建設事例
視線を気にせず人もペットものびのび暮らせる住まい
犬1匹、猫4匹と暮らすご家族。東西に長い敷地は東側に水路と畑、西側は交通量の多い道路、そして南は隣家が建つ予定の分譲地という立地。東側以外の視線をカットしつつ、広いLDKと吹き抜けのある2階建ての希望にこたえるため、中庭をコの字に囲む設計とし、道路側の開口部を最小限にする代わりに、東側からたっぷり陽ざしを取り込めるよう、吹き抜けと高窓を設けました。
白と黒、グレーで統一されたLDK。吹き抜けの高窓からはたっぷりの陽ざしが入り、日中は照明いらず。スタイリッシュな階段はよりすっきり見せるため、吹き抜け側の手すりは横桟を1本抜く工夫も。
住まいの中心に据えた中庭。黒と白のコントラストが映えます。西側は1階のみなので、隣の視線もさえぎりつつ、青空の下バーベキューをしたり、ハンモックで寛いだりとリゾート気分で楽しめます。床材は耐久性・耐候性に優れた人工木を採用しました。
リビング・ダイニング側は天井を高くして、より開放的に。フルフラットなキッチンは天板が人造大理石製でお手入れも簡単。中庭を眺められるこの場所が奥様のお気に入りの場所です。
南北に長い吹き抜けからは、玄関とリビング、階段に自然光が差し込みます。吹き抜けに渡る梁はネコちゃんが自由に動き回れるキャットウォークに。ひなたぼっこもできる専用スペースで気持ちよさそう。「大空間でも高断熱なので冬場も暖かく、床暖房のみで過ごせました。夏は冷房がすぐに効きます」と奥様。
道路側から見た時にボリュームを感じられるように、2階部分は西側に寄せ、開口部は最小限に抑え、玄関ドアも外から直接見えないよう視線に配慮しています。カーポートは建物の外観に合うように選んでいます。
床面積 |
145.59m2 44.04坪 |
工法 |
木造軸組 |
所在地 |
千葉県 |
竣工年 |
2021年 |
敷地の高低差を活かした、家族の気配と温もりを感じる住まい
ご家族が希望されたのは、どこにいても家族の気配が感じられるオープンな空間と、小さなお子様がおられるので、何より暮らしやすさを実現できる住まい。また車好きなご主人は、ビルトインガレージと、愛車を見ながら寛げる書斎が希望だった。提案されたのは、敷地の高低差を活かしたスキップフロアの住まい。メインの生活空間であるリビングダイニング、2階の子ども部屋まで、すべてに奥さまの目が行き届くようにプランニング。
広々としたLDK。オープンキッチンをはじめとする空間の連続性が、豊かな暮らしを応援してくれている。キッチンに立つとリビングや隣接する和室、2階の子ども部屋につながる通路、中庭越しに見えるガレージまで目が届く。常に家族の気配を感じることができ、楽しい会話が弾む空間構成
リビングスペースは、開放的な吹き抜けに。2階の廊下部分もオープンなため、2階で過ごす家族との距離も近い。窓からはたっぷりの自然光が降り注ぐが、その光を少しでも遮らないようにと開口部下の床にはファイバーグレーチングを採用している。シンプルな空間デザインを壊さない、ダウンライトの照明計画もうれしい
ホワイトと深い木目調のカラーコントラストが美しいキッチンは、奥様のお気に入りなのだとか。視線の先にはウッドデッキとガレージが見える。家事をしながら、ふと外を眺められるのは気持ちがいいもの。デッキで遊ぶ家族にお茶を運ぶのにも便利な動線
長年夢だったという、愛車を眺めながら過ごせる書斎スペース。ガレージはビルトインタイプなので、雨の日でも濡れずに出入りができて便利なのだそう。「小さな子どもがいると、そんな些細なこともありがたい」と語る
ビルトインガレージの屋上も有効活用。人工芝を敷き、子どもたちが伸び伸びと遊べる場所とした。窓越しに様子が見えるので安心
街並みに溶け込み、それでいて個性も身にまとう外観フォルム。屋根には太陽光発電システムを搭載しているので、家計にも地球環境にも優しい暮らしが実現した
床面積 |
179.27m2 54.22坪 |
工法 |
木質系プレハブ(木質パネル) |
所在地 |
大阪府 |
竣工年 |
2013年 |
薪ストーブのあるリビングで、愛車を眺めながら仲間と過ごす住まい
車とバイク、そして友人たちと過ごす時間を大切にしていたご夫婦は、大勢で集まれるインナーガレージ付きの家を建てようと計画。平屋で暮らしたいと考え始めていたこともあり、その半分をガレージにすることに。一番奥の和室は小上がりにして高さを出し、インナーガレージまで視線がまっすぐに抜ける間取りにし、夫の寝室はガレージとの壁全面を窓に。家じゅうどこにいても愛車を眺められる、思い描いていた住まいが完成した。
高さのある空間が一直線につながった45畳のLDKは、バイクチームのメンバーが20人集まっても余裕の広さ。ウッドデッキ側、奥の和室は壁面のほぼ全面を大窓にすることで、さらなる開放感を演出している。中央に置かれた薪ストーブは、炉を囲んで暖を取ったり、揺れる炎を眺めたり、薪をくべて火付けをしたり、生活を豊かにしてくれる存在
掘りごたつが欲しくてつくった小上がりの和室。LDKにダイニングテーブルを置くことも考えたが、キッチンのすぐ近くに和室があるのでカウンターだけで十分と判断。LDKの広さを優先させた。キッチンは来客と一緒に使えるアイランド型に。小上がりの高さを利用してロボット型クリーナーの保管場所を用意
インナーガレージに隣接する夫の寝室。愛車を眺めながら眠れるようにガレージとの間の壁は全面をガラス窓に。ガレージの愛機をライトアップすれば昼間とはまた違った雰囲気が楽しめる。ガレージ側からは寝室の電気を付けなければ中が見えないようになっている。エアコンも黒にして重厚感あるコーディネートに統一
大型の長毛種「メインクーン」の親子3匹のために専用の個室を用意。居室と同じフローリングにしていたところ、滑って危ないので、滑りにくくクッション性のある床材に全面変更した
大人数でも一度に使えるよう、上がり框をL字型にした玄関ホール。正面の窓からウッドデッキに視界が抜けて、実際の面積以上に広さが感じられる
インナーガレージは車を保管したりメンテナンスをするだけでなく、ゆったりと過ごせる広さを確保。右手前のカウンターは夫の手づくり。車をライトアップするための照明を用意し、スピーカーを設置。高天井の広い空間に音が響いて、セカンドリビングのような居心地のいい空間となった
大屋根を望んでいたIさんだったが、設計士の「屋根に段差をつけて、そこから光と風が抜けるようにしましょう」との案を採用。大屋根の迫力はそのままに、機能性を高めている。インナーガレージの手前には大きなアプローチを用意し、数十人のバイク仲間が愛機と集っても余裕のスペースを確保した
床面積 |
252.35m2 76.33坪 |
工法 |
木質系プレハブ(木質パネル) |
所在地 |
香川県 |
竣工年 |
2019年 |
共働きの2人がホッとくつろげる和モダンな住まい
いつかはマイホームを建てたいと思いながら、「こんな素材、あんな設備を使いたい」と夢を膨らませていたご夫婦。一番のテーマは「外には閉じて、中からは開けた家にすること」。子育てのしやすさへの配慮や、遊具を置ける広い空間を残すため、ソファやダイニングセットを置かずに済むよう、畳コーナーを小上がりにする、そして、「帰ってきたいと思える家にしたい」というご夫婦の想いを実現した、のびのびと気持ちのいい住まい。
中庭を囲んで広がるLDK。くつろぎの中心は、奥様が「どうしても欲しかった」畳コーナー。小上がりにしたので、「ソファだと来客から『座っていい?』と聞かれますが、これならすぐに何人でも腰掛けてもらえます」と奥様。床下には引き出し収納をつくり、育児用品をすっきり収めています。子どもが2階の個室に行くときには、必ずリビングで顔が見られるよう、リビング階段を採用、スケルトンにして開放感を出し、落下防止のために蹴込み部分にアクリルパネルを装着しています。
対面式キッチンに小上がりの畳コーナーを組み合わせて、ダイニングスペースに。「特に子どもが小さい間は、並んで座る方が対面よりも便利です」と奥様。カウンターテーブルは、食事時以外はパソコンコーナーや、子どもが大きくなったらスタディコーナーとしても使えます。
脱衣室には洗面台を置かず、浴室と合わせて完全にプライベートな空間に。「子どもが入浴している音がリビングに聞こえるようにしたかったのと、脱衣室が寒いのは嫌だったので、リビングからすぐの場所につくりました。 天井まで杉板を貼りましたが、脱衣室の床だけはひんやりしないようにクッションフロアに。床と壁に杉板を貼った爽やかで清潔感あふれる洗面室は「来客には脱衣室はあまり見せたくないけれども、洗面室は気軽に使ってもらいたい。だから、手洗い台だけ独立させて、玄関から一番近い場所に配置しました。ここなら子どもがどろんこになって帰ってきても、汚れを広げずに済みます」と奥様。
2階の洋室は、もう一人子どもが生まれたときのためにドアを2つ用意。主寝室も2つに分けられるようにしています。天井高は「空間が間延びしないようにあえて2400mmの低さに。この高さにすると、ハイドアが天井まで届くので、ラインが揃って見た目にすっきりします」とご主人。
「外には閉じて、中からは開けた家に」という望みをかなえるために、LDKの中心に中庭を用意。中庭には高い目隠し塀をつけ、窓を開けはなしても外からの視線が気にならないようにしている。
「外からは閉じた感じなのに、家の中に入ったらオープンな空間が広がる家にしたい」と、唯一開いた中庭には高い目隠し塀をつけて、外からは中が全く見えないようにし、直線的かつダーク色の外壁で重厚感を演出。
床面積 |
110.96m2 33.56坪 |
工法 |
木造軸組 |
所在地 |
愛知県 |
竣工年 |
2020年 |
縦に空間を活かした平屋の住まい
「私たちもいつかは上下階の移動がつらくなるはず。幸い土地の広さに余裕があるので平屋にしたい」と、平屋の住まいにされたご夫婦。平屋のほかにご主人がこだわったのが「子どものプライバシーを尊重した間取りにすること」。リビングと個室を分けながら面白い工夫もいっぱい。ロフトに和室をつくるなど「普通に見えてちょっと面白い」提案や、共働きの2人の日々を暮らしやすくする工夫を盛り込み、完成させたのがこの住まいです
「平屋は寄棟になることが多いようですが、ちょっと違うイメージにしたくて」という奥様の希望から、建物の幅を活かした大屋根に。外壁もシックな色合いでまとめて、さらなる落ち着きと安定感を醸し出しています。
リビングには大屋根の天井高を活かした大きな吹抜け。リビングの奥には天井高150cmの収納スペースと、その上にロフトをつくり、平屋でありながら縦の空間も楽しめるようになっています。ロフトは「くつろげる畳の部屋が欲しい」とのご主人の希望で6畳の和室になっています。リビングに面しているが、床の高さが違うことで距離感が生まれ、落ち着いた空間に。
リビングにつながる天井高150cmの収納スペース。子どもが小さい間は親の目が届きやすい遊び場として使えます。ごちゃごちゃして見えるおもちゃ類も、ここならリビングから目につかずすっきり。「キッチンに立っていると遊んでいる姿は見えませんが、音や気配が伝わるから大丈夫」と奥様。子どもが成長した後は、「ブラインドをつけて収納スペースにしてもいいし、どう使うか楽しみ」と、夢が広がります。
リビングの吹抜け上部のロフトは、畳を敷いてカウンターを備え付け、夫の書斎兼客間として使用。扉を付けず、間仕切り壁を低くし、リビングの空間とつなげることで開放感を演出しています。
キッチン横の通路部分につくったスタディースペース。リビングから離れた場所に子ども部屋をつくったので、「リビングにも勉強できる場所をつくってあげたい」と用意したもの。子どもがまだ小さいので、今は写真を飾ったり、奥様が書き物をしたりするスペースとなっています。
この家で一番気に入っているのがユーティリティースペース。浴室、洗濯スペース、洗面室、収納、家事コーナーを一直線に並べ、勝手口から物干し場に出られる、抜群の家事動線を実現。
玄関ホールには、土間から直接入れるシューズインクロークを用意。靴や上着、外遊び道具などのほか、ベビーカーなどの大物も収納できるため、玄関はいつもすっきり。
広い大屋根で深い軒をつくり、玄関ポーチの大きな屋根とした。「雨の日はここに車を寄せれば、濡れずに乗降できます。
床面積 |
128.35m2 38.82坪 |
工法 |
木質系プレハブ(木質パネル) |
所在地 |
兵庫県 |
竣工年 |
2019年 |
2世帯6人が快適に暮らせる3階建ての住まい
介護が必要になった両親と暮らすために、実家を建て替えることになり、「両親が少しでも気持ちよく過ごせる家にしてあげたい」と、1階は建替え前に似た間取りにし、2、3階は子世帯用の間取りにした3階建てを計画。お父様が望んだ木造住宅で、1階には、ご両親が希望していた畳の部屋と、ベッドを2台置ける広い洋室、さらに大型のシューズクロークまで確保。アイデア力と設計力が随所に発揮された住まいになっています。
2階LDKの主役は大きなアイランドキッチン。キッチンに立つと、すぐ後ろには窓があり、視線の先にはリビングの掃き出し窓から空が広がるため開放感があり、奥様のお気に入りの居場所となっています。
「カフェ風にしたい」とのご主人の希望で、一面だけ木目柄の壁紙を使い、スタイリッシュに仕上げたリビング。「できるだけ物を置かずに暮らしたい」と、ソファなどの大型家具を置かず、すっきり広々とした空間になっています。床暖房を入れているので、床でゴロゴロくつろげて快適です。
目隠しの縦格子がアクセントになった和モダンな外観。カーテンやブラインドを付けなくても外からの視線を防いでプライバシーを守れる、絶妙な細さと間隔の縦格子。
3階にある長女の部屋からは、遠くの山並みと高架線路を眺めることができます。「線路からすごく離れているのに、この格子を目印に我が家を見つけるんです」と、思いがけない格子の効果にも喜んでいらっしゃいました。
1階のご両親のための洋室と和室。「今までどおり南向きの畳の部屋で、こたつを置いて暮らしたい」というご両親の希望に応えるために、以前の家と同じ位置に畳の部屋をつくって、ベッドが置ける広い洋室をすぐ隣に配置。設計当時には車椅子は不要だったが、担当者の「将来車椅子になっても困らないように」との配慮で空間にゆとりを持たせたので、車椅子使用になった現在とても助かっているそうです。
床面積 |
125.65m2 38坪 |
工法 |
木造軸組 |
所在地 |
大阪府 |
竣工年 |
2019年 |
フロアを貫く吹き抜け階段と、大きな窓で開放的な3階建ての住まい
コンセプトは「開放的でシンプルモダンな家」。将来周囲に住宅が建っても明るさを確保できるよう2階リビングとし、バルコニーをL字に囲む3面採光でたっぷりの光を取り入れた。1階から3階までを吹き抜け階段でつなぎ、家族がどこにいてもつながりを感じられる設計に。
バルコニーをL字に囲むかたちで南東に窓を多く取り、照明なしでもたっぷりと陽が注ぐLDK。中でもソファの奥の窓は天井から床まで開口部とし、網目の細かい網戸と細枠のサッシを組み込んでいるため視覚的にも広々と感じられる。ダイニングの上部は吹き抜けとし、さらに空間的なゆとりを生んでいる
キッチン前は現在はお子さんの遊び場に。ベランダでも遊べるので、外出しにくいこの時期に重宝しているという。正面のスクエア窓はご主人のお気に入り
キッチンの奥に設計された2帖のパントリー。窓際にちょっとした作業ができるワークカウンター、奥には中身に合わせて高さを調節できる可動棚も造りつけた。垂れ壁もスクエア型でシャープな印象
来客をまず迎えるのは広々とした玄関ホール。床は石目調鏡面仕上げの化粧材で、ホテルのエントランスのようなラグジュアリーな雰囲気が漂う。
玄関から洗面までは2WAY動線。写真右の扉の奥は、奥様専用のクローゼット。通り抜けて玄関へと出られる。左手に進めば2階への階段がある玄関ホール。朝の支度に便利な回遊動線
ナチュラルですっきりとしたデザインのウッドワン製の洗面台は、幅と奥行きをカスタマイズ。ミラーも幅広で2人並んで身支度ができる。壁はブルーグレーのクロス、天井は調湿・消臭・吸音効果のある仕上げ材を採用した
フロア間のつながりを感じられるよう、1階から3階まで貫く吹き抜け階段に。2階から3階へ上った先も吹き抜けを通して階下とコンタクトできる。
メンテナンス性を考え、外壁は総タイル張りに。2階と3階でデザインを統一し、さらに玄関回りも白と黒でまとめているため、全体的にすっきりとした印象に。
床面積 |
124.15m2 37.55坪 |
工法 |
木造軸組 |
所在地 |
埼玉県 |
竣工年 |
2019 |
「すっきり」を追求した、シンプル間取りのモノトーン空間の住まい
ご夫婦の希望は「シンプルで動きやすい間取り」「モノトーンデザイン」。1階はLDKの奥に水回りをまとめ、使い勝手のよい洗濯動線を設計。広めに作ったキッチンの脇には大容量のパントリーも備えた。外壁や窓ガラス、クロスなど、細部まで一つひとつ選び抜いてコーディネートし、イメージ通りのスタイリッシュな住まいが完成。光と風の通り道も計算され、室内は心地よい空気が満ちている。
白と黒のモノトーンでコーディネートした24帖のLDK。庭に面した南東に大きな掃き出し窓を配し十分な明るさ。カーテンレールは間接照明と一体になり室内に見えないものをセレクト。天井照明もすべてダウンライトとし、すっきりした印象に
キッチンのカラーはご夫婦ともに「絶対黒がいい」と決めていたという。天板は熱や傷に強い特殊な人造大理石。天井を一段下げたことで視覚的なゾーニングにもなっている
クールなモノトーンの配色が高級感を醸し出すLDK。ダイニングにはホットプレートや鍋を使いやすいように、床にコンセントを配する工夫も。テレビ背面には凹凸のあるアクセントウォールを施工
キッチン脇のパントリー(多目的収納)は大人2~3人が入れる十分な広さ。さらにスペースを有効活用できるよう、可動棚を取りつけた。北側から出入りできる勝手口もこちらに設計
玄関ドアを開けると、正面のガラス越しにシンボルツリーがお出迎え。視線が抜けて開放感があるのに加え、斜めに切った框がさらに奥行き感を与えて広々と感じられる
「階段下にクリスマスツリーを飾りたい」という奥様の希望から、階段はオープンタイプを選んだ。左手壁のクロスは石目調のグレー地にラメが入ったラグジュアリーな柄
1階南東側のランドリースペース。浴室から庭まで一直線の空間に、洗面台、洗濯機、室内干しスペースを配した。床は石目調の化粧床材。クロスは調湿効果のあるものを施工している
外壁はフォルムに合わせて2色のサイディングを使い分け。バルコニーを含む出っ張っている部分はグレー、玄関上やダイニング側などの奥まっている部分はブラックを使用している。窓はすべてオレンジ色の遮光ガラス。バルコニーの手すり部分には、外壁に合わせてスモークダークの強化ガラスを使用した
床面積 |
118.50m2 35.84坪 |
工法 |
木造軸組 |
竣工年 |
2021年 |
快適リビングに家族が集う。暮らしやすいサイズと間取りの平屋の住まい
ご夫婦がまずこだわったのが「平屋」。そして、「デザイン性と機能性をバランス良く」「個室よりもLDKを広く快適に」「子どもが家を出たあとも、老後も安心して暮らせる家に」、さらに「せっかく建てるなら」と、太陽光発電を採り入れたZEH(エネルギーゼロの家)にすること。電気代が抑えられるだけでなく、通風と採光が工夫されているので、冷暖房を使わず快適に過ごせる日も多いそう。
勾配天井を利用した吹抜けが、より広く開放的に感じさせるリビング。大型のソファーを置いても余裕の広さ。
すぐ隣にパントリーをつくることで、キッチンの吊り戸棚が不要になり、オープンな空間がより広々と開放的に。また、冷蔵庫部分の壁を後退させて、表のラインを揃えた結果、さらに整然と美しいキッチンが完成。
キッチンに立つと、リビングから和室まで視線が届くので、子ども達が遊ぶ様子を常に見守れる。和室の引き戸を全開にし、リビングとつなげて使えば空間が広がり、通風採光性もアップ。
奥様が展示場で見て気に入っていたファミリークローゼットを、リビングのすぐ隣に配置。入ってすぐのオープン棚には、子ども達のランドセル置き場や、リビングで使う物の収納場所を確保。奥には衣類掛けを用意した。
玄関のドアを開けると、明るく開放的な玄関ホールが広がる。夫婦ともにモデルハウスで気に入って、どうしても付けたかったという窓から視線が抜け、実際の面積以上の広さを感じさせる。
南向きの大きな屋根を活かして太陽光発電パネルを設置し、ZEHを導入。「床暖房を使う冬も、電気代を抑えることができています」とご主人
「平屋らしくどっしりと。でも、真四角の箱をポンと置いた感じになるのは嫌だったのと、モダンなイメージをプラスしたくて、アクセントをつけました」と、こだわりの外観。
床面積 |
107.65m2 32.56坪 |
工法 |
木造軸組 |
所在地 |
福岡県 |
竣工年 |
2019年 |
インテリアはブルックリン風。映画のワンシーンのような住空間
吹き抜けがひときわの開放感を生む26畳大のLDK。ワイドな掃き出し窓からも吹き抜けの高い窓からも光が差し込み、くつろぎ空間を明るく包みこみます。
リビングの一画に設けた小上がりスペースはお子さまの遊び場として、ワンルームの大空間ながら、段差でさりげなく分けられています。
「雑多なモノをすべて見えなくしてすっきりと暮らしたかったので、収納プランにもこだわりました」と奥様。
大きな吹き抜けから光が明るく降り注ぐ大空間のLDK。日中は照明も必要なく、夜は高い窓からお月見も楽しめるそう。木目が美しいフローリングに、アイアン脚×無垢板のダイニングテーブルやアンティーク調の革ソファを置いて、ブルックリン風のインテリアに。ソファの後ろの小上がりスペースはお子さまの遊び場。水色のアクセント壁にはチョークでお絵かきができる黒板クロスを採用しています。
ホワイトベースの木調キャビネットがお洒落なカフェ風のキッチン。袖壁の後ろを通路にしてぐるりと回れるようにした回遊動線が便利です。手前に張り出したステンレスカウンターは、朝食カウンターとしても活用でき、背面に白扉の収納棚を設け、冷蔵庫はロールスクリーンですっきりと目隠し。さらに奥に広いパントリーを設けるなど収納力をたっぷりと確保。モノがあふれない美しい暮らしを実現しています。
白い大理石調フロアやホワイトタイル調クロスですっきりとモダンに演出した洗面室は、洗面化粧台の横にデスクと椅子を置いてドレッサースペースに。上の横長窓から光が差し込み、青空も見えて気持ちがいいと奥様。奥はランドリールームとは、手前にある脱衣室とは扉で仕切られている。誰かがお風呂に入っていても、家族やゲストは気兼ねなく洗面室を使うことができます。
洗面室に隣接する広いランドリールーム。白の空間に映えるよう、室内物干しも黒にこだわったそう。アイロン掛けや衣類を畳むのに便利な家事カウンターを造り付け、汚れたスニーカーなどが洗いやすいよう、スロップシンクも設置しています。
板張り調クロスを斜め張りにしたアクセント壁が印象的な玄関ホール。淡いベージュのタイル土間にシューズクロークを設けています。
玄関ホールへと通り抜けられるシューズクローク。靴はもちろん、ゴルフバッグや傘、外まわりの掃除用具などかさばるモノもしまえて便利。ここを家族用玄関として使うことで、メイン玄関をいつもすっきりと保つことができます。
2階の寝室は白いフローリングで明るく演出。ネイビーのアクセント壁とカーテンのコーディネートがセンスの良さを感じさせます。アクセント壁の後ろ側はウォークインクローゼットになっており、壁の左右の入り口から通り抜けもできて便利なつくりになっています。
横板張り調の外壁と玄関まわりの白壁が美しいコントラストを描くアメリカ西海岸風のお洒落な外観。シンボルツリーの椰子の木がグリーンのポストスタンドと調和して、リゾート感を醸し出します。並びに2台分のカーポートも備えています。
床面積 |
134.97m2 40.82坪 |
工法 |
木造軸組 |
所在地 |
茨城県 |
竣工年 |
2019年 |