マレーシア・クアラルンプールに行く前に知っていれば良かったこと
目次
マレーシアといっても、クアラルンプール、ペナン、ランカウイ、イポー、マラッカ、ジョホールバールと色々あります。
今回は首都のクアラルンプールとマラッカに行ってきました。
クアラルンプールはマレー・中国・インドの文化がミックスしたエキゾチックな雰囲気。
高層ビルが建ち並ぶ一方、歴史的建造物やモスク・寺院が混在している不思議な街、そんなクアラルンプールを紹介したいと思います。
1.マレーシアの気候
熱帯気候に属し、年間を通じて最高気温32℃、最低気温も24℃くらいです。
5月~9月にかけては雨季となりますが、スコールが降る程度で一日中雨が降り続く事はあまりなく、観光にはほとんど影響はありません 。
クアラルンプールに関しては10月~12月も雨は多めですが、特に問題ないと思います。
私の行った8月も、ほぼ毎日午後に激しいスコールがありましたが1時間くらいですぐに止みました。
でも、スコールの間はかなり酷い降りなので屋内での雨宿りがおすすめ。
道は水たまりが出来て、布サンダルで歩くとびしょびしょになってしまいますのでご注意を!
2.空港から市内へ
- 電車:55リンギット (30分ほど)
- タクシー:約100~150リンギット (1時間ほど)
- リムジンバス:10リンギット (1時間~)
一番安いのがリムジンバス。
マレーシアのタクシーはメーター制、クーポン制、交渉制などいくつか種類があり、乗る場所で金額が変わります。
基本的にはメーター制で、チップ等も必要ありません。
クーポン制は空港やベルジャヤ・タイムズスクエアなどから乗る場合で、タクシークーポン売り場であらかじめチケットを買います 。
メーター制だと時間距離併用の料金ですが、クーポン制は前払いなので渋滞に巻き込まれても料金の変動はありません。
場所や時間帯によってはクーポン制の方が安く済むと思います。
交渉制はうまく交渉すれば安くなるかもしれませんが、最もぼったくりに合いやすいので注意 です!
今回は3人だったのでタクシーを利用しました。
到着時はクーポン制のタクシーを利用して118リンギット。
帰国時はメーター制のタクシーを利用したので150リンギットでした。
(2017年8月時点で1リンギット=28.5円)
空港からの移動が不安という方は下記のようなサイトで相談しておくといいと思います。
3.マレーシア・クアラルンプール観光スポット
ペトロナスタワー
このペトロナスツインタワーは、高さ452m、88階建てのツインビルです。
日本のハザマと韓国サムスンによってたったの29ヶ月で建設されたもので1998年当時は世界一の高さを誇るものでした。
その後、2003年に台北101に世界一の高さを譲ったものの、現在でもツインタワーとしては世界一 です。
夜のライトアップされたペトロナスタワー
昼のペトロナスタワー
イスラム国家らしいフォルム、先端がモスクの尖塔のような形をしています。
今まで色々なタワーを見ましたが、形といいライトアップの調度といい私の中ではかなりのお気に入り♪
高層ビルというより、近代的なサクラダファミリアっぽいというかなんというか……是非、クアラルンプールに行ったら見て欲しいです!
ちなみに、展望台に上がろうと昼頃行ったのに既に当日分は売り切れ!
翌日分を買おうとしましたが定休日でした…残念、事前調査不足…。
そんなことが無いように、事前にツアー会社に相談 しておくといいと思います。
KLCC周辺
こちらは噴水のある公園があり、市民の憩いの場となっておりました。ペトロナスタワーが目の前です。
KLCC内にあるショッピングセンター内のフードコートもおすすめ
庭園を見ながらの食事は色々な国の料理が食べられて大満足でした!
ブキッビンタン
クアラルンプールで一番の繁華街。
高級ブランドショップからカジュアルなショップ まで色々あり、夜遅くまで営業 している店も多く、ショッピング、グルメ、マッサージなど楽しめます。
アジア旅行の際の楽しみの一つがマッサージ!
日本よりも安いので、普段パソコン作業ばかりで肩と背中がバッキバキの私は癒されてきました。
ベッド数79、スタッフ45名の大規模店に入店。
全身マッサージ+足つぼが90分で120リンギット(カード決済可)
マッサージ後にはお茶とフルーツのサービスもあって至れり尽くせり。
マッサージ店はいたる所にありましたが、怪しそうな所やしつこい客引きも多々あるので要注意です。
近隣よりちょっと高めでも、ガイドブックに載っていると安心ですし、大型店なので大人数で行っても同時に施術してもらえます。
店内も良い香りが漂っていて清潔でした。
【マッサージ】
良心(シャンシン)
住所:Lots 1-01 & 1-02 Level 1, Wisma Bukit Bintang, 28 Jalan Bukit Bintang, 55100 Kuala Lumpur
営業時間:11:00~翌3:00
アロー通りのすぐ近くに屋台街があるので、B級グルメを堪能できます。
昼間のアロー通り
夜のアロー通り
賑わい方が全然違いますね。
今回くろねこちゃんはここでドリアンに初挑戦することに…!
あ、あの臭い果物はどんな味なのでしょうか……!?
このサイズでお値段にして2,000円くらい
た、た、高い!こんなに大量にはいらないし、さっきどこかで見かけた時は1、2個パックが500円くらいだったのに…!けど、言葉も通じなかったので丸ごと購入しました。
まず手渡されたのはビニール袋とウェットティッシュ。
素手で触っちゃダメなほど臭いってこと!?恐る恐る一口…………う~ん、味は甘くておいしい♪
食感はねっとりしていて、磯生臭くないうにって感じかな。
まったりとろーりとしていて、ほのかに甘く、思った以上に美味しかった です。
ただ、その後も話す度に息がドリアン!!
こりゃ~誰にも会わない日じゃないと食べられませんね(その後、地下鉄に乗った時『ドリアン食べた』ってすぐ分かるくらい臭っている人と何度か遭遇しました…それくらい匂う。)
にんにく以上の発臭ですのでご注意を!
バドゥ洞窟
マレーシア唯一のヒンドゥー教の洞窟『バトゥ洞窟』。
クアラルンプールからは電車かタクシーで行くことが出来ます。
今回はKLセントラル駅から出ているKTMコミューターを利用して行きました。
乗り換えがなく、終点で降りればいいので簡単♪
のはずでしたが…地下鉄からの乗り換えで『PUTRA』という駅から乗ることに。
それが失敗でした。
電車の本数が少なかったので、来た電車に慌てて飛び乗ったら行先が違いました!
全ての電車が『バトゥ洞窟(Batu Caves)』行きだと思ったら『タンジュン・マリム(TanjungMalim)』行きの電車もあったんです…!
行先が二つあるので、注意してくださいね。
※KMセントラル駅ではプラットフォームが違うので間違えにくいと思います。
結局一駅戻って、乗り換えて行ったので問題なく目的地には到着できましたが…めちゃめちゃ時間がかかってしまいました…。
地下鉄と違って時間にルーズなうえ、元々45分に1本くらいしかない電車なのに予定より30分も遅れたのです。
プラットフォームの電光掲示板に表示された到着予定時刻がどんどん遅れていきました…電光掲示板の意味とは?
日本では考えられないけど、外国だったら普通のことなのかもしれません。
なんやかんやありつつも、無事にバドゥ洞窟に到着 ♪
駅から直結で、案内表示もあり分かりやすいです。
お出迎え
ラーマーヤナケイブ
こちらは別料金
独特な色使いがなんともヒンドゥー教らしいですね。
洞窟の中はこんな感じ
次はいよいよメインのバドゥー洞窟へ。
いたいた!金色の巨大像!
ヒンドゥー教の神様ムルガン像
マレーシア唯一のヒンドゥー教の洞窟です。272段の階段を登って行くと…
階段は思った以上に急なので気を付けてください。
登りより下りが怖かったです。
膝丈スカートの人は入り口でストールを借りて巻いて入場するのですが、こちらは有料。(5RM)
ストールを巻いての登り降りはこれまた注意が必要です、転がらないように気をつけてください。
安全のために手すりを使ったら手が真っ黒!
ウェットティッシュを持っていて良かった♪
洞窟の中はめちゃめちゃ神秘的
不思議な空間がありました
階段途中には猿がいっぱい
お猿さんは食べ物や飲み物を持っているとすぐに飛びついてくるので、見せないように気をつけてください。
階段の途中には、有料の「ダークケイブ」 があります。
ガイド付きの洞窟ツアー で、暗闇体験や不思議な生物を観察することができます。料金は大人35RM、子供28RM。
マラッカ
600年以上の歴史を持つマレーシア随一の古都で、世界遺産にもなっている街。
クアラルンプールからは日帰りでも行けます。
今回くろねこちゃんはオプショナルツアーに参加して行ってきました。
個人でバスやタクシーでも行けますが、ツアーの方が効率的だと思います。
今回はオランダ広場周辺 とチャイナタウン周辺 、マラッカ島の海峡モスク に行きました。
道中の高速道路
南国っぽい
バスの中で、日本語ガイドさんがマラッカの歴史や多民族国家になった経緯を話してくれました。
歴史が分かると旅の楽しさが深まりますね、こういうのもツアーの強みだと思います。
オランダ広場のキリスト協会
外壁の色は赤で統一されていて、どこを撮っても絵になります。
派手な装飾の自転車タクシーのトライショー
セントポール教会と礼拝堂の跡
サンチャゴ砦
マレーシア国内最古の中国寺院
チェン・フーン・テン
海峡モスク
人工島に海に突き出して浮遊しているような景観
女性はモスク内部を見学する際には、入り口にあるローブを着用の上裸足になって入場します。
民族衣装を着られてテンションが上がりました♪
クアラルンプールオールドタウン街歩き
インド人街のウィンドウ
イスラム教徒の女性はこのヒジャブ という布を頭に被っています。
街で見かける女性はもちろん、ショーウィンドウのマネキンも当たり前のように被っていました。
セントラルマーケット
1888年、英国によって建てられた青空市場としてスタートしました。
現在はマレーシアのお菓子やアジア雑貨などを扱う店が集まっていて、お土産探しにおすすめです。
ここで買った「なまこ石鹸」がとても評判が良かったです。
クアラルンプール駅
イギリス統治時代に建てられた白亜の駅舎。クアラルンプール市内最古の駅 です
1886年からの開業以来、今もKTMインターシティーやイースタン&オリエンタル・エクスプレスなどの停車駅として活躍しています。
KTMビル(マレーシア鉄道公社ビル)
クアラルンプールの駅舎の向かい側です
国立モスク
市内中心部にありクアラルンプール駅やパサールセニ駅から徒歩で行ける、8000人収容の大規模なモスクです。
気軽に立ち寄ることができますよ。
こちらでも入場の際にはローブ着用でした
国立モスクは礼拝の時間は見学不可。入場時間に制限があるので注意です。
この日は結婚式らしきものが行われていて立食パーティーの準備がホールにされていました。
マスジット・ジャメ
マスジッド・ジャメ駅よりすぐです。
1965年国立モスクが建てられるまでは、クアラルンプールで最も重要なモスクとしてその役割を果たしていました。
こちらも礼拝時間は入場できません。
ちょうど行った時が礼拝時間だったので入れず、せめて礼拝堂の中を撮影しようとしたのですが撮影も不可でした。
こちらも、見学可能な時間ならローブ着用の上、中まで入れます。
事前に時間をチェックしておくといいでしょう。
国立繊維博物館
スルタン・アブドゥル・サマド・ビル
1897年に建造されたマレーシア初のムガール様式の建築 。
工事中だったので景観は惜しいですが…玉ねぎ形の3つの同棲ドームや連なるアーチ、赤レンガに白漆喰の外壁がなんともエキゾチックです。
その他チャイナタウンにスリ・マハ・マリアマン寺院、関亭廟、陳氏書院などがあります。
今回は行けなかったので無料画像にて
スリ・マハ・マリアマン寺院
関帝廟
陳氏書院
個人的に、全て徒歩でまわれると思いますが、クアラルンプールは暑いので無理せず タクシーやバスを利用してもいいと思います。
ツアーなどに参加 して効率良く回るのもいいですね。
4.クアラルンプールグルメ情報
くろねこちゃんの旅の目的は食!
今回美味しかったものをご紹介します♪
チキンライス
アロー通りの屋台のもの。
有名店のを食べたかったのですが、ここも美味しかったです!
ワンタンミー(ドライ)汁なし
ワンタンのスープがついてきます
今回の旅行でナンバーワンに美味しかった のがこれ!
チャイナタウンにある60年以上続く名店の『冠記』というお店です。
店内は狭く、いかにもB級グルメ屋さんという感じで綺麗好きな方にはいささか抵抗があるかもしれませんが…味はばっつぐん!
汁ありは普通のワンタン麺で、麺の味付けは同じくオイスターソースベース。
トッピングはチャーシューの他にチキンもあります。
こちらがチキン
ワンタンミー(汁あり)
・冠記(Koon Kee)
"No 95, Jalan Hang Lekir, Kuala Lumpur"
10:00~22:00
こちらは豆乳花
こちらもチャイナタウンの中、ワンタンミーのお店のすぐ近くにある屋台です。
これも今まで食べたことのある豆乳花の中でナンバーワンでした。
というか、今まで台湾や日本でも豆乳花は何度も食べていたのですが
不味くはない、まあ美味しいかなという程度で、特に感動したことはありませんでしたがここのは最高です♪
温かくて、かけてくれる蜜の甘さもちょうど良いのです。
是非是非お試しください!
・キムソヤビーン
49, Jalan Petaling, City Centre, 50000 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
12:00~
お次はスチームボートの有名店『客家』
スチームボートとは鶏ガラのスープで、海老、蟹、イカ団子や白身魚の団子やお肉野菜を入れるマレー風寄せ鍋 です。
こんな感じの具材
鍋でぐつぐつ
〆は卵と麺を入れて食べます。
ガイドブックにも載っている超大型店で、オープンテラス席と室内席があります。
団体客も多かったですが、予約なしでも入ることができました。
バドガールがきたりちょっとしたビアガーデン風のスタイルです。
どの料理も言うことなしに美味しかったのですがとにかく量が凄い!!
色々と頼んでいたのですが、スチームボートだけで十分です。結局食べきれませんでした…。
エビの揚げたの
この揚げ物のせいか超満腹になってしまった
春巻き
スペアリブの黒酢あえ
・客家(HAKKA)
"90 Jalan Raja Chulan,"
03-2143-1908
12:00~15:00、18:00~0:00無休
お次はマレー料理のちょっと洒落たレストラン『Bijan』。
マレーシアのカンボン(村落)をイメージしているそうです。
おしゃれ!
メニューにはおすすめや辛さの表記がありました。
とりあえずおすすめ系を注文です。
上の葉っぱを開けるとこんな感じ。
中身はなんかの青葉とお肉の2種類で、味付けはアジアンテイストです。
サテー
香辛料に漬けた鶏肉、牛肉、羊肉などを串に刺して炭火で焼いたマレー風串焼きはサンバルの効いた甘辛い感じでした。
パパイヤのサラダ
これは、魚粉?がものすごく効いていて、辛くてかなりのハードメニューです。
カレー
ココナッツミルクがきいていて美味しい!
マレー料理と言っても色々あるとは思うのですが、今回食べた中で一番エスニックな味付けのお料理でした。
サンバルやナンプラーっぽい魚粉な感じのスパイスです。
私は何でも美味しく食べられましたが、一緒に行った連れたちは厳しかったようです。
『ザ・アジア』的なお料理たちで、一緒に行った連れたちは厳しかったようですが私は何でも美味しく食べられました!
ネットで他の方たちのレビューを見ても、とても美味しかったとの記載が多いので注文したものに偏りがあったのかもしれません。
雰囲気はばっちりですし、食べられやすそうなメニューを選ぶといいと思います。
現地ではちょっとお高め、日本から比べればちょっと安い、そんな素敵なレストランでした。
・Bijan
03-2031-3575
16:30~23:00
無休
ホワイトコーヒー
珈琲が大好きなので、普段からよく無糖を飲むのですが…何も言わないでオーダーしたら激甘!!!
こりゃ~逆に喉乾いちゃうぞ;でも、これがマレーシア風飲み方なんでしょうね。
その後のカフェでは『ノンシュガー』と伝えたら対応してくれました。
5.旅の必需品
海外旅行に行く際に必ず持っていくものがあります。
それはウェットティッシュ 。
これが今回の旅行ではいつも以上に役に立ちました!
外国ではレストランに行ってもおしぼりが出てくる習慣がありません。
その割に、欧米などはパン食など素手で食べることが多いです。
皆、手も洗わないで食べるの…?と、日本人にはちょっと慣れないところですよね。
そのため必ずウェットティッシュは持参するのですが、今回は食事以外でもとっても役立ちました。
モスク観光で裸足になった後、足の裏が真っ黒になってしまうのです!
汚れたまま靴を履きたくない時にウェットティッシュは大活躍♪
バドゥー洞窟で長くて急な階段降りる時も、手すりを使ったら手が真っ黒になってしまったのですが、ここでもウェットティッシュ大活躍!
日本のように、トイレがどこにでもあったり、水道がどこにでもあるとは限りません。
旅の必需品 としておすすめします♪
6.まとめ
今回のクアラルンプールでの旅行で分かったことは、高級ホテルが他国に比べると格安で泊まれる ということ!
5つ星ホテルの値段が世界で一番安いらしいです。
5つ星ホテルで1泊1室が8,000円くらいからあります。
5つ星の中で最高級ホテル(ウェスティン、リッツカールトンなどなど)でも1泊1室が15,000円くらいからありました。
日本、欧米、欧州だったら1泊4万円以上するホテルブランドです。
今回宿泊のシェラトンインペリアルホテルは、お盆の時期に4泊3名利用で50,000円弱!
なんと、あのシェラトンに1人1泊4,000円ほどで泊まれちゃったんです!
目の前は巨大ショッピングセンター
地下鉄メダン・トゥアンクのすぐそばにありました。
日本のビジネスホテルより安かったです。
高級ホテルのエグゼクティブクラスに宿泊すれば、エグゼクティブラウンジが使えますし、朝食のほかに昼、夜の時間帯も軽食とアルコール類が無料だったりします。
マレーシアはイスラムの国のため、外食時もアルコールはあってもお値段が張ります。
お酒の好きな方にとってはエグゼクティブクラスは嬉しいですね。
普段泊まれない高級ホテル に泊まって、ホテルライフを満喫という楽しみ方もおすすめです。
これからマレーシアのクアラルンプールの旅を考えている方にお役に立てれば幸いです。