【モルディブ旅行】思い描いた通りの滞在を実現するリゾートの選び方

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モルディブは美しい環礁の中に小島が点在し、島が1つのリゾートになっています。規模もホテルランクも様々で個性的で魅力的なリゾートホテルが約160もあり、その中から1つに絞るのは至難の業。この記事では、希望にぴったり合う1軒を選ぶためのコツをご紹介します。

滞在先選びがものすごく難しい、でも選ぶ過程も楽しいモルディブ旅行

モルディブは、大小26もの環礁にて構成されている島国で、島の数は1192もあるそうです。モルディブの宿泊施設の多くは、その小島全体が1つのリゾートになっている形態で提供さけており、数えると159もあります(2022年現在)。リゾートホテルの規模もさまざま、ホテルランクもさまざまあり、お好みと予算に合わせて選ぶことができます。

とはいえ、どのリゾートも魅力的すぎて甲乙つけがたい!1つに絞るのはとても難しいということも、モルディブ旅行の特徴であり、うれしい悩みともいえるでしょう。

旅行代理店へ行けば、きっとおすすめの旅程と滞在先を紹介してもらえると思います。でも、旅行会社のスタッフ全員が必ずモルディブのことを知り尽くしているわけではありません。数分話しただけで、私たちのすべての好みを把握できるわけもありません。いくつか希望を伝えたところで、旅行代理店としては、まずはそのときに会社として売りたいもので顧客の予算の範囲内で無難なリゾートを勧めることになるでしょう。利用する側も、一つしか知らなければそれで満足する可能性もかなり高いわけではあるのですが…。

それでよいという方、選ぶのが面倒という方は、その方法で決めるので仕方がないと思います。しかし、これほどまでにバラエティに富んだ魅力的なリゾートばかりの場所へ行くのですから、「比較検討」も旅行の行程一つとして楽しんでみてはいかがでしょうか。時間をかけて選べば、それだけ旅行としての楽しんでいる期間も長く続くことになります。納得がいくまで調べて、悩んで、決めて、実際に旅行をすると、旅行全体の満足度や達成感も高くなるものですよ!

ちなみに私は、モルディブの前にハワイやグアムはもちろん、パラオ、タヒチのボラボラ島、モーレア島、ランギロア島、タハア島の孤島リゾートには数回リピート、他にはニューカレドニアのイル・デ・パン島などにも訪れている、ビーチリゾート好きです。毎回、自分で滞在先を選び、航空券を選び、直接問い合わせや予約をするスタイルで旅行してきました。他の国のビーチリゾートでの失敗も学びとしながら、モルディブ旅行についても念入りにプランニングしました。

基本的には、候補を挙げて、メリットとデメリットを比較検討し、最新情報も確認しながら、条件に合うところに絞り込んでいくような手順です。

この記事では、私が実際にモルディブを訪れ、そのときに作成していたモルディブ旅行記を基に、モルディブでのリアルな経験談やおすすめをご紹介します。今回は、無数にあるリゾートの中から、自分たちにピッタリな1軒を選び出した過程をご紹介したいと思います。順不同ですが、絞り込みやすい条件をご提示できたと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

水上コテージか、ビーチコテージか

モルディブのリゾートホテルといえば、コテージタイプの独立した客室に滞在することが一般的です。水上コテージかビーチコテージかの選択になると思います。

水上コテージは、海の上に建てられていて、周りは海、バルコニーに立って海を見下ろせば魚が泳いでいるのが見えます。バルコニーから直接海へ入ることができることも特徴であり、大きな魅力のひとつです。部屋の床がガラスになっていて、海の中を覗けるスタイルになっている客室もあります。

デメリットを挙げるとすると、立地や作りによっては、波や風で若干ゆれるところもあること、また大規模なリゾートホテルで、島の先端のコテージになると、レストランやスパなどへ行くのに、炎天下を毎回10分~歩かなければならない可能性も出てくることです。カートやシャトルバスで移動できるリゾートもありますが、待ち時間が発生するし、なんとなく面倒な感じ。部屋から出ないことにするとしても、食事のルームサービスも、オーダーしてからかなり待たされることを覚悟しなければなりません。

ビーチコテージは、ビーチ沿いに建てられています。隣のコテージとの間には植物の垣根があり、プライベート性は保たれていることが一般的です。ビーチコテージの最大の魅力は、滞在中そのコテージの前の庭とビーチは自分たちだけのもの!というシチュエーションではないでしょうか。庭先に咲く南国の花も、白砂のプライベートビーチにやさしく打ち寄せる波も、波打ち際の小魚の群れも、美しい貝殻(ただし持ち帰らないようにしましょう)も、全部が(数日は)私たちだけのためにある!なんて素敵ですよね。

出典:https://dynamic-media-cdn.tripadvisor.com/media/photo-o/13/de/b2/39/beach-villa-exterior.jpg?w=1200&h=-1&s=1

私はどちらも利用したことがありますが、本当に甲乙つけがたいです!リゾートによってはビーチコテージの方が若干、お安くなっていることがあります。が、逆にビーチコテージの方が人気で、高めの設定になっている場合もあります。リゾート次第です!

あなたなら、どちらを選ぶでしょうか。実は私たちは結局選べなくて、両方に半分ずつ泊まる旅程にしたのでした!

日本人が多く滞在するリゾートかどうか

日本人ゲストを多く迎え入れているリゾートは、日本人ゲストのニーズをよく理解してくれており、きめこまかな対応を期待できます。万一なにかあったとき、また細かい説明が必要な特別なリクエストをしたいとき、日本語が通じる安心感があることは、大きなメリットといえると思います。

なお、モルディブは、日本からの渡航客が比較的少ないこともあり、日本語での最新情報が得づらい旅行先のひとつです。(日本の外務省のデータによると、2022年のモルディブへの観光客数は、全体で168万人だったのに対し、うち日本人はたったの8,543人!だったそうです。みんな、もっとモルディブに行きましょうよ!)

話がずれましたが、日本人スタッフの存在が重要な方は、ガイドブックなどで「日本人スタッフ: 〇(います、という意味)」となっているリゾートも、最新情報はどうなっているか分かりませんので、必ず確認することをおすすめします。旅行代理店利用の場合も直接リゾートへ確認してもらうなど、することをおすすめします。

ただ、中には海外のリゾートで日本人と遭遇すると、やたらと視線を感じて居心地が悪いと感じる人もいます(私がそうです)。私の場合、周りが日本人ばかりだと、わざわざ外国に来た甲斐がないと感じてしまいます。リゾート全体の雰囲気が沖縄やグアムと変わらなかったりしませんか?「海外」旅行の雰囲気を味わうなら、せっかくなのであえて日本人はめったに訪れたことがない、日本語の通じないリゾートを選んでみるというのも一つの案です。言葉が通じなくてあれこれ試みた経験も、今となっては旅の楽しい思い出の一つです。困ったことの方が、より記憶にはっきり残るんですよね。

なお、滞在するべきではない、とまではいいませんが、ゲストの国籍がある程度偏っているリゾートも、中にはあります。ドイツ人が多い、イタリア人が多い、中国人が多い・・・。こういった「○○人専用リゾート」のようなところでは、日本人は若干居心地がよくない可能性もありますので、ご注意ください。

そのような情報も得ながら、私たちは、日本人にも評判がよくて、「ハウスリーフがいい」リゾートを重点的に情報収集することにしました。スノーケリングをすることが第一目的だったからです。

出典:https://dynamic-media-cdn.tripadvisor.com/media/photo-o/2a/92/f9/ae/red-snappers.jpg?w=1200&h=-1&s=1

モルディブへ行く目的と、現地でやりたいことを考えてみる

モルディブ旅行を選ぶ日本人のほとんどはカップルで、特に新婚旅行が多いそうです。美しい景色を眺めてゆっくりリラックスできる、確かに最高の環境です。新婚旅行は、一生で経験する旅行の中でも特に重要で、多少かかる費用が高めでも許される旅行でもあると思います。そんなこともあって、モルディブは新婚旅行の行き先としてよく選ばれるのでしょう。

目的が新婚旅行、ラブラブカップルが一生の思い出を作りたい、という目的で訪れるのにも、モルディブのリゾートは最適の行き先です。

なお、前述のとおり私はモルディブ以外にも、新婚旅行に向くといわれているリゾート地にあちこち行っています。それぞれ、そこだけのよさがあり、そこしか知らなければそこがベストだったという感想になるとは思うのですが、経験を比較して考えると、最も新婚旅行に向くのは、モルディブだとの結論に至っています。リゾート全体がカップル向けのニーズへの対応に慣れていて、いろんなことがすみずみまで考えられている、どこまでもフレキシブルに対応してくれる、そんな印象が一番強いのはモルディブなのです。

出典:https://dynamic-media-cdn.tripadvisor.com/media/photo-o/13/de/9c/99/beach-dinner.jpg?w=1200&h=-1&s=1

この写真のような白砂ビーチの波打ち際にテーブルをセットしてのランチやディナー、また、ボートやカヤックで近隣の孤島へ移動して、二人だけの時間を過ごす…なんていうことは序の口です。

モルディブでの結婚式を考えている方も多いと思いますが、挙式、とまで大がかりにはしなくても、事前に相談しておくことで、ウエディングフォトのような撮影に対応してくれるリゾートもありますよ!

ところで、私たちのモルディブ旅行の第一目的は、前述のとおり「スノーケリング」でした。ダイビングには装備が必要だしライセンスも取る気はないため、気軽に海にドボン、と入れる環境で、気が向いたときにいつでもスノーケリングを楽しめるところ・・・。その観点でリゾート選びをしました。

水上コテージの部屋のレイアウトもしっかりチェックしましたよ!部屋のバルコニーにハシゴがついていて、海へ直接入れること、それから海から上がってそのままシャワールームに直行できる(部屋の床を濡らすことがない)作りになっていることも、しっかりチェックして決めました!

ファミリーでの滞在客が多いリゾートかどうか

モルディブには、ファミリーで訪れるゲストの集客に力を入れているリゾートも、たくさんあります。子供にとっても夢のような楽しいキッズルームが完備されているところもあります。両親2人だけの時間を楽しめるように、託児所兼子供向けのアクティビティが充実しているリゾートも多くあります。(以下はCentara Grand Island Resort & Spa Maldivesのキッズ・クラブ)

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ファミリーでモルディブに訪れる当事者にとっては、非常にありがたいことではあるのですが、そこへラブラブカップルが行くのはどうなのか?となると、話は別です。キャンドルライトの明かりに照らされて静かにロマンチックにディナーを楽しむはずが、レストラン中に子供の奇声が響き渡ったり、隣のコテージの入口付近に子供のおもちゃが散乱していたり(どちらも経験済み・・・)。これでは興ざめですよね。

このような理由で、静かに二人の時間を過ごしたい方々には、ファミリー客向けの設備とサービスの充実を推しているリゾートは、避けたほうが無難かもしれません。

なお、「ファミリー客お断り」というリゾートも中にはあります。ご予算と他の条件が合えば、そんなところを選ぶのもよいかもしれません。私たちのときは、その中間のリゾートを選んだつもりでしたが、赤ちゃん連れ客が1組いました。でも静かな赤ちゃんだったし、ご両親もわきまえた方たちだったので幸いでした。

リゾート島の全体像、各設備の位置関係と、最新情報の確認も重要

モルディブのリゾート島は細長い形状をしているところも多く、島の先にさらに長く、たくさんの水上コテージが並ぶ形になっているリゾートも多いです。もし、リゾートの一番端のコテージに通されたら、視界を遮るものがない素晴らしい海の景色を楽しめて、プライベート感は最高!ですが、前述のとおり、食事やアクティビティの参加に難が出ることになるかもしれません。

しかし、これも完全の個人お好み次第です。遠いことは気にならない、散歩中の景色が絶景なのでそれを楽しみたい、と考える方も大勢いると思います。

一方で、小さな島は、なにをするにも手の届く範囲にあって、とても便利です。反面、食材の仕入れの関係なのか、食事の内容と評判の情報が少なかったり、お値段が予算上限を超えてしまうハイエンド・リゾートだったり、ということもあります。

ということで、私たちは大きすぎず、小さすぎず、のリゾートを選ぶことになりました。

なお、日本ではモルディブの情報が得づらいと前述しましたが、コロナ禍明け直後の現在は、まだ日本人渡航者が少ないこともあって、得られる情報も最新情報ではない(古い情報のまま更新されていない)可能性が高くなっています。少なくとも、候補に上ったリゾートについては、最新情報を確認するようにしましょう。

コロナ禍で世界的に渡航が禁止された期間、リゾートではリニューアル工事をしてコテージを増やしたり、新しいレストランをオープンしたり、スパ棟を建設したり、エクスカーション(アクティビティ)のサービス内容を刷新したりしたところも多いと聞きます。

例えば、コロナ禍前の情報で「スノーケリングに最適な水上コテージは、東南の端」であったものが、そのすぐ隣にスイート・ヴィラが新設されたとすると、そのコテージからの視界はもちろん、周りの海の中の様子も、かなり変わっていることが予想できます。

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また、「ナイト・スノーケリング」への参加を楽しみにして行っても、「あれは、コロナ禍前よりも参加者が少なくなったので、もう止めました」となっているかもしれません。

このようなことが実際にありますので、思い描いたとおりの滞在をするためには、コロナ禍明けの最新情報収集は、とても重要です!!

一番早いのは、リゾートの公式ホームページを確認することです。英語が苦手な方でも、翻訳機能を使えば少なくとも概要はつかめるでしょう。また、旅行のプロにお願いすれば、専門家ならではのピンポイントで有効な情報を見つけ出して、提供してくれると思います。

マーレ空港とリゾート間の移動手段、国際線の発着時間帯の確認

国際線の飛行機が発着する、マーレのヴェラナ国際空港へいつの時間帯に到着して、リゾートまではどのような交通手段で、どのぐらいの時間がかかるのか、これも結構重要です。どのホテルに泊まることになるか、直前まで分からないようなパッケージツアーは、モルディブ旅行では利用しないことをおすすめします。自分で納得がいくリゾートを選ぼうとしている人には、それはないと思いますけれどね。

リゾート島までの距離によって、国内線、フェリーといった公共交通機関が利用できるか、またリゾート専用のスピードボートや水上飛行機を利用することになるか、これもさまざまです。交通手段によって、もちろんお値段も数千円~数万円と変わってきます。

私のときは、リゾート島へは水上飛行機で往復する距離にありました。15人乗りの小型の機材で、プロペラの音がものすごくうるさかったことをよく覚えています。(耳栓をお忘れなく!)でも窓からの景色は、飛び立ってすぐからずっと、美しい環礁の数々、そしてモルディブの写真でよく見るような水上コテージとリゾートの全景、といった絶景でした。航空券代以上の価値がある遊覧飛行でした。しかも往復です!帰りの絶景も、「また必ず来なくちゃ」と思わせる説得力がありました。

モルディブへの行き方については、別の機会に改めて詳しくご紹介しますが、国際線の発着時間によっても、モルディブへの滞在時間が半日~丸1日増えたり減ったり、マーレでの待ち時間が長くなったりします。例えば、ヴェラナ国際空港への到着が夜遅いと、リゾート島への移動は翌朝まで待たなければならないことになり、マーレの街のホテルを探さなければなりません。

航空券は、つい検索結果の最安値を選びがちですが、数千円の差だけで、モルディブで昼に遊覧飛行できる機会ができたり、マーレ市内観光の時間ができたり(それがよいか悪いかは人それぞれ)、旅程にかなり大きな変化が出てきます。旅行全体のスケジュールを考えながら、時間と予算のバランスがよい旅程を組めるとよいですね。

モルディブリゾートの選び方 注意点とまとめ

文中にすでにいろいろな注意点を記載していますが、最も重要なことは「最新情報を確認すること」だと思います。そして、なるべく妥協せずに、したいことができるだけ多くできるリゾートを、根気よく探すことです。159も滞在先があるのですから、どなたにもきっとどこか、一致するところが必ずあるはずだと思います。

出典:https://dynamic-media-cdn.tripadvisor.com/media/photo-o/13/df/00/2b/beach.jpg?w=1200&h=-1&s=1

私のモルディブ旅行は、実は、何度も次の旅行先候補として上っては、立ち消えになることが数年間続きました。この記事の最初に書いたとおり、ありすぎることで絞り込めなかったのです。この記事を読んで、一番難しかった「滞在先の絞り込み」が少し楽になったとしたらうれしいです。ぜひとも近いうちに、あなただけのモルディブ旅行を実現させてくださいね!

かかった費用

旅行当時2012年 1USD=79.80円 約610,000円(2人分)

うちリゾート滞在費用 約430,000円(水上コテージ6泊、有料アクティビティ、食事、飲み物、水上飛行機往復)

日本⇔シンガポールは2人分無料特典航空券を利用

宿泊した施設

ミリヒ・アイランド・リゾート

※なおこのリゾートは、改装工事のため、2025 年 5 月 5 日から 11 月 30 日まで、クローズとなるそうです。

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