【美食の国フランス】伝統から現代風までのグルメの魅力を探ります

フランス料理と聞くと高級のイメージがありますよね?でも、居酒屋のようなお店ブラッスリーや宝石のように輝くスイーツが並ぶパティスリーなど親しみやすいお店、お料理で溢れています。フランスグルメの基本を抑えて、より一層旅を楽しみましょう!

目次

フランスの伝統料理と家庭料理を5選ご紹介

伝統的な料理

■ブイヤベース

世界三大スープのひとつで、南フランスのプロヴァンス地域の地中海に面した港町、マルセイユが本場です。

トマトや玉ねぎなどの香味野菜に、にんにく、サフランなどの風味で食欲がそそる海鮮スープです。本場、マルセイユでは、公式に定めた「ブイヤベース憲章」というものがあり、細かく使う食材が定められています。誇り高きフランス料理のひとつです。

■フォアグラのソテー

日本では、結婚式の披露宴で提供されるなど特別なメニューの印象が強いですよね。フランスでも、同じ。クリスマスの時やお祝い事での定番メニューです。

フォアグラは甘めのソースと相性抜群。濃厚なフォアグラの風味とソースを絡めていただきます。

■テリーヌ

 

歴史を辿ると、長期保存できる食材として発展してきたテリーヌ。食材の脂とゼラチンで固めることで食材の劣化を防ぐ効果があります。長方形や丸形の型に、お肉や野菜をぎっしり詰めて、色鮮やかな断面を見せるテリーヌは、まさに目でも楽しめるフランスらしい一品。

家庭料理

■ポトフ

フランスでは、家庭での夕食は簡単質素に済ませる事が多いです。パンやスープ、チーズでお終いというのは良くあることです。その中では、具材がたっぷり入ったスープは、メインになりますね。日本でも馴染みのあるポトフはフランス語。野菜や牛の塊のお肉が入ったポトフがフランスでは一般的です。

本来は、スープと具材は別々にお皿に盛り、肉や野菜などの具材は、お好みでマスタードや塩といった調味料を付けていただくのが、本場流なんだとか。

■リエット 

リエットは、フランスの代表的な食肉加工品のひとつです。もともと保存食として生まれた伝統料理。豚肉を細かく刻んで煮込み、脂肪(ラード)の中で長時間じっくりと加熱します。ラードが冷えると、ラードがふたとなって肉が空気に触れるのを防いでくれるため、長期保存が可能になります。スパイスやハーブを入れてアレンジを楽しむこともできます。

ビストロではカリカリに焼いたガーリックトーストにつけるバターの代わりにリエットが出されることもあります。

本場のパン6選

■バゲット

引用:https://www.cnews.fr/france/2013-04-27/ou-acheter-la-meilleure-baguette-de-paris-453345

フランスパンと呼ばれる、フランスを代表する細長いパン。シンプルな味わいで、どんな料理にも合うバケットは、朝食からディナーまでフランスの食卓に欠かせない存在です。

■パン・ド・カンパーニュ

引用:https://www.homebaking.at/pain-de-campagne/

「田舎風パン」という意味を持つ、食事パンです。起源をたどると、パリ近郊の田舎で作られ、パリで売られていたのでその名がついたと言われています。丸型や卵型に成形されるものが多く素朴な風味で、実家に帰ったような気持ちにさせる、名前の通りのパンです。

■クロワッサン

上2つのパンが小麦粉、酵母、塩、水だけで作るのに対して、ここからは、もっとリッチなパンのご紹介です。

フランスの朝食といったら、これ、クロワッサンです。豊かなバター風味と、サクサクした食感が特徴です。実は、クロワッサンはウィーン生まれで、ウィーン出身のマリーアントワネットとルイ16世の結婚によってフランスに伝えられたという説があります。クロワッサンとカフェオレの朝食はパリっ子の定番。

■ブリオッシュ

引用:ブリオッシュ 焼き上がり - No: 4212146|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (photo-ac.com)

バターと卵をたっぷり使った柔らかく甘い味わいです。お菓子にも適しているパンです。

■パン・オ・ショコラ (Pain au Chocolat)

クロワッサンの生地でチョコレートを包み、焼き上げたパン。サクサクしたバター香る生地と甘いチョコレートとの相性が抜群な、日本でも大人気なパンです。

■タルティーヌ 

引用:French Tartines | Sandwich Tribunal

使うパンは、バゲットやパン・ド・カンパーニュ が多く、カリッとトーストさせ、様々な具材を乗せるのが楽しいオープンサンドイッチのひとつです。

スモークサーモンやハム、チーズ、マリネ、ピクルス、アボカドなど、組み合わせは無限です。

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■マカロン

パリのスイーツといえば間違いなくこれ。コロンとした丸みを帯びた形で、鮮やかな色味のマカロンがショーケースで並んでいるのを見るだけでもうっとりしてしまう。様々なフレーバーが展開されているので、ぜひお気に入りを見つけましょう。

■クグロフ

引用:オレンジクグロフ1 - No: 29341404|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (photo-ac.com)

バームクーヘンに高さがついたような見た目の焼き菓子。一度は目にしたことがあるが、名前まで知らない方も多いのでは?クグロフは、フランスのアルザス地方発祥と言われるパン菓子です。基本的には、レーズンを入れた生地でアーモンドを飾って焼き、粉砂糖で仕上げます。

■クレーム・ブリュレ

クレーム・ブリュレ を一躍人気スイーツにしたのは、日本で2001年に公開された映画『アメリ』です。主人公が可愛らしく、美味しそうに食べる姿からブームになりました。濃厚なカスタードクリームの表面を、バーナーで焦がした砂糖(カラメル)が覆うデザートです。

表面のカリカリしたカラメルをスープで割って、中の滑らかなカスタードと絡めていただきます。

■ショコラ 

フランス人はショコラが大好き。パリには多くのショコラトリーが街中で見られます。カカオ豆にこだわった職人たちの趣向を凝らしたショコラがお店に並びます。

毎年10月末~11月にショコラの世界の祭典「サロン・デュ・ショコラ」がパリで開催されます。ショコラで作ったファッションショーがあったり、展示会、コンクール、ショコラティエの世界大会のような一面もあります。

秋のパリは一層甘い香りに包まれます。

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■Bouillon CHARTIER  (ブイヨン シャルティエ)

Bouillon Chartier, l'un des meilleurs bouillons de Paris (parisgourmand.com)

リーズナブルにフレンチの王道を一通り楽しめます。

予約を受け付けておらず、地元のパリっ子と観光客で行列することもしばしば。

全部で3店舗ありますので、それぞれのお店のインテリアの違いも楽しめます。

住所:7 rue du Faubourg Montmartre / 75009 Paris

Metro : Grands Boulevards (8-9)

 

■VG Pâtisserie

パリで最初のヴィーガンパティスリーと言われている可愛いお店。

ヴィーガンマカロンは美味しくて定評があります。もちろんヴィーガン以外の方も楽しめるラインナップです。

住所:123 Boulevard Voltaire, 75011 Paris

Métro Voltaire (M9)

7 Best Vegan Bakeries in Paris You Need to Visit [2024] (farawaylucy.com)


フランス各地は特色溢れる美食の宝庫3つのエリアをご紹介

フランスは、都会的でスタイリッシュな首都パリのイメージが強いですが、西ヨーロッパでは最大の農業国でもあり、ワイン大国です。各地の名物グルメをご紹介します。

ブルゴーニュ

パリから南東に位置するブルゴーニュ。

高級ワインのロマネコンティを始めとするワインが世界で有名な産地。ブルゴーニュが持つ土壌条件は、多様で複雑ですので、少し離れた畑でも土壌成分が異なり、それぞれのブドウの個性が活かせたワイン作りが、古くから受け継がれています。日本でも毎年解禁の際はニュースになるボジョレー・ヌーヴォーの産地ボジョレー地区もブルゴーニュ地方の中にあります。そんなワインの名産地でもあるので、名物料理はやはり赤ワインを使ったものが多いです。そのひとつは、牛肉の塊を赤ワインで煮込んだ、ブフ・ブルギニヨンです。

プロヴァンス

地中海に面した南仏エリア。たっぷりと太陽の日差し受けて育ったトマト、ズッキーニ、レモンなど色彩豊かな食材に恵まれた地域。プロヴァンス料理は、オリーブオイルとガーリック、ハーブが欠かせません。バターを多く使うパリの料理とは違い、隣接するイタリアの影響を受けています。ニース風サラダや、ラタトゥイユはこの地方の郷土料理です。

ブルターニュ

フランス北西部に位置する、海に突き出た半島です。バターとガレットが有名。かつて、小麦が育ちにくい土地柄だった故に、そばが主食でした。そこから、そば粉を使ったガレットが名物になりました。ガレットは、チーズやハムなどを乗せて食事として。同じような料理ですが、小麦粉を使ったのがクレープで、バターやクリームをトッピングした甘いデザートとして親しまれています。

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■レストランの予約

レストランの公式HPから予約する方法がベスト。カフェは基本的に不要です。

お支払いはテーブルにて。チップはマストではなく自由です。

リーズナブルなお店であれば、3~5%程度の現金をテーブルに置きます。

■マナー 

レストランでは、昼なら「ボンジュール」と挨拶をしてから入店。

「アペリティフ(食前酒)はいかがですか?」と聞かれます。

無理に頼まなくても良いですが、ノンアルコールを注文してもOKです。

食前酒を飲みながらメニューを選びます。

前菜、メイン、デザートという流れで食事を楽しみます。

フランスでは、チーズはデザートのような位置づけで、メインとデザートの中間に食されます。

最後に、甘いデザートとエスプレッソで絞めれば立派なパリっ子!

フランス料理が世界に与えた影響は?

料理人は、いつかはミシュランガイドの星獲得を目指している人が多いことでしょう。星獲得というのは、美食界の世界をリードするフランスから認められた、というれっきとした証になります。世界の料理人がこぞって星獲得に日々精進しているというのは、影響力の大きさを感じます。そんなフランス美食が、世界中に改めて注目されたのは、2010年、ユネスコの無形文化遺産に「フランス美食文化(ガストロノミー)」が登録された時ではないでしょうか。無形文化遺産に「食」関係が登録されたのはこの時が初めて。フランス料理だけが登録内容ではなく、親しい人たちとお祝い事を食で祝ったり、交流するという社会的慣習も含めた登録です。食材の質やワインのペアリングの知識など、何百年と時を越えて磨かれた美食の術が世界に評価されています。

vegetarian(菜食主義者)やvegan(完全菜食主義者)向けのメニューが増えています

フランスは移民の多い国ですので、必然的に多くの宗教に理解を示さなければいけません。ヒンドゥー教徒は牛を、イスラム教徒は豚を食べることができません。

それも相まって、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、vegetarian(ベジタリアン)やvegan(ヴィーガン)といった、植物性の食材しか口にしない主義の方が一定数います。フランスのレストランでもそういった方たち向けのメニューがあるお店が年々増加中です。タンパク質は大豆から取るメニューも多く、日本食の豆腐やみそが注目されています。

よくあるフランス料理の調理法解説

フランス料理のメニューでは調理法をメニューに入れているのを目にします。
鴨肉のコンフィ、スズキのポワレ、など。
フランス料理らしい繊細な調理法をご紹介。

ポワレ・・フライパンで短時間でバターなどを使って食材に焼き色を付けます。
ロティ・・軽くフライパンで焼き色を付けて、オーブンで時間をかけて焼き上げます。
コンフィ・・肉と果物に用いられます。肉の場合は低温の脂で煮ることです。果物は砂糖漬けにする調理法です。
ラグー・・肉や野菜をひたひたの水分で煮込みます。

ジビエが美味しいフランス、ウサギも食べます

秋のフランスでは、肉屋さんで、鴨、キジ、ウサギなどのジビエが吊るされているのを見かけます。日本でも鴨はよく食されますが、ウサギは少しかわいそうな気持ちになりますよね。でも、フランス人はうさぎが大好きな国民で、鶏肉のように、焼いたり、煮込んだりして食べる家庭が多いそうです。

お家で本格⁈フランス料理を楽しむコツ

フランス料理に欠かせないのは、こだわりのバター。日本では無発酵バターが主流ですが、フランスでは発酵バターが主流です。発酵バターとは乳酸菌を加えて、発酵させ、酸味が少しある香り高いバターです。

日本にいながらでも上質なバターさえあえれば、ムニエルやポワレもぐっと本場の味に近づけることでしょう。

日本でも入手しやすいバターをご紹介します。何といっても、A.O.P認証のバターがおすすめです。A.O.Pとは、EUが製造地域や原料、製造工程などの規定を満たした商品にのみ付与する認証のことです。

 

・エシレ(ÉCHIRÉ)

日本でもクッキーなどお菓子の販売もある人気のメーカです。

引用:  エシレ / ECHIRE (kataoka.com)

 

・ レスキュール(LESCURE)

超老舗ののブランド。エシレよりも速くA.O.P認証を受けた実績があります。

引用:【楽天市場】バター > レスキュール:Parisの台所 (rakuten.co.jp)

まとめ

いかがだったでしょうか?フランス料理には誇り高い伝統と革新性溢れる術で評価されてきた歴史がありますね。これでフランスグルメを楽しむ準備はばっちりですね。あとは、荷物をまとめていざフランスへ!

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