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マイホーム購入の新しい選択肢!ローコスト住宅で叶える自分だけの注文住宅

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マイホーム購入の新しい選択肢!ローコスト住宅で叶える自分だけの注文住宅

マイホーム購入の選択肢として、ローコスト住宅が注目を集めています。新築戸建て住宅と言えば、建売住宅もしくは注文住宅が主な選択肢ですが、それぞれに特徴やメリット、デメリットがあります。ライフスタイルに合ったマイホームを手にできる注文住宅のメリットと、予算をできるだけ抑える建売住宅のメリットを兼ね備えているのがローコスト住宅です。

本記事では、ローコスト住宅の定義から人気の理由、ローコスト住宅を建てる際の注意点、さらにはローコスト住宅で重要なハウスメーカー選びのポイントまでを詳しく解説していきます。ローコスト住宅のメリットとデメリットを知り、マイホーム購入の参考にしてみてください。

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目次

ローコストの注文住宅とは?

ローコストの注文住宅とは?

一般的な注文住宅と比較して、安い費用で建てる住宅をローコスト住宅と言います。ローコスト住宅は、以下に挙げる内容によって価格を安く抑えることが可能です。

  • 住宅の間取りや設計、施工にかかるプロセスをシステム化
  • 同時に建築資材や住宅設備は大量一括仕入れ

上記の理由からローコスト住宅で選べる住宅設備は、ハウスメーカーが一括購入しているモデルに限られます。ローコスト住宅でどうしても欲しい装備やモデルがある場合は、オプションで追加購入しなければなりません。

あくまでも自由設計でありながら、無駄を省いたシンプルな間取りや基本を押さえたスタンダードグレードの住宅設備にすることで、住宅としての質を担保しつつ、価格を大きく抑えている点がローコスト住宅の大きな特徴です。

ローコスト住宅の本体価格の目安

それでは、一体いくらで建てる家のことをローコスト住宅と呼ぶのでしょうか。具体的な金額で言えば、本体価格1,000万円台で建てる家を一般的にローコスト住宅と呼ぶことが多いです。国土交通省によると注文住宅の本体価格の全国平均は3,299万円であるためいかに価格が安いかが分かります。(※1)

とは言え、本体価格1,000万円台で建てる住宅となれば、広さにも限界があるでしょう。土地込みの注文住宅における平均的な住宅面積は、111.4平方メートル(約33坪)です。(※2)ローコスト住宅では自由に間取りを設計できますが、複雑な間取りや形状は避け、建材が無駄にならないシンプルな設計や間取りにする必要があります。

※1出典:国土交通省 住宅局 令和3年度 住宅市場動向調査報告書

※2出典:住宅金融支援機構 2021年度 フラット35利用者調査

ローコスト住宅と規格住宅の違い

新築でマイホームを購入する際、ローコスト住宅と同様に比較的価格を抑えられる住宅として「規格住宅」があります。規格住宅とは、あらかじめハウスメーカーが用意した間取りや設計をベースにして、購入者の希望でオプションや設備を追加して建てる一戸建てのことです。そのため、ベースとなる間取りを大幅に変更することはできません。ハウスメーカーがカタログにラインナップした建材や住宅設備、間取りの中から購入者が好みに応じてオリジナルの組み合わせを選び、マイホームを建てられるというシステムです。豊富な施工実績を持つハウスメーカーが用意した間取りや設計であり規格が統一されているため、購入後の不具合やトラブルが起こりにくい傾向にあります。

建材や資材の大量一括購入によってコストダウンを図っている点では、ローコスト住宅と同じであり、規格住宅もローコスト住宅の一種であるとも言えます。しかし間取りを自由にできない点で、ローコスト住宅との間に大きな違いがあります。

ローコスト住宅の人気の理由

ローコスト住宅の人気の理由

ローコスト住宅が人気の理由は、購入者にとってさまざまなメリットがあるからです。大きなメリットは何と言っても、価格の安さにあります。自己資金が少なくて済み、収入が低い若いうちからマイホームを購入することも十分に可能です。またローコスト住宅はシンプルな間取りと設計が基本であるため、住宅の維持・管理にかかるコストも比較的安くて済むというメリットもあります。

ここからはそれぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

若いうちに購入できる

マイホームを購入する際には住宅ローンの利用と合わせて、頭金を自己資金で用意するのが一般的です。頭金なしのフルローンでは、住宅ローンの金利が上がってしまう他、ローンの審査も通りにくくなる傾向にあります。そのため一般的には、住宅購入における頭金は総予算の2~3割を用意しておくのが相場です。

ただし世帯年収が低い若年層では、貯蓄にも限りがあり、十分な自己資金を用意することがなかなかできません。そのため十分な自己資金を用意できるまで、マイホームの購入を遅らせるというケースが多くあります。

しかし本体価格が1,000万円台で済むローコスト住宅であれば、頭金も少額で済むため、若いうちからマイホームを購入することが可能です。

貯蓄や生活費に予算を回せる

そもそもの本体価格が安いローコスト住宅ですが、若くして住宅ローンを組むことで、さまざまなメリットを得られます。その1つが、住宅ローンの借入期間を長く設定できることです。住宅ローンを組む際には、本人の年収や勤続年数、家族構成などが審査項目になっていることに加えて、完済時の年齢も重視されます。例えば、35歳で35年ローンを組もうとしても、完済時の年齢が70歳になってしまいます。一方で若いうちに住宅ローンを組めば、35年ローンであったとしても完済時に現役である可能性が高く、返済能力も高く評価され、ローンが組みやすくなります。

また借入期間を長くできることで、月々の返済額を抑えて、家計を圧迫しないゆとりのある返済計画を立てられる点も非常に大きなメリットです。

信頼性の高い家を建てられる

フルオーダーの注文住宅とは違い、ローコスト住宅では複雑な間取りや外観、その他の設計は極力避けて、シンプルな家にすることが鉄則です。間取りを単純にすることで、余計な建材や施工のためのコストがかかりません。

選択できる間取りやデザイン、設計の範囲が狭まる点はデメリットですが、同時にメリットでもあると考えられます。ある程度パターン化されたシンプルな間取りは独自性こそありませんが、過去に施工された実績が多くあります。ハウスメーカーが用意・提案する間取りや設計は、これまでに培った豊富な経験と実績をもとにしているため品質が安定していることが多いでしょう。

また住宅設備に関しても、ローコスト住宅では新しいモデルを避けて故障や不具合が起こりにくい基本性能に特化した設備を採用します。そのため複雑な設定が少なく誰でも使いやすいという点もメリットと言えるでしょう。

購入にかかる諸費用が抑えられる

ローコスト住宅ではスタンダードな間取りと設計で使用する建材も特別なものがないので、高度な技術を持つ職人でなくても、常に安定した施工が可能です。そのため一般的な注文住宅に比べて工期が大幅に短縮できる傾向にあります。

工期が短縮できることで、施工にかかる人件費などの費用が安く抑えられると共に、諸費用を安く済ませることも可能です。例えば、今住んでいる住宅の家賃の支払期間、または建て替えの際の仮住まい期間が短く済んだり、家財を一時的に預けておくトランクルームをレンタルする期間が短く済んだりと、さまざまな費用を抑えられます。

将来的な建て替えも検討しやすい

どんなに気に入っている住宅であっても、今の形のままいつまでも住み続けることはできません。子どもの成長やライフスタイルの変化に伴って、リフォームや増改築を検討するタイミングが訪れることもあるでしょう。さらにいつかは老朽化により、建て替えを検討する可能性もあります。
一般的に、日本の住宅の耐用年数は30年であると言われています。経年の変化と共に住宅の損傷が激しくなり、修繕よりも建て替えた方がよい場合もあるのです。こうした暮らしの変化や経年に伴ってリフォームや建て替えを検討するときにローンが完済していれば、資金計画をスムーズに立てやすいでしょう。たとえ完済には至っていなくても、残債が少なければ資金調達の計画もしやすいはずです。

ローコスト住宅で後悔しないための注意点

ここまでローコスト住宅のさまざまなメリットをご紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。デメリットと言っても、日常生活を送る上で著しく不具合や問題を感じるようなことはありません。

ただし、新型の設備を備えた住宅やハイグレードな住宅と同じようなイメージを持って、ローコスト住宅を建てると後悔しやすいです。大切なのは「ローコスト住宅では選択できないこと」をしっかりと理解しておくこと。ここからはローコスト住宅を建てる上で、押さえておくべき注意点について解説します。

デザインや間取りはシンプルが基本

ローコスト住宅では建材費や施工費を低く抑えるために、デザインや間取りをシンプルにしましょう。一般的に住宅を建てる際、できるだけ建材が無駄にならないように、規格となる寸法を元に住宅が設計されています。フルオーダーの注文住宅では建材の寸法に関係なく自由な設計ができるため、建材の仕入れコストが一気に膨らみます。施工に関しても同様で、特殊な作業や加工、細工が必要な箇所があれば、それだけ工程が増え、工期も長引くため人件費がかさむ原因になるでしょう。

オプションの追加には注意

ローコスト住宅では、設備や機器は基本性能を抑えたスタンダードなグレードにしましょう。オプションでハイグレードなモデルを選んだり設備を追加してしまったりすると、総工事費がどんどん高額になってしまいます。基本的には標準装備の範囲内やメーカーが用意するカタログモデルの中から設備や機器を選び、追加費用が発生しないようにしてください。

どうしても欲しい設備がある場合はオプションとして追加できますが、トータルコストが高くなることはあらかじめ理解しておきましょう。コストを抑えつつ欲しい設備を選ぶためには、自分の希望にマッチした設備を標準仕様に含んでいるハウスメーカーに建築を依頼することがおすすめです。

住宅性能にはある程度の妥協が必要

ローコスト住宅であっても、建築基準法で定める耐震性や防火性は十分に満たしているため、品質に問題があるわけでは決してありません。しかしハイグレードな仕様の注文住宅と比較すると断熱性や気密性、耐震性などの面において、ある程度の妥協は必要です。例えは省エネ性能をアピールしている高機能住宅と比べれば、ローコスト住宅では暖房費・冷房費、電気代・ガス代など光熱費を低く抑える効果はあまり期待できないでしょう。

またローコスト住宅は安全性の対策はしっかり取られているものの、長期優良住宅やZEH省エネ住宅などの認定基準は満たさないことが多いです。そのためこれらの高機能住宅を対象とした補助金・助成金制度を活用するのは難しい場合が多いでしょう。さらにローコスト住宅では地震保険の割引が適用外になったり、住宅ローン控除の還付額が少なくなったりするケースが多い点も認識しておきましょう

購入後のメンテナンス費用が高くなる

新築で注文住宅を建てる場合、メンテナンスする頻度を少なくするために、外壁やフローリングにコーティングを施工するケースが多いです。しかしローコスト住宅の場合はこうした付帯工事やサービスを基本的に省略することが多く、結果としてメンテナンス費用が高くなってしまいます。

ローコスト住宅の場合、住宅の中でも特にダメージを受けやすいフローリングなどの部分は、DIYでニスを塗ったりワックスで定期的なお手入れをしたりして保護するようにしましょう。多少の費用はかかってしまいますが、日常的にこまめに掃除やお手入れをすることで、ローコスト住宅であってもメンテナンスにかかるコストを抑えやすいです。

ローコスト住宅設計時に考えたい、コスパの良い間取りの考え方

ローコスト住宅設計時に考えたい、コスパの良い間取りの考え方

ローコスト住宅だからと言って、無理に妥協したり不便さを感じたりする間取りにする必要はありません。工夫次第で十分におしゃれで機能性にも優れたマイホームを手に入れられます。ポイントは、目に見えない部分で建築にかかるコストを安く抑えることです。

例えば、水回りに必要な給排水設備ではキッチンと浴室が離れた場所にあると、給排水設備を長い距離にわたってつなげる必要があり、コストが増える原因になってしまいます。他にも住宅のデッドスペースをなくしたり、生活動線を考慮した間取りにしたりすることで、満足のいく家づくりが可能です。ここではローコスト住宅を設計する際におすすめのコストパフォーマンスに優れた間取りについて紹介します。

スペースの無駄を抑えた間取り

本体工事費用を低くするには、延床面積を抑えた間取りにすることが重要です。床面積が増えるほど建築にかかる工費や工期は増えていきます。

例えばキッチンとリビングを別々に作るのではなく、LDKスタイルにして1つの空間でキッチン機能とリビング機能を兼務させる間取りにすれば、ドアなどの建具にかかる費用、部屋と部屋を仕切る壁などの工費を節約できると同時に、オープンな空間づくりによって、スペースの有効活用が可能です。また余ったスペースにパントリー(食品庫)などの収納空間を作れば、片付けがしやすい機能性に優れた家にできます。他にも、限られた空間をできるだけ広く感じられるように、遠近感を生み出して視覚的効果も利用しながら、満足できる間取りを実現できるでしょう。

付帯工事費を抑えた間取り

前述した通り、水回りの設備は給排水のための工事(付帯工事)の費用が伴うため、できる限り費用を抑えられる間取りにするのがおすすめです。ローコスト住宅で定番となっているのが、水回りは1カ所に集約する間取りです。配管を無駄なく設置できる上に、実用性の面においてもメリットの大きな間取りです。洗濯機を設置する場所と洗面所、トイレなどを集約することで、家事もスムーズに進められるようになります。空間に余裕ができた場合は収納を設ければ、さらに使い勝手に優れた水回りに仕上げられるでしょう。

収納スペースを工夫する

限られた延床面積であっても収納スペースを工夫することで、普段からすっきりと片付いた家にすることができます。逆にリビングや各自の部屋のスペースを広くとって収納スペースが不足してしまうと、荷物が片付かない家になり、いつも散らかっている印象になってしまうでしょう。

またローコスト住宅では、見せる収納も考えてみてください。たとえばキッチンのデッドスペースに調味料や調理器具を掛けられるパーテーションを設置したり、玄関の土間から繋がる場所にウォークインシューズクロークを設置したりする方法があります。見せる収納と言っても、あくまで収納容量を優先したスペースづくりを意識しましょう。作り付けの飾り棚などはとてもおしゃれで見た目によいのですが、収納量の観点から考えるとあまりおすすめできません。どうしても設置したい場合は、最小限の大きさにとどめておきましょう。

予算配分にメリハリをつける

できる限り予算を抑えたいローコスト住宅ですが、何でも諦めてしまう必要はありません。こだわりたい部分にはしっかりとこだわることが、満足できる家づくりの基本です。ローコスト住宅を設計する際には、優先順位をしっかりと決めましょう。コストをかける部分と節約する部分のメリハリを明確にすることが重要です。

例えばシステムキッチンなどの住宅設備は、有名なメーカーの製品でなくても、機能性は十分です。節水機能や省エネ機能、収納力などに優れた住宅設備メーカーはたくさんあるため、ハウスメーカーに相談してコストを抑えつつ条件を満たしているおすすめのメーカー・設備を教えてもらいましょう。ハウスメーカーによっては得意としている仕入先があり、値引き率の高い製品を提案してくれるケースもあります。

ライフスタイルに合う間取りを考える

本体工事費を安く抑えることばかりに目が向いてしまうと、住んでから不便さを感じてしまうケースがあります。後から手を入れたくなるような家づくりにならないように、いかに自分や家族にとって住みやすい家にするかが重要です。トレンドを取り入れた間取りやデザイン的におしゃれな家に憧れてしまう傾向にありますが、家族の人数やライフスタイル、将来的なライフプランなども考慮して、堅実な家づくりを心掛けましょう。

例えば子供が幼いうちは、子供部屋が狭くてもさほど支障は出ませんが、中学校や高校、大学へと進学するうちに、勉強道具や部活の用具、衣類はどんどん増えていき、大きな収納スペースが必要になります。目先のことだけでなく将来のプランをしっかりと考えた上で、家族の暮らしに沿った間取りを選ぶようにしてください。

ローコスト注文住宅でよくある間取り

間取りは住宅の本体工事費用を抑える上で重要な要素ですが、ローコスト住宅ではどのように工夫された間取りが多いのでしょうか。ここからはローコスト住宅の間取りを考える際の参考になる、間取り例やポイントを紹介します。

無駄を省いた正方形の間取り

余分な建材の費用や施工にかかる費用を省く上で大きな効果が期待できるのが、正方形を基調とした間取りです。凝った造作や細工が必要なくスペースを有効に使えます。またL字型や欠けのある形状と比較して、耐震性の面にも優れているという実績があります。正方形のキューブ型の外観は見た目にもおしゃれに仕上がるため、満足度の高い住宅づくりをしやすいです。

スペースを有効利用できるLDK

キッチンとリビングのスペースを共有するLDKスタイルは、ローコスト住宅だけでなく、日本の住宅で人気の間取りです。ドアなどの建具や間仕切り壁を作るコストが必要ないため、建築費用を安く抑えられると同時に、限りある室内空間を広く有効活用できる点でも優れています。ローコスト住宅では、広いリビング・キッチン・ダイニングを中心とした3LDK~4LDKが採用されることが多いです。

吹き抜けで開放感を演出

ローコスト住宅では、部屋数を増やしたり室内を細かく区切ったりするよりも、間仕切り壁を可能な限り少なくして空間を広く使った、開放感のある間取りにするのがおすすめです。例えば玄関ホールはできるだけ面積を少なくしつつ吹き抜けにすることで、開放的な視覚効果を得られます。他には廊下をなくしてリビング階段をつくることで、LKDの面積を広く取る方法などもあります。

水回りをコンパクトにまとめた間取り

前述した通りキッチン・浴室・洗面所・トイレなどの水回りは1カ所に集約して、施工費と付帯工事費をできるだけ低く抑えましょう。維持管理に必要な修理費用やメンテナンス費用も節約できるなど、トータルコストも抑えることが可能です。また生活動線がシンプルになり、家事を効率的にできるようになるというメリットもあります。

コスパの高い総2階建て

ローコスト住宅でも特にコストパフォーマンスが高い間取りは、総2階建てです。総2階建てとは、1階と2階の形がそろった間取りの2階建て住宅のことを指します。構造体や屋根に必要な建材を少なくしながら、床面積を広げられることが特長です。

また総2階建てを選ぶことで、ローコスト住宅であっても構造的にも耐震性の高い住宅を実現できます。

窓・バルコニーは最小限に

住宅の建築コストで、意外に高値になりやすいのが窓です。窓のサイズが大きくなるほど費用も高額になっていく傾向にあります。費用を抑えたい場合は、窓の数を少なくして、サイズも小さくすることを意識しましょう。小さな窓でも採光を考慮すれば、室内に明かりが届くよう工夫することは可能です。

またバルコニーも窓と同様に、サッシなどの建築資材が高額になる他、外壁の補強工事が必要になるため、最小限の広さにとどめておくのがポイントです。

間取りの変更ができない規格住宅には注意

ローコスト住宅の中でも規格住宅の場合は、メーカーが用意した間取り以外を選択できません。契約の前に規格住宅であるかどうかの確認と、間取りの変更が可能であるかの確認をしっかりと取りましょう。ローコスト住宅であっても間取りや設備をある程度自由に選びたい場合は、細かな間取りや仕様の変更にも柔軟に対応してくれるハウスメーカーを選ぶことが非常に重要です。

ローコスト住宅の耐久性

ローコスト住宅だからと言って、「住宅の寿命が短い」「耐久性に問題がある」というようなことは一切ありません。栗帰りになりますが、ローコスト住宅は一括で大量に仕入れた資材などを使ってコストダウンを図っているため、材料や工法の質が劣るわけではありません。基本的な耐久年数は一般の住宅と変わらず、長い期間暮らすことができます。またきちんとメンテナンスをすることで、住宅としての寿命を伸ばすことも十分に可能です。

ここからはローコスト住宅の耐久性について、詳しく見ていきましょう。

ローコスト住宅の工法

住宅を建てる工法にはツーバイフォー工法や軽量鉄骨造、プレハブ工法など、さまざまな工法がありますが、多くのローコスト住宅が木造軸組工法(在来工法)を採用しています。

日本古来の工法である木造軸組工法は「柱」と「梁」を組み合わせて骨組みにするため、壁を少なくしてコストを抑えられる点が特長の一つです。また木造軸組工法で建てた住宅は風通しが良く、日本の気候や風土に適しています。また伝統的な工法であるため、経験豊富な職人の確保をしやすいという点もメリットでしょう。

木造軸組工法の耐震性

木造軸組工法は、2000年に建築基準法が改正されて以降、耐震性が大幅に改善されています。人によっては「在来工法よりもツーバイフォー工法などの他の方が強い」と思われているケースもありますが太い柱を使う木造軸組工法は、面で支えるツーバイフォー工法よりも垂直方向の力に強い傾向にあります。さらに木造軸組工法でも強度の高い構造用合板を活用したり、外周部全面を面材で施工したりする工法を採用すれば、ツーバイフォー工法と同等かそれ以上の耐震性を実現可能です。さらに2000年以降に建てられた木造軸組工法の住宅は、新しい建築基準法に適合するように適切な耐震対策が施されているため、十分な耐震性能があります。

木造軸組工法の耐久性

木造軸組工法は日本の気候・風土に適している上、ローコスト住宅であっても比重の重い木材を使用し、柱や梁が建物の骨組みとなるため耐久性にも優れています。一方で海外から持ち込まれた工法である「ツーバイフォー工法」や「木質パネル工法」では、密度が低く比重も軽い木材を使用するケースが多く、湿度の変化に弱い上、シロアリへの耐性が低いといった問題があり、メンテナンスには非常に気を使います。
こうした点においても、木造軸組工法はメリットが大きい工法であると考えられます。

木造軸組工法のメンテナンス性

繰り返しになりますが調質性の高い木造軸組工法は、夏は蒸し暑く冬は乾燥している日本の気候・風土に適している工法であるため、メンテナンス性においても優れています。日本では木造軸組工法によって建てられ、100年以上も安全性を保っている古民家も決して珍しくありません。また木造軸組工法は住宅を柱と梁で支えているため壁を移動しやすく、リフォームや増改築が行いやすいという特長もあります。間取りの自由度が高く、ライフスタイルの変化に応じた変更が可能です。

ハウスメーカーを選ぶポイント

満足のいくローコスト住宅を建てるためには、信頼できるハウスメーカー選びが欠かせません。ハウスメーカーによって強みとしている分野や住宅に対する考え方、家づくりのスタンスが異なるため、自分の希望や条件に合ったハウスメーカーを選びましょう。ここからはハウスメーカーを選ぶ際のいくつかのポイントについて紹介します。

保障の手厚さ・アフターサービスで選ぶ

住宅を建てる際には建てる前だけでなく、建てた後のことも考えておきましょう。「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が施行された2000年以降は、基礎や柱などの構造体の不具合、雨漏りについては、10年間にわたって保証されています。(※)さらにハウスメーカーによっては長期の20年・30年の保証があるケースも。保証の手厚さはハウスメーカー選びにおいて重要なポイントです。

また保証期間の延長だけでなく、5年・10年・20年毎に無償・有償の点検を実施してもらえるケースもあり、長期間、快適に住み続けられます。

※出典:国土交通省 「住宅の品質確保の促進等に関する法律」のポイント

希望予算内で建てられるハウスメーカーを選ぶ

検討しているハウスメーカーが、限りある予算の中で自分が理想とするイメージの住宅を建てくれるかどうかも確認しておきましょう。ハウスメーカーによって扱っている建材の種類やカタログにラインナップしている設備も違うため、自分の希望や好みと合うかどうかが判断基準になります。

自分が住宅に取り入れたい設備がラインナップにない場合、追加でオプション費用がかかってしまうためです。外観や内観などのデザインに関しても、ハウスメーカーによって得意とするテイストが異なるため、過去の施工事例などを確認しておきましょう。どのハウスメーカーでも希望を伝えれば、具体的なプランや仕様、デザインを提案してくれるため、複数から間取り図や見積りを集めて、比較検討するのがおすすめです。

住宅性能で選ぶ

同じ価格帯の中で、耐震性や気密性、長期優良住宅であるかなどを比較して選ぶ方法もあります。

また間取りや設備だけで比較するのではなく、付加機能にも目を向けてみてください。例えば断熱性に関するチェック内容としては、断熱性能の高い材料を使った「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」、熱の損失量を数値化した「UA値」、気密性を数値化した「C値」などが、住宅の性能を示すデータです。ハウスメーカーによって、重視している項目や数値が違ったりするため、比較検討する際の大きな参考になります。

数多くの選択肢の中から納得できるローコスト住宅を建てよう

ローコスト住宅は自分の好みや希望を住宅に反映できるだけでなく大幅なコストダウンを図れる点が大きな魅力です。住宅購入のコストを抑えることで、住宅ローンの返済負担を軽減できる他、子どもの学費や将来の備えのためのお金を残せるなど、さまざまなメリットがあります。またハイグレードな性能の設備や機器は導入できない場合が多いものの、耐久性や耐震性などの面はしっかりと対策は取られているため、ローコスト住宅であっても一般的な注文住宅と同様に長く暮らすことが可能です。

なお「ローコスト住宅の間取りで悩んでいる」「注文住宅を建てたいけれど、費用面で不安が残る」といった悩みがある方は、一人で悩むよりもプロの意見やアドバイスを参考にするのがおすすめです。注文住宅相談サイト「タウンライフ家づくり」ではWeb上で希望や条件を入力するだけで、複数のハウスメーカーや工務店の中から間取りプランや資金計画書などを手軽に入手できます。複数社から提案を受けられるため、自分に合った家づくりを進めやすくなるでしょう。

無料で利用できるので、マイホームづくりを検討している方はぜひ活用してみてください。

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