イギリスグルメ事情:イギリス料理はおいしい

イギリス料理はおいしい

目次

「イギリス料理はまずい」を覆すイギリスのグルメ事情をお伝えします。イギリスの食文化や伝統的なイギリス料理、パブやアフタヌーンティーのようなイギリスならではの食体験に地域や季節の料理、おいしいお店の見つけ方などをじっくり網羅してまとめました。

イギリス料理は本当に「まずい」?

「イギリス料理」と聞くと「まずい」という言葉を連想される方は少なくないでしょう。実際、私も友人にイギリス料理の話をすると、必ず「まずい」という話題を出されます。そんな友人たちに、私はいつも自信を持ってこう答えています。「イギリス料理はおいしい」と。これは、私が、実際にイギリスでイギリス料理を食べた経験からの言葉です。どうしてイギリス料理はまずいと思われているのか、イギリスにはどのような美味しい料理があるのか、イギリスのグルメ事情について考えていきましょう。

イギリスグルメ事情①:イギリス料理がまずいといわれる理由

イギリス料理が「まずい」といわれる理由の一つとして、「イギリス料理は味が薄いから」という声をよく耳にします。この感想は、イギリス人が持つ食事に対する大前提が、観光客には浸透していないことを意味しています。実はイギリスには、「料理の味付けは自分ですること」という前提があります。レストランやカフェであっても、必要最低限の味付けしかされていないことはざらです。だからこそ、イギリスの多くの飲食店では各テーブルに非常にたくさんの調味料が並べられています。各自が手元で好みの味付けをすることで、イギリス料理は完成するのです。

ただし、高級レストランではこの前提は存在せず、基本的には完成形の料理が運ばれてきますので、手元で味付けをする必要はありません。このあたりの事情が、「イギリスでは高いお店以外は味がなくてまずい」という印象を抱かれている理由なのかもしれません。

イギリスグルメ事情②:最近のイギリス料理事情

イギリスの料理にはレパートリーが非常に幅広いという特徴もあります。伝統と革新の両方を受け入れるという、イギリスの長年の文化が食事にも宿っているからです。フィッシュアンドチップスやサンデーローストのような伝統的な家庭料理は定番として残りつつも、ロンドンのような都市部を中心に、モダンで革新的な一皿が常に提供されています。

近年では、有名イギリス人シェフたちの活躍も目立ちます。ゴードン・ラムゼイやジェイミー・オリヴァー、ナイジェラ・ローソンやレイチェル・クーなどといったテレビやインターネットでも世界的に知名度の高い人気シェフたちが活躍し、新しいイギリス料理をイギリスから世界に向けて発信しています。

イギリスグルメ事情③:イギリス料理に反映された移民社会

移民社会でもあるイギリスでは、海外の食文化も積極的に取り入れています。中でも、インド系の移民が多いため、日常的にカレーを食します。イギリスで誕生したインド料理「チキンティッカマサラ」は、イギリスの国民食と言われるほどの人気と定着を見せています。他にも、中華街を中心に伝統的な中華料理店が複数存在するほか、イタリア料理や地中海料理、フランス料理の店もたくさん存在します。中でも、イタリア系のカフェやカジュアルレストランチェーン店が非常に多いので、イギリス人も日常的に多くイタリア料理に接しています。また、日本料理のお店も年々増えています。

引用元:https://www.bbcgoodfood.com/recipes/chicken-tikka-masala

イギリスグルメ事情④:イギリス料理の発展

実は、イギリス人たちも自虐的に「イギリス料理はおいしくない」「イギリス人はグルメとは言えない」とジョークを言います。他国と比較すると、イギリス人はあまり食に興味がないと長らく考えられてきました。加えて、イギリスは地形的に恵まれておらず、食材のレパートリーが少ない土地です。食材の少なさと無関心さが合わさって、食文化の発展が乏しくなったのでは、とも考えられています。

しかし、近年ではイギリス人の食への関心が非常に高まっていて、それに伴い食文化も急激に発展しています。これは国を挙げての施策となっており、21世紀以降は国内外に向けてイギリス料理の進化やおいしさを積極的にアピールするようになりました。同時に、イギリス国民の肥満傾向も大きな問題となっており、健康食志向の流れも強まっています。政府も本格的に対策に家出ていて、外食産業が大きな転換期を迎えています。いかに健康的でおいしいものを食べ続けるか、が今のイギリスの食文化の課題です。これを乗り越えるべく、イギリス料理はこれからますます進化を遂げそうです。

イギリス伝統料理のおすすめ

「イギリス料理」と言われて恐らく多くの人が思い浮かべるのは、「フィッシュアンドチップス」ではないでしょうか。フィッシュアンドチップスはイギリス国民のソウルフードと呼ばれています。それ以外にも、イギリスにはたくさんの伝統料理があります。例えば、「サンデーロースト」や「シェパーズパイ」のような肉料理に、「サンドウィッチ」や「ジャケットポテト」のような軽食もあります。どれもイギリスの伝統的な料理ですが、それぞれどのような料理で、どのように親しまれているのか、ご紹介していきます。

イギリス伝統料理①:フィッシュアンドチップス

イギリスのグルメとして日本でも最も定着している、フィッシュアンドチップス。ふっくらとした白身魚を薄い衣でサクッと軽く上げたフィッシュに、太めのフライドポテトを合わせた一品です。モルトヴィネガーというお酢や、豆をすりつぶしたマッシュドピーなどが定番の付け合わせです。イギリスではフライドポテトはチップスと呼ばれ、単体でも広く親しまれています。油がギトギトで体に悪いイメージを持たれがちですが、最近ではむしろ健康効果もある一皿と考えられてもいます。食用油の使用が定番化しており、食材に対して衣の表面積も小さめなので脂肪分が比較的少ないことが理由です。

フィッシュアンドチップスは、もともとはそれぞれ単体の食べ物として親しまれていました。1860年ごろから一緒に食べることが定番となり、そのまま定着しました。イギリスの家庭では「毎週○曜日はフィッシュアンドチップスの日」と決めているところも少なくありません。主にはパブや屋台で食べることができますが、スーパーでも冷凍食品のフィッシュアンドチップスが多数販売されています。

イギリス伝統料理②:サンデーロースト

引用元:https://flickr.com/photos/adactio/10098413/

イギリスの家庭で日曜日に食べる伝統料理があります。それが、サンデーローストです。ローストした肉をメインに、ジャガイモと野菜、ヨークシャープディングが一枚の皿に乗っていて、そこにグレイビーソースをかけて食べるのが伝統です。たいていは遅めの昼食として食べられますが、夕飯で食べることもあります。肉の種類は牛、つまりローストビーフが定番ですが、豚、子羊、鶏、七面鳥など多岐にわたります。ヨークシャープディングというのは、シュークリームの皮の甘くないものを想像していただくと近いでしょう。グレイビーソースは、肉をローストする際に出た肉汁で作ったソースです。

イギリスでサンデーローストの習慣が始まったのは、中世に遡るといわれています。日曜日にしか休みを取ることのできない農奴に、地主が牛の丸焼きを振る舞ってねぎらったことが起源だと考えられています。サンデーローストは家庭で食べることが一般的な一皿ですが、レストランやパブ、B&Bなどでも提供されています。

イギリス伝統料理③:シェパーズパイ

引用元:https://www.bbcgoodfood.com/recipes/no-fuss-shepherds-pie

イギリス料理の有名な伝統的肉料理シェパーズパイというものもあります。驚きなのが、「パイ」という名前にもかかわらず、この料理ではパイ生地が使用されていない点です。シェパーズパイは、非常にシンプルな料理です。まず、羊のひき肉をみじん切りの野菜とともに炒めて、ハーブなどで煮ます。それをお皿に敷き詰めて、その上にマッシュポテトでふたをしてオーブンで焼いて、完成です。マッシュポテトがパイ皮の役割を果たしています。シェパーズパイで使用する羊肉は、サンデーローストやお祝い事で振る舞われた肉のあまりものを使用するのが一般的です。

シェパーズパイという言葉が登場したのは1870年代頃で、それまではコテージパイという名前で親しまれていました。コテージパイでは、使用する肉が限定されていませんでした。しかし、羊肉を使用したものをシェパーズパイと呼ぶようになったため、現在ではコテージパイと呼ばれるのは牛肉を使用したものを指すようになりました。こちらも基本的には家庭料理ですが、パブやレストランなどでも食べることができます。

イギリス伝統料理④:サンドウィッチ

イギリス人のランチの定番は、サンドウィッチです。サンドウィッチの名称自体、第4代サンドウィッチ伯爵ジョン・モンタギューにちなんでいて、イギリスとサンドウィッチは切り離すことのできない関係性です。イギリスではさまざまな場所で豊富な種類のサンドウィッチを購できます。スーパーやカフェ、駅の売店や学校の食堂の冷蔵コーナーにて、三角形のパッケージに入ったサンドウィッチが必ず売られています。具の種類も豊富で、日本でいうところのスーパーやコンビニのおにぎりに近い感覚と考えると良いと思います。

イギリスのサンドウィッチの中でも伝統的なのは、キュウリのサンドウィッチです。こちらは店頭で売られているよりも、英国伝統のアフタヌーンティーで出会うことの方が多いかもしれません。食パンにスライスしたキュウリが挟まっているだけのシンプルなものが、最も伝統的なスタイルです。産業革命期のイギリスでは、農場が工場へと変わってしまったために野菜を輸入しなければならず、新鮮なキュウリはとても貴重なものでした。そのため、新鮮なキュウリのサンドウィッチを作れるということは、貴族や裕福な層のみで、それを証明するステータスとなっていたのです。これをきっかけに、現在でもキュウリのサンドウィッチは伝統的な料理という位置づけに残っています。

イギリス伝統料理⑤:ジャケットポテト

イギリス料理の伝統的な定番料理として最後にご紹介するのは、ジャケットポテトです。こちらもサンドウィッチ同様、日本のおにぎり感覚で親しまれている食べ物です。オーブンで焼いた大きなジャガイモに十字の切り込みを入れて開き、好みのトッピングをのせるだけのシンプルな料理です。専門店やカフェなどで食べられて、トッピングは自分で選ぶことができます。定番のトッピングはベイクドビーンズやマッシュルーム、チーズなどです。ツナやマヨネーズ、チリをのせたものなど、お店独自のユニークなトッピングも存在します。また、家庭で作って食べる人も多くいます。

ジャケットポテトは長らく愛されてきた食べ物で、正式にいつから存在しているのかは不明です。ただ、19世紀の中ごろには路上でジャケットポテトが売買されていたようです。ジャケットポテトの由来は、ジャガイモの皮がジャケットのように見える、というところからこう呼ばれています。健康的なファストフードとして、ランチや小腹が空いたときのおやつとして、今でも根強い人気を誇るイギリスグルメです。

イギリスのご当地料理と季節の料理

イギリスは、4つの国と地域からなる連合王国です。それぞれの国と地域によって異なる食文化があります。地域から派生してイギリス全土に伝播し、イギリス料理として親しまれているものがたくさんあります。また、イギリスには季節の定番の食べ物というものも存在します。今回はイギリスの地域色が強いグルメ3つと、季節色の強い食べ物をいくつかご紹介します。

イギリスのご当地グルメ3選

イギリスのご当地グルメ①:ハギス(スコットランド)

引用元:https://www.bbcgoodfood.com/howto/guide/what-haggis

まずはイギリス料理の中でもクセが強いとされている、ハギスをご紹介します。ハギスはスコットランドの伝統料理で、ミンチにした羊の内臓を玉ねぎやハーブとともに羊の胃袋に詰めて茹でた食べ物です。脂なども一緒に詰められているので、こってりとした味わいになりがちです。スコッチウイスキーと一緒に食べるのが定番となっています。

最近では胃袋の代わりにビニールに詰めたハギスや、香辛料を多く使ったハギスなども存在します。味の優劣はハーブや香辛料の割合でつけられることが多く、中には味があまりわからないほどに香辛料の存在感が強いハギスもあります。ハギスはローマ時代から存在しているとも言われていますが、その起源については諸説あり、いまだに議論の的となっています。スーパーなどでも入手できるほか、パブでも定番の一品です。

イギリスのご当地グルメ②:コーニッシュ・パスティ(イングランド・コーンウォール地方)

引用元:https://www.bbcgoodfood.com/recipes/perfect-pasties

イングランド南西部にあるコーンウォール地方発祥の人気料理が、パスティです。発祥の地にちなみ、コーニッシュ・パスティとも呼ばれています。これは、丸いパイ生地を半分に折って半月型にした上で、縁に折り目を付けて閉じて焼く料理です。ファストフードとして、イギリスで広く親しまれています。大きな餃子のパイ版のようなものをイメージしていただくと近いでしょう。薄切りの牛肉とジャガイモ、玉ねぎが中に詰められているのが、伝統的なコーニッシュ・パスティです。パスティにはさまざまな種類があり、肉や野菜などのおかずもあれば、ジャムやフルーツが入ったデザート系のパスティも存在します。

パスティの起源は古く、中世の文書にも登場しています。コーンウォールのスズ鉱山で働く労働者たちが、坑内に持ち込むご飯として食べられていたことが発祥であるといわれています。スズで汚れた手でパスティの皮を持ち、スズで汚れていない部分のみを食べていたようです。200年ほど前からイギリス全土へとその人気が広がり、今ではファストフードとして親しまれています。伝統的なパスティはベーカリーや専門店で食べることができますが、スーパーやカフェなどでも手軽に購入できます。

イギリスのご当地グルメ③:ウェルシュケーキ(ウィールズ)

引用元:https://www.bbcgoodfood.com/recipes/welsh-cakes

イギリスの地域色が強い料理として最後に紹介するのは、ウェルシュケーキです。その名の通り、ウェールズで親しまれている伝統的な料理です。ケーキという名前ではありますが、日本人が想像するケーキよりもずっと素朴な見た目をしています。直径4~8㎝の丸い形をしたウェルシュケーキは、グリドルという鉄板の上で焼いて作ります。生地は小麦粉にスパイスや砂糖、ドライフルーツを加えたものが一般的で、パンのようなお菓子のような不思議な感覚の食べ物です。

食感はかなりポソポソしていて、紅茶と一緒に味わうのにもってこいです。ウェルシュケーキは、具材やスパイスなどを変えていろんな種類の味が流通しています。スーパーやベーカリーなどで手軽に入手できるほか、家庭で手作りする人も多くいます。

イギリスの季節を感じるグルメ:夏編、冬編

次に、季節色の強いイギリス料理をいくつか紹介します。イギリスでは輸入食品も多いため、あまり季節を感じる食材が多くありません。イギリス人が季節を感じるのは、庭に咲く花の移り変わりや、風のにおいが変わった時でしょう。そんなイギリスにも、季節を味わう食べ物があります。

夏を感じるイギリスグルメ:サマープディングなど

引用元:https://www.bbcgoodfood.com/recipes/summer-pudding

例えば、イギリスでは春が終わり初夏になるとイチゴが流通し始めます。クリームを添えて食べるのがイギリス流です。クリーム添えのイチゴが売られ始めると、夏が始まったな、という空気になります。

さらにイギリスの夏の伝統的なスイーツといえば、サマープディングです。食パンとベリーで作るこのスイーツは、色鮮やかなピンク色が目を引くデザートです。ベリーシロップがしみ込んだ、食パンのドームの中にたっぷりとベリーが詰まっていて、夏に食べやすいさわやかなデザートです。生クリームとメレンゲ、イチゴを混ぜたイートン・メスというデザートもイギリスでは親しまれています。夏のイギリスに滞在する際には、ぜひこれらの夏の風物詩を味わってみてください。

冬を感じるイギリスグルメ:クリスマスに食べたいもの

引用元:https://www.bbcgoodfood.com/recipes/classic-christmas-pudding

イギリスで夏と同じぐらい季節色が濃いのが、冬です。イギリスはキリスト教国のため、クリスマスを祝う伝統があります。イギリスのクリスマス・グルメといえば、ローストターキーミンスパイ、そしてクリスマスプディングです。日本ではクリスマスと言えばチキンのイメージがあるかと思いますが、イギリスでは七面鳥を食べます。じっくりとローストしたターキーを家族で囲んで食べるのがイギリスの伝統です。

ミンスパイは、ミンスミートという細かく切られたドライフルーツを香辛料のシロップにつけたものが入った小さなパイです。アドベントの期間になると1日に1つこのパイを食べます。

そしてクリスマスにはクリスマスプディングが登場します。これは中世の頃から伝わる伝統的な食べ物で、カスタードプリンとは全く異なる焼き菓子です。小麦粉とミンスミート、牛脂、卵、ブランデー、砂糖、フルーツ、ナッツなど13種類の材料を混ぜて寝かせ、生地を型に入れて蒸し上げます。それを1カ月ほど寝かせて、クリスマス当日に再度蒸して食べます。見た目は真っ黒なドーム状の塊ですが、濃厚なパウンドケーキのような味で非常においしいですよ。冬のイギリスに滞在するならば、ぜひこれらのグルメでクリスマス気分を存分に満喫してください。

イギリスらしい食事体験

多くの日本人がイギリス料理をまずい、といいつつも、憧れられているイギリスの食事体験もたくさんあります。例えば、パブ。イギリスといえばパブ、と考えている人はとても多いでしょう。日本国内にもイングリッシュ・パブやアイリッシュ・パブの人気店がいくつもあります。また、高級ホテルなどで開催されているアフタヌーンティーにあこがれる日本人も多いですよね。最近ではアフタヌーンティーに行くことを「ヌン活」と呼ぶほど、日本でも浸透している食事体験の1つです。

さらに、イギリスのお菓子も大きな注目と人気を集めています。主に百貨店で開催される英国展のようなイベントでは、スコーンを中心としたイギリス菓子は大人気を博しています。テレビ放送や配信でも人気を誇る『ブリティッシュ・ベイク・オフ』も、イギリス菓子人気を後押ししています。この番組は、イギリスの人気料理人が審査員を務める料理コンテストを追ったもので、多くのイギリス伝統菓子がお題として登場しています。このような日本でも人気の高い、イギリスの食事体験をご紹介していきます。

本場イギリスで試したい食事体験①:パブ

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イギリスの酒場であるパブは、イギリス国内には5万軒近くも存在するといわれています。パブとは、パブリック・ハウスの略称で、町の便利な社交場として18世紀から19世紀ごろに発達を遂げていったと考えられています。

一言にパブといっても、その形態は非常に豊富です。町はずれの暗い路地の向こうにひっそりと建つ、今にも傾きそうな小屋もあれば、都市部の一番人通りの多い通りに面した新しい大きな建物に入っているお店もあります。女性や若い人には、後者の方が入りやすいかもしれませんね。

パブの特徴は、基本的にキャッシュ・オン・デリバリーというスタイルを取っていることです。店に入ったら着席してウェイターを待つのではなく、自らカウンターに行って注文と支払いを済ませて、そこでドリンクを受け取る、という形式です。料理はたいていテーブルまで届けてくれます。複数人でパブに行くときには、バイイング・ア・ラウンドという方式を取ることも多いです。これは、グループの中で代表者が全員分の飲み物を注文・支払いする方式です。おごりとは少し違っていて、これを一晩に何度も繰り返すことで、結果的に全員が同じ金額を支払うように帳尻合わせをします。

また、パブでは定期的にパブ・クイズというクイズ大会が開催されます。形式はお店によって異なりますが、基本的には店主などが簡単なトリビアクイズを出題します。客側は数人でグループを作って、クイズの答えを紙に書いて回答します。正解数が最も多いグループが勝者となり、一杯タダにしてもらえるとか、チップスが無料でもらえるなどの特典をゲットします。スマートフォンなどの使用はNGで知識のみで回答するのですが、とても盛り上がるので、機会があればぜひ参加してみてください。

パブというと酒場のイメージが強いと思いますが、最近はノンアルコールの飲み物を取りそろえた、お酒が飲めない人でも楽しめる店が増えています。また、イギリスの伝統的な家庭料理を楽しみたい人が増えているからか、食べ物に力を入れている店も増えています。イギリスの伝統料理には観光だと巡り合えないことも多いので、そういった場合にはパブに行くことをお勧めします。

本場のイギリスで試したい食事体験②:アフタヌーンティー

引用元:https://www.fortnumandmason.com/restaurants

気軽に楽しみやすいパブとは対照的に、華やかなアフタヌーンティーは、19世紀中ごろに始まった文化です。最初は上流階級の伝統行事でしたが、19世紀末には中流階級にまでその人気が広まっていたといいます。アフタヌーンティーは16時から17時ぐらいに、紅茶とともに軽食とお菓子を楽しむお茶会です。

伝統的なアフタヌーンティーは3段重ねのティースタンドに食べ物を盛りつけられます。下段にはサンドウィッチ、中段にはケーキ類、そして上段にスコーンが載せられるのが伝統です。下段から順に食べるのがマナーで、なおかつその段の中で最も軽いものから重いものへと順に食べていく決まりになっています。食べ物と一緒に飲む紅茶は、はじめはミルクを入れずにストレートで味わい、あとでミルクを加えるのが伝統です。

本来のアフタヌーンティーでは、喫食だけでなく食器類や家具などの調度品、飾られている花なでも伝統と教養、社会的地位を表さなければいけませんでした。近年では、より手軽に楽しめるアフタヌーンティーがさまざまなお店で用意されています。

イギリスで本場のアフタヌーンティーを楽しむ際に気を付けなければいけないのは、階級の考え方です。イギリスは階級社会のため、階級によっては入れるお店が異なります。観光客については階級がないので、場で浮かない程度の階級のお店に立ち寄ることができます。日本人が観光で行くならば、中流程度のお店が無難でしょう。

より高い階級のお店であればあるほど、ドレスコードとマナーに気を使う必要があります。場合によっては事前に予約していても入店を断られてしまうことがあるので、注意してください。確実かつ手軽に楽しみたいのであれば、大衆的なレストランやカフェなどで提供されている予約不要なアフタヌーンティーに挑戦してみることをお勧めします。

本場のイギリスで試したい食事体験③:イギリス菓子

イギリス菓子はアフタヌーンティーには欠かせない食べ物ですが、それ以外の場面でも楽しむことができます。イギリスのお菓子の魅力は、なんといっても素朴なものが多いところです。

イギリスで食べたいお菓子①:スコーン 

イギリスのお菓子の代表、スコーンはカフェやベーカリーなどでも気軽に楽しむことができます。イギリスのスコーンは日本で売られているような小さくて上品なものとは異なり、とても大きくてボリュームがあるものが多いです。なので、スコーンと紅茶のみのクリームティーでも十分におなかを満たすことができます。

クリームティーではスコーンにクロテッドクリームとジャムが添えられます。クロテッドクリームは全乳で作られたとても濃厚なクリームです。スコーンにクリームを先に塗るかジャムを先に塗るかは、国を分断するほどの論争の種なので、現地ではあまり言及しない方が良いでしょう。スコーンはイギリス国内であればあらゆる場所で入手できます。

イギリスで食べたいお菓子②ショートブレッド

お土産にも人気なイギリス菓子というと、ショートブレッドが浮かぶでしょう。これはスコットランド発祥のお菓子で、日本でも広く流通しています。バターの風味が強い、分厚めなビスケットのようなもので、スーパーでも簡単に手に入ります。大きさや形などの決まりは特にないので、さまざまな形状のものが売られています。お店ごとにレシピが異なっていて、こだわりのショートブレッドはベーカリーでも売られているので、いろんな種類を試してみるのも楽しいですよ。

イギリスで食べたいお菓子③:激甘スウィーツ 

他にも、イギリスには伝統的なお菓子がたくさんあります。『ハリー・ポッター』シリーズでもおなじみのトライフルは、器の中でカスタードクリームとスポンジ、フルーツを重ね合わせたデザートです。調理が簡単で人気があります。

甘いお菓子と言えば、トフィーです。バターと砂糖や糖蜜を加熱して混ぜて固めたもので、歯医者さんが嫌う食べ物の上位に確実に入るお菓子です。同じように甘いお菓子だと、ターキッシュ・ディライトというものも人気です。基本的には砂糖とコーンスターチで作られた、甘くて虫歯になりそうなお菓子です。『ナルニア国物語』にも登場しています。

イギリスで食べたいお菓子④:ケーキ類 

また、イギリス人はケーキにも目がありません。スポンジにクリームとジャムを挟んだヴィクトリアサンドウィッチケーキは、イギリスの伝統的なケーキの一つで、アフタヌーンティーにも登場します。また、軽やかな甘みのキャロットケーキもイギリスの伝統的なケーキです。こちらもアフタヌーンティーにも登場します。甘酸っぱいレモンシロップをたっぷりとしみこませたレモンドリズルケーキも、人気の伝統的なケーキです。

それ以外にも、イギリスではカップケーキも非常に人気です。カラフルな見た目がとてもかわいく、多くのカフェで購入できます。アメリカのカップケーキとは異なり、アイシングはクリームチーズをベースにしているものが多いので、より素朴な味わいで食べやすいです。

イギリスのお菓子は、イギリス料理の中でも日本に居ながらにして楽しみやすいものがたくさんあります。まずはお菓子からイギリス料理に挑戦してみるのも良いかもしれませんね。

イギリスの飲食店事情

いざ、イギリスでグルメにありつこうとした時、どのようなお店を選ぶべきか迷いますよね。イギリスは伝統を重んじる国のため、長い歴史を誇る店もありますが、それは一部にすぎません。イギリスの郊外に行けばあまり大きな入れ替わりはないかもしれませんが、都市部では店の入れ替わりも多少頻繁に行われています。特にロンドンにはとても多くの飲食店が軒を連ねているため、その分、激しい競争が行われています。なので、常に最新の情報をチェックしておくことが必要です。

日本人がイギリス料理はまずい、という要因の一つには、外れの店を引きがち、という傾向もあります。他によく言われるのは、「イギリスでは高い金を払えばおいしいものが食べられて、安ければ安いほどまずいものが多い」でしょうか。しかし、イギリスには安くておいしいお店がたくさんあります。もちろん、中にははずれだと思うものもありますが、すべてというわけではありません。では、安くておいしいグルメのある店はどうやって探せばよいのでしょうか。おすすめの方法を2つご紹介します。

おすすめの探し方①滞在する町のマーケットでお店を探してみよう

引用元:https://www.coventgarden.london/

1つ目のおすすめは、滞在する町のマーケットでお店を探すことです。マーケットは地元の人も多く通う分、安くて質の高いお店が集まりやすい傾向にあります。ガイドブックには載っていないような穴場のおいしいお店にも出会いやすいです。お店が複数あるので、その中から自分の気分にあったお店を選べるのもマーケットの良いところです。

ロンドンであれば、コヴェントガーデンがおすすめです。古くからの歴史のある、ロンドンの中でも人気の地区ですが、17世紀ごろには青果市場として人気がありました。現在では広場を中心に非常に多くの飲食店やブランドが立ち並んでいます。マーケットフェアも定期的に開催されています。屋台でご飯を買って食べ歩きをするもよし、カフェで軽くおなかを満たすのも良し、レストランでしっかりと食事をするのも良しで、そのタイミングに合ったグルメを楽しむことができます。

おすすめの探し方②:チェーン展開しているカフェを探してみよう

引用元:https://www.caffenero.com/history/

2つ目のおすすめは、チェーン展開しているカフェです。日本にはあまり出店していないようなイギリス発祥のカフェチェーン店が、イギリスにはたくさん存在しています。特に鉄板として人気を誇るのが、プレタ・マンジェ、カフェ・ネロ、コスタ・コーヒーです。

プレタ・マンジェはサンドウィッチを中心としたカフェでボルドー色と星のマークのロゴがおなじみです。サンドウィッチをはじめ、イギリス菓子やスープ、おかゆなど幅広い商品を展開しています。

カフェ・ネロはイタリア系のカフェで、コーヒー系の飲み物に定評があります。また、パニーニというイタリアのホットサンドが絶品です。水色の看板が目印のお店です。

そして、日本でも展開されているコスタ・コーヒーですが、こちらもイギリス発祥のカフェチェーン店です。日本ではコーヒーを中心とした展開ですが、本国のイギリスではフラッペやミルクシェイクなどさまざまなドリンクを展開しています。フードも充実していて、サンドウィッチやパン、お菓子が数多く売られています。

これらのカフェチェーン店はイギリス全土で多くの店舗を抱えているため、わざわざ探さなくてもコンビニ感覚で見つけることができます。安くておいしくて気軽に立ち寄れるお店ばかりなので、食事に困った場合はファストフードではなくこれらのカフェの利用を強くお勧めします。

イギリスで外食する場合の注意事項

最後に、イギリスで外食する際の注意事項に触れておきます。先述した通り、イギリスは階級社会です。そのため、階級ごとに利用できるお店が異なります。

レストランではこれが非常に顕著です。特に、より高い階級向けのレストランではドレスコードが必須とされているお店も少なくありません。適した服装をしていなかったり、マナーを身につけていないと判断されたりすれば、入店する前に門前払いをくらうこともあります。どうしても行きたいお店がある場合には、事前にお店のランクを確かめておく必要があります。ドレスコードについては、他のお客さんの着ている服を参考にするとよいでしょう。また、レストランでは原則、チップを支払います。勘定書にサービス料が含まれていない場合は、代金の10%を目安にチップを用意しましょう。カフェやパブではさほど階級を気にする必要はありません。チップも不要です。

なお、イギリスではキャッシュレス決済が多く利用されています。キャッシュレスしか受け付けていないお店もあるので、常にクレジットカードやデヴィッドカード、キャッシュパスポートなどといったカード類を使用できるように準備しておくと安心です。また、サインよりも暗証番号を入力することの方が多いので、事前に準備をしておきましょう。

イギリスで楽しむ飲み物文化

イギリス料理を食べる際に欠かせないのが、それに合わせた飲み物です。イギリスの飲み物と言えば紅茶をすぐに連想する方も多いでしょう。けれども、イギリスには紅茶以外にもたくさんの人気でおいしい飲み物が充実しています。ここでは、イギリスの定番の飲み物をいくつかご紹介します。

イギリスに行ったら試したい飲み物①:紅茶

イギリス人は1日に7回飲む、と言われるほど、イギリスを代表する飲み物である紅茶。アーリーモーニングティーからナイトキャップティーまで、時間ごとに飲む紅茶の種類が変わる伝統文化があります。イギリス菓子との相性も抜群で、アフタヌーンティーでは欠かせない存在です。そんな紅茶ですが、カフェチェーンの台頭もありコーヒー人気が高まっているため、近年では愛飲者が減少傾向にあります。とはいえ、紅茶はイギリス人に文化として根付いている飲み物なので、それが変わることはないでしょう。

イギリスに行ったら試したい飲み物②:アルコール飲料

 

イギリスではさまざまなお酒も愛飲されています。イギリス人のソウルフードであるフィッシュアンドチップスはお酒との相性が非常に良く、お酒のお供としても人気です。

フィッシュアンドチップスはお店ごとに異なるレシピがありますが、衣にエールを使うことが少なくありません。そのため、イギリスでおなじみのビールであるペールエールとの相性が抜群です。ペールエールは17世紀中ごろに誕生されたといわれるビールで、ホップの香りと苦みが特徴です。フィッシュアンドチップスにはモルトヴィネガーをかけるのが定番ですが、ペールエールにもモルトが使用されています。

また、フィッシュアンドチップスは、モルトを使用している酒、ウイスキーとの相性も良いです。世界一のウイスキーの製造地スコットランドを有するイギリスでは、スコッチウイスキーはなじみ深いお酒です。もともとは高級酒でしたが、現在はパブなどでも気軽に飲むことができます。ハギスと一緒に楽しむのも、定番です。

フルーティなお酒としては、サイダーがイギリス国内で人気を誇っています。サイダーと言っても、日本人が想像しがちな炭酸飲料水とは違います。シードル、と呼んだ方が分かりやすいかもしれません。リンゴを中心に、洋ナシやベリー味のサイダーが広く流通しています。

また、イギリスには夏の風物詩となっているお酒があります。それが、ピムズです。ピムズは1820年代に考案されたカクテルで、ジンベースのリキュールをレモネードなどのフルーティなソーダで割ったものです。スポーツ観戦のお供として大人気です。フルーツやキュウリそのものが入った状態で提供されることもあります。

 

イギリスに行ったら試したい飲み物③:ノンアルコール飲料

 

イギリスにはお酒だけでなく、ノンアルコールの飲料もたくさんあります。特に近年ではモクテルと呼ばれるノンアルコール飲料の市場がイギリス国内で急拡大しています。

長らくノンアルコール飲料の代表格として社交の場で親しまれてきたのは、レモネードです。現在でもレモネードは広く親しまれている定番の飲み物です。種類もたくさんあり、スーパーやカフェなどでそのお店独自の味を手軽に楽しむことができます。

また、ジンジャービアというノンアルコールドリンクも広く支持されています。名前に「ビア」が含まれているため、アルコール飲料と勘違いしてしまうかもしれませんが、基本的にはアルコールは含まれていません。昔はアルコールを含んでいたようですが、時代を経てアルコール分が取り除かれるようになりました。ジンジャーエールに近い味わいで、飲みやすいです。

イギリスでは、コーディアルシロップを用いた飲み物も人気です。ハーブや果物を使ったシロップで、水や炭酸水、紅茶やコーヒーなどで割って飲むのが一般的です。家庭で手作りする人もいますし、スーパーなどでも手軽に購入できます。さまざまな味がありますが、中でも定番はエルダーフラワーのシロップです。日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、エルダーフラワーはイギリスの食べ物や飲み物で目にする機会がとても多い植物です。

これらのノンアルコール飲料は、どれもイギリスの伝統料理と相性が良いです。種類もたくさんあるので、お気に入りの組み合わせを探してみるのはいかがでしょうか。

 

イギリスのベジタリアン・ヴィーガン事情

 

イギリスはヴィーガン先進国

 

イギリスはヴィーガン先進国として広く知られています。ヴィーガンの発祥地である、と一部でいわれているほどです。多様な選択肢を持つイギリスの食文化では、ヴィーガンやベジタリアンの方向けの食事ももちろん、選択肢の一つとして展開されています。イギリスにおけるヴィーガン人口はここ数年で急速に増えていて、その需要に見合った供給が各飲食店や食料品店でなされています。

そもそもヴィーガンとは、動物性食品を口にしない人のことを指します。肉だけでなく、卵や乳製品も摂取しないのが特徴です。肉は食べないものの卵や乳製品を口にするベジタリアンよりも、ヴィーガンの方がより厳しい食品規制を実施しています。イギリス国内では、ヴィーガンやベジタリアンの方向けの食べ物が広く一般的に展開されています。

飲食店に入れば、ほとんどの店でベジタリアン・ヴィーガン向けのメニューが用意されているか、ベジタリアン・ヴィーガン向けというマークの付いた料理が複数並んでいます。ベジタリアン・ヴィーガン専用のお店もあるほどです。また、スーパーでもベジタリアン・ヴィーガン向けのマークが付いた食材が多数並んでおり、困ることがほとんどないようになっています。

 

イギリス人が目指す健康的な食事

 

<p>イギリスがヴィーガン先進国となった理由として大きいのが、健康志向です。イギリス国内では近年、急速なペースで肥満が増加しています。政府も国民の健康改善へ本腰を入れて取り組んでおり、その中では健康的な食生活を細かく規定し求めています。そのような健康志向のムーブメントが、ヴィーガンへの注目度を上げています。さらに、環境問題への危機意識や動物愛護の精神の高さが、よりヴィーガンへの関心を引き上げています。イギリスの伝統料理についても、代替食品の普及が上がったことでベジタリアン・ヴィーガン向けのものが増えてきています。

すべての人が完全なベジタリアン・ヴィーガンとなったわけではなく、週に複数回ベジタリアン・ヴィーガンとしての食生活を取り入れる、という方式の方も多くいます。例えば、歌手のポール・マッカートニー氏は、月曜日だけ肉を食べない「肉なしマンデー」を何年も提唱しています。このように、部分的なベジタリアン・ヴィーガンという選択肢も選べるほど、イギリスではベジタリアン・ヴィーガン向けの食事が充実しています。

イギリスのデザート超簡単レシピ!

 

<p>では最後に、超簡単に作れるイギリスのデザートレシピをご紹介します。今回紹介するのは、夏のデザートとしてもご紹介した、イートン・メスです。イギリスの名門パブリック・スクールであるイートン校で19世紀ごろから親しまれている伝統的なデザートです。イートン校には、ウィリアム皇太子も通っていました。伝統があるにもかかわらず、驚くほど簡単に作れてしまいます。

イートン・メスの作り方

引用元:https://www.bbcgoodfood.com/recipes/eton-mess

用意する材料は、生のイチゴとイチゴジャム、イチゴソースに生クリーム、そしてメレンゲクッキーです。使用する食器は、涼やかな透明のボウルが良いでしょう。それぞれの材料の分量は、器の大きさに合わせてお好みでご用意ください。

イートン・メスの作り方は非常に簡単です。上に書いた材料をボウルに交互に入れて混ぜ合わせる、たったそれだけです。好みに合わせて生クリームをアイスクリームに変えてみたり、果物をイチゴ以外のものに変えてみたりするなどのアレンジも可能です。

イチゴソースや生クリーム、メレンゲクッキーは手作りしても良いですが、スーパー等で購入した既製品でも問題ありません。既製品を使えば、火を使うことも調理器具を使うこともなく、ボウルとスプーンだけで完結させることができます。しっかりと伝統のあるおかしなのに、こんなに簡単に作れてしまうなんて、驚きですよね。イギリスに旅行に行く前に、ぜひ試してみてください。

まとめ:イギリスはおいしい!

ここまで、さまざまなイギリスの料理にまつわるお話をして参りました。どうしてイギリス料理はまずいと思われているのか、に始まり、イギリスの伝統的な料理から最新の多様な食文化まで、ご紹介してきました。この中に一つでも皆さんの関心を引き、おいしそう、と感じてもらえるものがあれば幸いです。イギリスは多様な文化の国です。伝統を守りつつ新しいものを取り入れることが、イギリスが長らく継承してきた文化の価値観です。皆さんもぜひ、イギリス料理はまずい!という古い価値観にイギリス料理はおいしい!という新しい価値観を加えてみてはいかがでしょうか?

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