【モルディブ旅行】旅程ルート次第で滞在時間が変わる!注意点を解説
目次
美しい写真をたくさん見たらモルディブへ行きたくなった?それなら実現に向けて具体的に探ってみましょう!直行便は飛んでいないモルディブへ、どんなルートで旅行すると現地滞在時間がどう変わるのか、料金はどのぐらいなのか、リアルな情報をご提供します。
モルディブへの行き方を調べました。手配するにはちょっとコツいるみたい・・・
滞在先のリゾートホテルをどこにするかの検討と一緒に、モルディブへの行き方の選択肢を考えてみましょう!モルディブに何時ごろに着くか、帰りは何時ごろに発つかによって、モルディブへ滞在できる時間(長さ)が決まってくるからです。同じ泊数でも、リゾートを朝に発つのと夕方に発つのでは、大違いですよね。
私自身が個人手配でモルディブへ行くつもりで、実際にいろいろと調べてみたところ、東京(成田/羽田)発着のフライトに限っただけでも、ちょっと妥協が必要であることが判明しました。調べ方にもコツがあって、出発の曜日の選択も重要です!
結論としては、海外旅行に慣れていない方は、モルディブ専門の旅行代理店に相談するのがよいだろうと思います。
ただ、旅行代理店に相談するとしても、よりよい旅程にするために、ご自身でも知識を持っていたほうがよいと思います。この記事は、その参考としてご覧いただければと思います。
なお、以下にご紹介するフライト検索結果は、2024年11月某日、私が実際に調査したときのものです。その日時点の空席状況や日本円換算レートによって、結果は変わるものですので、そこはご了承いただいてご覧ください。
国際線、リゾート島間の移動手段と、乗り継ぎの合間の宿泊とetc.
日本とモルディブのリゾートホテル間の移動は、大きく分けて、「日本~モルディブ・マーレ(ヴェラナ)国際空港」間と、「ウェラナ国際空港~宿泊先のリゾート島」間です。
出典:https://images.trvl-media.com/lodging/2000000/1400000/1395200/1395195/25ad9f1b.jpg?impolicy=resizecrop&rw=1200&ra=fit
モルディブは小さな島が広範囲に散らばって存在する国土のため、マーレ国際空港に着いてからリゾート島(ホテル)までの移動が必要で、若干の制限があります。出発と同日に、どこのリゾートにも到着できるわけではなく、モルディブへの到着時間次第では、マーレに1泊する必要が出てきます。また、夜中に着けるとしても、1泊分の高い宿泊料金がかかることを考えると、マーレの安いホテルに1泊して、翌朝の移動にしたほうがいいかもしれない、といった検討事項も出てきます。
それから、日本の地方から出発する方は、日本国内移動のことも考えなければなりませんよね。日本を夜に発つ便を利用して、モルディブ・マーレ(ヴェラナ)国際空港に日中に着けると理想的ですが、そう簡単にはいかないのです。航空会社の選択次第では、日本の空港近くのホテルに前泊/後泊が必要になるかもしれません。
条件がよいフライトは、航空券料金にも比例していきます。運航が毎日ではない航空会社もあり、出発日を1日ずらしたり、滞在日数を1日減らす/増やしたりすることで、比較的乗り継ぎの待ち時間が少ないフライトを選べることもあります。
とにかく、まずは国際線から調べてみましょう。
国際線 日本~マーレ(ヴェラナ)国際空港間の移動の選択肢はたくさんあります
2024年11月現在、日本からモルディブへの直行便はありません。これは逆に、行き方にはさまざまな航空会社を利用する選択肢があり、乗り継ぎ地もいろいろあることになります。
乗り継ぎ時間をなるべくかけないか、長い乗り継ぎ時間を活用するか
コロナのことがあって、一時期世界的に全く海外旅行ができなくなりましたが、その間に旅行業界全体が苦境に追い込まれてしまったことは、皆さんご存知かと思います。その影響はまだ続いていて、運休になったまま復活しない路線も多いですし、戦争中でもあることで飛行ルートにも制限が出ており、国際線のフライトスケジュールはコロナ禍前とは様変わりしています。要は、なるべく予算をかけずに待ち時間少なく移動することは、非常に難しい現実がある、ということになります。
ひとつ、これを逆手に取って、乗り継ぎの待ち時間を楽しんでしまうという選択があります。日本からモルディブへは、新婚旅行で訪れる方が多いそうですね。時間と予算が許せば、全く異なる雰囲気の2か国を周遊するのも楽しいのではないでしょうか。乗り継ぎ地へのストップオーバー(24時間以上滞在すること)については割愛しますが、復路に立ち寄った国で、観光がてらショッピング三昧も可能になります。モルディブのホテルに滞在中は、ショッピングができないことになりますので、ちょうどいいかもしれませんよ。
そのような滞在ができる国は、コロナ禍前にはスリランカ(コロンボ)、シンガポール、ドバイなどが一般的でしたが、直近で調べたところ、マレーシア(クアラルンプール)、タイ(バンコク)などの選択肢もあります。
出典:https://dynamic-media-cdn.tripadvisor.com/media/photo-o/07/b9/58/b4/photo0jpg.jpg?w=1200&h=-1&s=1&cx=1000&cy=543&chk=v1_d6044045ef865bfe074a
「できるだけ短い乗り継ぎ時間」優先で、フライト検索してみました
乗り継ぎ地への滞在はしなくていい、乗り継ぎ時間をできるだけかけずに往復したい、という方も多いと思います。
実際に調べてみたところ、出発日(曜日)によって、滞在できる日数が決まってくることが分かりました。まずは一番現実的かつ許容範囲、と思えた待ち時間(乗り継ぎ時間)のスケジュールのフライトをご紹介します。
スリランカ航空利用、2025年3月1日(土)成田発4泊6日。スリランカ・コロンボでの待ち時間は往路1時間20分、復路3時間05分でした。料金は138,200円です。これなら「タイパ」もまあまあ、といえるのではないかと思います。
出典:https://www.srilankan.com/ja_jp/jp
ちなみに、外国の航空会社の予約システムは、(本来あってはならないことなのですが)日本語で表示すると、翻訳が正しくなくて分かりづらいことがあります。例えば、上記の画像の「ストップオーバー」は、意味が違うと思う!混乱するじゃないの!
それから、検索する側がフライトスケジュール(何曜日にフライトがあるか)を把握せずに日程を入力していると、突拍子もない空港で乗り継ぎするルートや、異常なほど高額な料金の検索結果が表示されることがあります。実は、この比較的よい旅程を見つける前、私も別の曜日発で検索して、ヘンな検索結果が出ていました。
検索結果がおかしい、うまくいかない、と思うときは、航空会社へ電話で問い合わせるのも一つの手ですが、コロナ禍を境にサービス縮小されてそのままのため、ものすごくつながりづらいことも事実です。
なお、このフライトを利用したとすると、日本(成田)出発が11:30、空港には9:00頃に行くことになりますので、地方から成田空港まで移動する方は、空港周辺のホテルで1泊したほうがよいかもしれません。それと、マーレ到着が19:45ですので、水上飛行機で移動するリゾート島へ滞在する場合は、マーレで1泊する必要が出てきます。リゾートへの滞在日数は3泊になります。
次にご紹介するのも似たようなスケジュールで、シンガポール航空利用のフライトの例です。日本(成田)出発が10:00、マーレ到着は22:15です。料金は、142,00円。シンガポール・チャンギ空港乗り継ぎで、行きは4時間、帰りは3時間40分の待ち時間があります。
出典:https://www.singaporeair.com/ja_JP/jp/home?errorCategory=flightsearch&errorKey=flightSearch.response.no.recommendations#/book/bookflight
日本の地方から移動する方にが、前泊/後泊なしで移動できるフライトは?
日本やマーレで前泊/後泊なしで移動できるフライトは…と念入りに調べたところ、格安航空会社のエアアジアXと、エアアジア、そして帰りの日本行きにはJALの機材を使う、こんなフライトを見つけました。
2025年3月2日(日)発、日本(羽田)発で4泊6日の旅程、マレーシアのクアラルンプール乗り継ぎです。178,743円。
夜中に発つフライトなので、ゆっくり日本国内を移動できます。クアラルンプールでさっと1時間50分で乗り継ぎして、マーレ着は翌日9:55です。これなら昼のモルディブ遊覧飛行も楽しめますね!帰りはリゾートを朝に発たなければなりませんが、クアラルンプールでの乗り継ぎ時間は4時間25分。そして成田空港に朝7:30に着きますので、そのまま日本国内線にも乗り継げます。
ただしこの旅程でも、先にご紹介したフライト同様、モルディブのリゾートへは3泊しかできません。もう1泊したいところですけれどね・・・。
もう一つ別の旅程をご紹介します。全日空で、羽田を夜中に発ち、タイのバンコクへ朝に着いて2時間15分の待ち時間で乗り継ぎ、マーレには昼に着くスケジュールです。ます。帰りは、マーレを夜中に発ちますので、ひとつ前の旅程よりも1日長くリゾートでくつろげることになりますね!料金は196,870円。2万円の差なら、私はこちらを選ぶかな。
帰りはシンガポールで3時間半の待ち時間があり、羽田には18:25着。日本国内線、新幹線での帰宅も可能だと思います。
出典:https://aswbe-i.ana.co.jp/international_asw/pages/revenue/search/roundtrip/search_roundtrip_input.xhtml?CONNECTION_KIND=JPN&LANG=ja&hiddenSearchMode=ROUND_TRIP&departureAirportCode:field=NRT&arrivalAirportCode:field=HNL&adultCount=1&searchFlag=0&STATIC=STATIC
今回のご紹介はここまでにしますが、これでもまだほんの一部の候補ルートです。しかしなかなか100%ぴったり希望通りの旅程にするのは、難しいことが分かってきましたよね。私自身も正直、モルディブ旅行手配の専門家の意見を聞きたくなってきました。
別にご紹介した「モルディブのリゾートの選び方」の記事では、「何泊したいか」の観点でご紹介しましたが、フライトの料金と到着/出発時間のスケジュールでよい条件のものを見つけてから、移動の条件に合うリゾートホテルを探して水上コテージを予約する、というやり方が、より効率がよいかもしれません。
出典:https://dynamic-media-cdn.tripadvisor.com/media/photo-o/13/de/b3/64/water-villa-exterior.jpg?w=1200&h=-1&s=1
中・上級編 一部区間に無料特典航空券を利用する
旅費全体が高いモルディブ旅行。少しでも旅費を抑えたいときには、一部の区間を、航空会社のマイルを使った無料特典航空券で利用するのはいかがでしょうか。私がモルディブへ行ったときにも、日本-シンガポール間はユナイテッド航空のマイルを使って、シンガポール航空の無料特典航空券を2名分利用しました。
コロナ禍で数年間海外旅行ができなかった間、ショッピング利用で貯まった航空会社のマイルがそのまま、という方も多いのではないでしょうか。マイルは、航空会社が勝手にその価値を下げる(無料特典予約に必要なマイル数が増える)ことがよくあり、ここ数年はその傾向が顕著です。もしマイルが貯まっているなら、早めに使ったほうがいいですよ!
なお、全区間を無料特典航空券で利用するのは、ほぼ不可能というか、予約が取りづらいうえにスケジュールの制限も出てきてしまいますので、あまりおすすめできません。試してみてサクッとよいルートで予約が取れるならば、それがマイルの使い時だと思います。
空港でチェックインの時に、必ず有人カウンターへ行って、特典航空券と購入した航空券の旅程つなげる手続きをしてもらうなど、若干注意は必要になりますが、もし希望の旅程と合いそうなときには、ぜひチャレンジしてみてください。こちらも、うまく検索結果が出ない場合は、予約センターに電話して相談するのがよいと思います。
モルディブ国内 マーレ(ヴェラナ)国際空港~滞在先リゾート島間の移動の選択肢
モルディブは、国土面積は狭いとしても、南北に大小26もの環礁があり、そこに浮かぶ小さなリゾート島が159もあります(2022年現在)。環礁やリゾートの位置関係は、説明してもキリがないですし、全体を詳しく覚える必要もあまりないのですが、ご自身が滞在する候補のリゾートホテルの場所とそこへの移動手段は、確認しながら旅行計画を立てる必要があります。
空港から近いエリアは「スピードボート」、遠いエリアは「リゾート専用の水上飛行機」、もっと遠いエリアになると「国内線の飛行機」での移動になります。発着時間もそれぞれですので、概要だけ説明しますね。
※ガイドブック「地球の歩き方 モルディブ 2020~2021」より
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/maldives/data.html
スピードボート
「南北マーレ環礁」に位置するリゾート島へは、リゾートが運航するスピードボートでの移動になります。乗船時間は50~60分といわれています。夜間も運航していますので、ウェラナ国際空港発着が何時でも、当日中にリゾート島に着けることになります(宿泊料金的にそれでよいかどうかは各自でご判断を)。日中は、美しい海の色を堪能しながら、クルーズ気分で移動できますよ。
なお、乾季で波が穏やかなときにはさほど揺れないので大丈夫ですが、波が高い日はちょっと船酔いする可能性もあるかもしれません・・・。ただ、もちろん天候を鑑みながら運航されますので、あまり心配はいらないと思います。
水上飛行機
日本からモルディブに訪れる人のほとんどが、水上飛行機利用することになると思います。私も利用しました。私のときは、トランス・モルディビアン航空の15人乗りの小さなプロペラ機で、30分程度のフライトでした。日中は、素晴らしく美しい景色を見ながら遊覧飛行になります。
飛行中はプロペラの音がうるさいので、耳栓があったほうがよいかもしれません。フライト中の会話がままならないのもちょっと残念。さらに、機内の窓が汚いことが多いようでそれも残念なのですが、そんな窓からでもしっかりと絶景が見えます!次々現れるさまざまな形・大きさの環礁、海の色のグラデーション、リゾート島。テンションが上がること間違いなしです。
運航時間は決められておらず、リゾートがゲストの旅程に合わせて運航会社と調整しているようです。専用の待合室に案内されてウェルカムドリンクをいただき、40分後ぐらいには離陸です。飛行機は、複数のリゾート島に立ち寄る場合もあります。
着水したら、リゾートのボート乗り移って、島の桟橋まで移動することになります。
なお、水上飛行機は視界がよくないと運航できないものだそうで、16時~朝6時は運航しないそうです。しつこいですが、前述のとおり、往路の国際線が夜に着く場合は、マーレに1泊する必要がありますのでご留意ください。
モルディブ国内線
モルディブ諸島の南北には国内線が発着する空港があり、水上飛行機のエリアよりも遠い、南北の環礁に位置するリゾートは、国内線で移動することになります。夜も運航されていますので、夜に到着した国際線でも同日中にリゾート島に着けます。
国内線の空港についてからは、各リゾートが運行するボートに乗って、島まで移動します。
モルディブ南北の奥の環礁には、近年、世界的なリゾートグループも進出するなどしており、たびたび話題になっています。手つかずの自然を満喫できたり、設備全体が新しくてモダンな作りだったりすることもメリットです。ただし移動の時間が長めなこと、運航スケジュールに合わせて行動するため、待ち時間が多めに発生することは留意しておいた方がよいと思います。また、コロナ禍があってから、運航スケジュールが安定しておらず、マーレ泊が必要になることもあるとの情報があります。ご注意ください。
モルディブへの行き方 まとめ
世界60都市以上を訪れ、ほぼすべて個人手配で旅行してきた私も、今回のルート調査をしてみて、正直なところ、「一筋縄ではいかない」と感じました。海外旅行好きにとっては調べ甲斐がある、実際に旅行したときの達成感や満足度も高い旅行となることは間違いないです。
なお、海外旅行がほぼ初めてレベルの方や、調べるのは苦手な方には、モルディブ専門の旅行代理店という強い味方がいます。「モルディブに強い」と謳う旅行会社なら、この世界情勢でも情報収集力が高く、小回りを利かせてよい提案をしてくれるでしょう。なお、文中にご紹介した飛行機のルートや航空券の価格は、個人手配する場合はそのまま参考にしていただけますが、旅行代理店に相談した場合に提示される旅行代金の見積金額の妥当性の参考にもしていただければと思います。
この記事を読んでくださった方も、私自身も、できるだけ早い時期にモルディブで、こんなサンセットを眺めながらシャンパンを楽しめればと思います!
出典:https://dynamic-media-cdn.tripadvisor.com/media/photo-o/1c/37/17/fe/mirihi-island-resort.jpg?w=1200&h=-1&s=1