イタリア北部でおすすめのお土産!ここでしか買えない北イタリアならではのお菓子・雑貨とは?
目次
イタリア北部と言えば、オシャレでハイセンスな街ミラノや異国情緒たっぷりのベネチア、美食の町ボローニャが有名です。
観光をめいっぱい楽しんだ後に悩んでしまうのが、お土産について。
せっかくイタリアまで海外旅行に来たんだから、日本じゃなかなか買えないような物をお土産にしたいですよね。
そこで今回は北イタリアのお土産の中でも、産地や珍しさにこだわったアイテムをピックアップしてみました。
北イタリアでこそ手に入れられる、思い出に残るお土産を求めていらっしゃる方は、是非参考にしてみて下さい。
イタリア北部独自のお土産の特徴とは?
引用:https://pixabay.com/ja/photos/seiser-alm-%E5%8D%97%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%AB-8080087/
イタリアは北部と南部で、気候や人の性格が全く違うというのは有名な話ですが、名産品も違います。
南イタリアと言えばトマトやオリーブといったいかにもイタリア!と言うべき食材にあふれ、ムール貝などの海産物も豊富です。
一方北イタリアはアルプス山脈に近く、酪農が盛んにおこなわれている土地。
冬はとても寒いのですが、寒波に負けずにエネルギーをため込むためバターやチーズを使った濃厚な料理が造られるようになりました。
また牛や豚を使った肉料理も有名。
水田も多く、リゾットなどの米料理も北イタリアが本場となっています。
その寒冷な土地はブドウの栽培にも適しており、イタリアの中でも有数のワインの産地でもあります。
注意!肉製品は日本への持ち込み禁止
イタリア北部にはボロネーゼの起源でもあるボローニャ地方もあり、肉製品が盛んに作られています。
日本で買うと高価な生ハムやサラミは、現地では安く買えてお土産にもピッタリ…なのですが、非常に残念なことに日本に肉製品の持ち込みは、基本的に不可能です。
というのも、家畜の伝染病の蔓延を防ぐために、ヨーロッパからの肉製品はどれも厳しい基準が設けられているのです。
持ち込むには輸出国政府機関発行の検査証明書が必要なのですが、日本の基準を満たす証明書が添付されているハムやサラミは、ほとんど市場では手に入りません。
ちょっとくらいならいいんじゃ…と思っても、空港では想像以上にしっかりとチェックされてしまいます。
2020年7月1日には家畜伝染病予防法改正によって、違法な持ち込みには「3年以下の懲役または300万円以下の罰金」という厳しい罰則が設けられるようになりました。
これは空港の免税店で買ったものも同様!
店員が「大丈夫ですよ」と言っても、いざ日本に帰ってみると税関で呼び止められ、せっかく買った肉製品を破棄しなくてはならなくなるといった悲劇が日々繰り広げられています。
肉製品は現地で心ゆくまで楽しみ、お土産はそれ以外のものを選ぶようにしましょう。
イタリア北部のおすすめお土産!
イタリア北部に旅行に行ったら絶対に買いたいお土産をご紹介します!
その土地ならではのお土産は、自分用にも大切な人のためにも最高です。
乾燥ポルチーニ茸
ポルチーニ茸は松茸・トリュフに並ぶ世界三大キノコの1つ。
人工栽培がいまだに成功しておらず、100%天然物です。
最近は日本でも有名になってきているものの、なかなかスーパーなどで高品質のポルチーニ茸を手に入れるのは難しいでしょう。
そんなポルチーニ茸の中でも、特に高品質なものが取れるのがイタリア北部。
中でもエミリア・ロマーニャ州のボルゴターロで採れるポルチーニは、ヨーロッパで唯一IGP(特定保護地域産物)に選ばれています。
値段はピンからキリまでありますが、せっかくイタリアまで行ったのならある程度高品質のものを買うのがベター。
ランクの低いものは日本でも買えますし、中には乾燥したナスで嵩増しをしたものまであるのでご注意を。
パルミジャーノ・レッジャーノチーズ
引用:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/26268371/
肉製品は日本に持ち込めないものの、チーズなどの乳製品は問題なくお土産として買うことができます。
酪農が盛んな北イタリアは、チーズやバターも美味しいものがいっぱい。
その中でも特におすすめなのが、パルミジャーノ・レッジャーノチーズです。
日本でもパルメザンチーズは、粉チーズなどでよく目にすることでしょう。
しかしあれらはパルミジャーノ・レッジャーノとは全く別のチーズで、その味や品質は段違いです。
超硬質チーズの最高峰と称され、イタリア北部のエミリア・ロマーニャ州をはじめとする一部の地域でのみ製造されているパルミジャーノチーズ。
原料の牛乳も同じ地域で搾乳されたものしか認められず、添加物は一切入れずに職人が手作りし、最低でも12か月熟成したうえで販売されています。
D・O・Pの刻印がある一級品は、わずかな傷や欠陥もないものを24か月以上熟成したもので、素晴らしいコクと旨みを味わうことができます。
日本で買うよりもリーズナブルですので、お土産に買って帰れば喜ばれること間違いなし。イタリアらしいお土産を探している方は、ぜひお試しください。
バター
乳製品といえばチーズだけではありません。バターもまた、北イタリアの見逃せない名産品です。
フランスなどの濃厚なバターに比べて、イタリアのバターはフレッシュでさわやかな風味が特徴的。
表面の牛の図柄がかわいらしいBEPPINO OCCELLI(ベッピーノ・オッチェリ)が有名ですが、日本でもネット販売で購入できます。
黄色い缶にぎっしりと詰まったBURRO SORESINA(ブーロ・ソレジーナ)は、イタリア北部ロンバルディア州にある製造所がフレッシュさにこだわり、新鮮な生乳を使って作られたバターです。
こちらは日本ではなかなか手に入らないので、珍しいお土産として喜ばれることでしょう。
ただしバターは液体扱いですので、100ml以上の量は飛行機への持ち込みが制限されてしまうのでご注意を。
ワインなどと一緒にスーツケースに入れ、預け荷物にすれば問題なく日本に持ち帰れますよ。
ワイン
やっぱりイタリアのお土産と言えば、ワインは定番でしょう。
イタリア北部はその寒冷な気候から、良質なブドウの産地となっています。
その中でも押さえておきたい銘柄が、バローロです。
これはイタリアワインの王とも呼ばれる格調高い銘柄で、ネッビオーロというブドウを100%使用し、ランゲ丘陵にある11の村でのみ生産されています。
その味は、イタリアワインの格付け最高位であるD.O.C.G.にも選ばれるほど。
一方でまだまだリーズナブルに入手することもできるので、近年人気が高まっているワインです。
日本でも手に入れることはできますが、やはり現地の酒屋に訪れるとその土地ならではの掘り出し物が多く眠っています。
バローロにも当たり年があり、2010年、2001年、1996年が特に良いとされていますので、そういったものを探してみるのも楽しい思い出となるでしょう。
バルサミコ酢
ブドウから作れるのはワインだけではありません。
ブドウ搾汁とワインビネガーを低温で煮詰めた後に発酵させて作られるバルサミコ酢は、その香り高さのみならず、ポリフェノールが豊富に含まれることから健康食品としても注目されています。
このバルサミコ酢の伝統的な産地が、イタリア北部のエミリア・ロマーニャ州モデナ県です。
日本のスーパーで売られているバルサミコ酢は、そのほとんどが似せて作られたバルサミコ酢『風』調味料。モデナ県で製造され、DOP(原産地保護呼称)の商標登録があるものこそが国際的に認められたバルサミコ酢です。
もっともそうした製品はとても高価なので、イタリアでもハーブやカラメルなどを混ぜた安価なものが、一般家庭では使われています。
せっかくイタリアに来たのなら…と1瓶数万円のものに挑戦するのも、素晴らしい経験になるでしょう。
さすがにそれは高すぎるという場合には、DOPではなくIGP(地域保護表示)がついたものを選ぶのがおすすめです。こちらはブドウ搾り汁が最低でも20%、ワインビネガーが10%以上使用されていることを保証してくれるもの。
こちらでもバルサミコ酢特有の濃厚なコクと味わいを楽しむことができます。
また、選ぶときは熟成期間にも注目してみましょう。
モデナ県のバルサミコ酢は、オークやクルミ、桃など様々な木樽に移し替えながら発酵させます。
この樽の見極めと熟成具合こそが職人の腕の見せ所であり、その期間が長いほどグレードは高くなります。
DOP・IGP表示と熟成期間、そしてお財布と相談しながら、ぜひ素晴らしいバルサミコ酢をチョイスしてください。
チョコレート
イタリアはあまーいチョコレートをつかったスイーツも有名。ティラミスなどが特にメジャーですが、お土産で買って帰るにはちょっとぐちゃぐちゃになってしまいそうで不安ですよね。
そんな時はイタリア北部、トリノのチョコレートをお土産にすると良いでしょう。
ピエモンテ州にあるトリノは、ローマやミラノに並び立つ大きな都市ですが、雰囲気は落ち着いて静かな古都といった趣の町です。
しかし街を歩くと様々なチョコレートメーカーが拠点を構え、甘い匂いがそこかしこから漂ってきます。
イタリアの人々からも「チョコレートの都」と呼ばれ、カラフルで濃厚なチョコを存分に楽しむことができます。
お土産におすすめなのは、ジャンドゥイオット。ボートを裏返したような形の子のチョコレートはトリノの名物で、少なくとも30%の割合でヘーゼルナッツが練りこまれているのが特徴です。
VenchiやLindtなどの大手メーカーが生産したものもいいですが、街中のパスティチェリア(菓子店)でその店のジャンドゥイオットを1粒から購入するのもいいでしょう。
ただしその場合、添加物が少ないのでお土産として渡すのはできるだけ早めのほうが良いかもしれません。
ベネチアングラス
引用:https://www.flickr.com/photos/wiredtourist/5083085584
忘れてはいけないのが、ベネチア名産のガラス製品。
実際にベネチアを訪れるといたるところにお土産屋があり、さまざまなガラス製品を販売しています。
有名なのは色とりどりなガラスを加工して作られたベネチアングラスですが、少々お値段が張るのと旅行中に割れてしまわないか不安な方も多いでしょう。
小さなネックレスやチョーカー、ピアスなどは割れる可能性も低く、値段も比較的手ごろですので、お土産には最適です。
ただし、たとえ現地で買っても偽物が多いのがベネチアンガラスの世界。
一説では、ベネチアで売られているガラス製品の70%は偽物だと言われています。
本物のベネチアングラスが欲しい!という方は、現地のインフォメーションやホテルのスタッフに信用できる店を教えてもらうといいでしょう。
また購入する際は、「Garanzia」と書かれた保証書を見せてもらえば安心です。
ファエンツァ・マヨリカ陶器
イタリアの陶器は、ぬくもりのある質感と鮮やかなデザインから根強い人気のあるアイテムです。
一般的にはマヨリカ陶器という名で親しまれていますが、これはイタリア全土で作られていて、地域ごとに細かい違いがあります。
その中でもイタリア北部のファエンツァは、イタリア最大の陶器の街。
近隣で採れる良質な白い土を使った陶器は、中国の白磁と同じほど白く、かつ独特の柔らかさを湛えています。
歴史も古く、様々な陶器のトレンドを生み出してきたのがここファエンツァ。
ベレッティーノ(Bellettino)という深みのある青が特徴的なものや、ビアンコ・ソプラ・ビアンコ(Bianco sopra bianco)という、美しい白と透かし彫りを活用した、繊細な作品が作られました。
陶器店をじっくりと回れば、必ずあなたが気に入るものが見つかるはず。
日常使いできるアイテムですので、大切な人へのお土産には最高の一品です。
ただし、熱に弱い製品もあるのでご注意を。オーブンや電子レンジに入れると割れてしまうこともあるので、お店の人に確認しておきましょう。
イタリア北部には見逃せないお菓子・雑貨のお土産が盛りだくさん!
今回はイタリア北部ならではのお土産をご紹介しました。
どれもイタリアらしさにあふれ、選ぶのもワクワクするものばかり。
贈る相手に合わせてステキなお土産をゲットし、日本に帰ってからもイタリア北部の素晴らしい思い出をみんなで振り返ってみてくださいね。