人に依頼していたとしても現場監督や管理などを施工会社の社員が担っているかなどといった点です。丸投げをしている施工会社には、自分たち(施主)の思いが伝わらず、責任意識が薄くなる可能性があります。
大幅な値引きを提案してくる
大幅な値引きを提案してくる場合も注意が必要です。安くなるのはうれしいですが、安くした分クオリティが落ちる可能性があります。例えば、建材の品質を落とす、普段付き合いがない安く依頼できる職人を起用するなどです。
見積もりを確認した際に安すぎても高すぎても、その費用に納得できる理由や根拠があるかを確認しましょう。納得できる理由や根拠がなければ担当者に問い合わせて疑問や不安を都度解消しましょう。
注文住宅でトラブルが起きてしまったときの相談先
どれだけ気を付けていても、トラブルが発生してしまう可能性はゼロではありません。しかしトラブルが起きたときこそ、冷静に対処することが大切です。万が一、注文住宅でトラブルが起きてしまったときの相談先を4つご紹介します。
相談先 | 詳細 |
---|---|
国民生活センター |
|
公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター |
|
法テラス |
|
住宅瑕疵担保責任保険協会 |
|
十分な対策を取って注文住宅のトラブルを未然に防ごう
注文住宅は自分の理想の家づくりを追求できるのが魅力ですが、大小を問わずさまざまなトラブルが発生する可能性がゼロではありません。そのため、トラブルが起きないような立ち回りをすることが大切です。
また、理想の注文住宅を建てたい方におすすめしたいのが、注文住宅相談サイトの「タウンライフ家づくり」です。
タウンライフ家づくりでは、Webサイト上で希望や条件を入力すると、複数の施工会社から無料で資金計画書や間取りプランなどが届くため、提案内容や見積もりの比較検討が手軽にできます。自身に合った施工会社を見つけやすくなるでしょう。また、家づくり計画書で理想の住宅を可視化することで、より家づくりのイメージが具体的になります。Webサイトから無料で申し込みができるので、注文住宅を検討している方はお気軽にご利用ください。
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