イタリア南部でおすすめのお土産!ナポリやアマルフィ海岸、シチリア島などで買えるお菓子や雑貨とは?
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引用:https://picryl.com/media/naples-italy-spaccanapoli-94c51b
青い海に白い砂浜、美味しい料理に気さくでおおらかな人々…
私たちがイタリアやそこに住む人たちに抱くイメージに最も近いのが、南イタリアと言われています。
シチリア島やアマルフィ海岸など、世界有数のリゾート地がいくつもあるここは、お土産も激戦区。買って帰れば喜ばれること間違いなしのお土産が、いくつも販売されています。
そこで今回はイタリア南部に旅行に行ったときにぜひ買っておきたい、おすすめのお土産について特集しました。
選んだお土産は日本ではなかなか購入できない、南イタリアならではのお菓子や雑貨ばかり。
生ものに関しては、空港の検疫を通るのか?についてもまとめてありますので、ぜひともあなたのお土産選びの参考にしてみて下さい。
南イタリアで買えるお土産の特徴とは?
イタリア南部で最も有名な都市と言えば、ナポリ。
ピザ発祥の土地であり、本場イタリア料理が楽しめるこの街ですが、さすがにピザをお土産にするのは難しそうですね。
しかし近郊のグラニャーノは、パスタが発祥の土地。こちらでしたらお土産にはぴったりでしょう。
温暖な気候に育まれた新鮮なトマトやレモンこそ、南イタリアの魅力ですが、これらは生のままだと検疫にひっかかってしまい、日本に持って帰ることは難しいです。
ですがこれらを加工した食品ならば、問題なくお土産にすることができますよ。
また、華やかで明るいイタリア南部は、色彩豊かな雑貨も魅力的です。
陶器や織物などの実用的なものから、ユニークな形の人形や小物まで、バリエーションも様々。
特に陶器に関しては、カルタジローネやヴィエトリ・スル・マーレなど地方によって色んなデザインを楽しむことができます。
次の章で際しく解説いたしますね。
イタリア南部でオススメのお土産!
では早速、南イタリアでおすすめのおみやげについてご紹介します!
必ずあなたの気に入るアイテムがあるはずですよ。
リモンチェッロ
引用:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Limoncello_%2846460261212%29.jpg
イタリアで大人気のお酒と言えば、ワインとこのリモンチェッロ。
新鮮なレモンの皮をたっぷりと使ったリキュールで、イタリアでは食後酒として親しまれ、それぞれの家庭で自作することも多い、家庭の味の1つ。
イタリア全土で造られていますが、なんといっても本場は南イタリアです。
カプリ島やシチリアで生産されたものも有名ですが、最も味が良いとされているのは、ナポリやサレルノを有するカンパーニア州産のリモンチェッロだとされています。
冷蔵庫や冷凍庫でキンキンに冷やして飲むのが一般的。
爽やかな口当たりと程よい甘さから、日本でも強い人気を誇っています。
日本でも通販などで購入することはできますが、現地で様々なメーカーのものを飲み比べてお気に入りのものを探すのも面白いでしょう。
また瓶のデザインも豊富で、スタイリッシュな多角形のものからイタリアの国土を模した長靴型のもの、きれいな黄色を生かした月形のものなど、見るだけでも楽しいものが多いです。
陶器
引用:https://www.flickr.com/photos/neaxis/2105334651
やっぱり外せないのが、南イタリアの陶器。
マヨリカ焼きという大きなくくりで呼称されることが多いのですが、詳しく見ていくと地域によってデザインはさまざまです。
イタリア全土でも有数の陶器の町、カルダジローネは特に見逃せません。
かつてイスラムに支配されていた歴史を持つこの街は、そうした文化の交わりによって古くから陶器で栄えた街です。
引用:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Store_-_Corso_Umberto_-_Taormina_-_Italy_2015.JPG
協会や看板、街中の階段などにも陶器のタイルがあしらわれ、街全体で陶器を全面に押し出しています。
シチリア島にある都市ですので、陶器の絵付けのモチーフにはレモンをイメージした黄色と青がよく使われています。
その鮮やかな色使いは、日本に帰ってからも南イタリアの活気と鮮やかさをいつまでも思い出させてくれるはず。
シチリアはちょっと遠い…という場合は、ヴィエトリ・スル・マーレもおすすめ。
こちらはナポリに近いところにある陶器の街で、イタリア国内での知名度はどちらも実力伯仲といったところです。
引用:https://www.flickr.com/photos/janitors/21078159430
様々な色を使った鮮やかさに加え、この街の陶器には他ではあまり見られない「ゆるさ」があるのが特徴。
ほのぼのとした柔らかい筆致の動物や人々が描かれたものも多く、ちょっとした小さなコップやコースターなどお土産にしやすいアイテムも売られています。
落ち着いたデザインのもの、あるいはイタリアならではのものが欲しいなら、グロッターリエの陶器はいかがでしょうか。
こちらの街もまた、陶器によって栄えた街。
他の地域に比べて実用的で、比較的落ち着いた色使いの陶器が多いという特徴があります。
中でも「マルモリザート」というデザインは、オリーブの枝に塗料をつけて振りかけ、飛び散ったしぶきを利用したこの街独自のもの。
伝統的でありながら、まるで現代美術のようなモダンな雰囲気があふれる逸品です。
引用:https://www.fasanocnf.it/en/collezioni/artistic-ceramic-kitchen/dessert-set-smambriata-collection/
どれも日本では手に入れにくい物ばかり。
何よりこれらの陶器はそのほとんどがハンドメイドですので、それぞれ微妙に表情が違います。
ぜひ現地に訪れ、ご自身の目でお気に入りの一個を見つけ出して下さい。
ナポリのコルノ
ナポリならではのお土産が欲しい!というひとには、これもおすすめです。
コルノと呼ばれるこの雑貨は、ナポリを歩くと必ず目にするアイテム。
見た目と色から唐辛子と誤解されることも多いのですが、これは動物の角がモチーフになっています。
これはナポリの「力」のシンボルであり、長く愛され続けているお守りの1つ。
幸運を運び、また古くは子孫繁栄ももたらすとして珍重されていました。
真っ赤な色は血を現し、生命勅の象徴。
またすべてのコルノは手作りであるのが伝統とされています。
さらに、これは自分のためのものではなく、誰かに分け与えることで効果を発揮するとも言われています。
値段も手ごろなものが多く、その言い伝えからもナポリのお土産として定番中の定番。
ですが日本ではあまり有名ではないので、ナポリならではのアイテムとして喜ばれることでしょう。
アマルフィのアンチョビ・コラトゥーラ(魚醤)
南イタリア有数のリゾート地、アマルフィ。
さんさんと降り注ぐ太陽や美しいビーチに惹かれ、毎年多くの観光客が訪れます。
地中海に面したアマルフィでは、海産物も有名。イカやエビやカジキマグロなど様々なシーフードが楽しめます。
日本の検疫はシーフードに関しては比較的緩く、干物なども検査なしで国内持ち込み可能なので、お土産を探すときに安心できるジャンルです。
特にオススメなのが、アンチョビやコラトゥーラ。
アマルフィで獲れる新鮮なカタクチイワシを加工したアンチョビは、瓶や缶詰めなどで販売されています。
コラトゥーラはイタリアの魚醤の1つ。同じ魚醤のガルムと違うのは、コラトゥーラは材料にカタクチイワシのみを使い、他の魚は一切入れないこと。
カタクチイワシと塩を交互に挟み、発酵・熟成させることで造られるこの調味料は、日本人の口に合う旨味がギュッと凝縮されています。
非常に濃厚なので、少量でも長く楽しめるのも魅力の1つ。
パスタに使うと一瞬でプロの味に近づくことができますよ。
ボッタルガ
引用:https://en.m.wikipedia.org/wiki/File:Bottarga.jpg
面白いお土産をお探しでしたら、サルディーニャ島のボッタルガはどうでしょうか。
これはボラやクロマグロの卵巣を塩漬けにして乾燥させたもので、日本でいうカラスミの一種です。
地中海の新鮮なボラを使ったボッタルガは美しい琥珀色。その見た目と味わいから、「サルディーニャの黄金」とも称されています。
ねっとりとした味わいはそのまま食べても、パスタに和えても絶品。なにより日本で買うよりもずっと安価に購入でき、しかも軽いのでお土産にはもってこいです。
そして検疫に関してですが、なんと魚製品はお土産の範囲として動物検疫の範囲外となっています。
魚卵については食用で、かつ生きていない物であれば検疫の対象外。問題なくお土産として持ち帰ることができますよ。
インタルシオ
アマルフィとカプリ島に挟まれた半島、ソレント。
ここで伝統工芸として長く受け継がれているのが、インタルシオです。
インタルシオとは細かく切り分けた木材を組み合わせてテーブルや壁などにデザインを施す、いわゆる寄木細工のこと。
日本でも箱根などで有名なこの技法ですが、ソレントならではのデザインはここでしか見られない物です。
大きな作品は非常に貴重で、高価で取引されていますが、小さなアクセサリーなどは街の中で10€ほどで購入できます。
まず日本では手に入らない、上品かつ珍しいお土産ですので、目にしたときはぜひ購入を検討してみて下さい。
アルベロベッロのコットン製品
引用:https://pxhere.com/ja/photo/1174820
アルベロベッロは真っ白な壁に円錐状のかわいい屋根、迷路のように入り組んだ街並みがまるでおとぎの国のようだとして、近年人気の観光地です。
ここで買っておきたいお土産が、現地で生産されているコットン製品。
この街は機織り産業が盛んで、キッチンやお風呂場で使える実用的なアイテムが数多く揃っています。
デザインはシンプルながら、この街の特徴的な家屋のトゥルッリの模様が織り込まれ、お土産には最適です。
タオルやエプロン、テーブルクロスや鍋つかみなどジャンルも豊富なので、じっくり探してみましょう。
シチリア島のピスタチオ
引用:https://www.flickr.com/photos/tavallai/7632990404
実はシチリア島は、ピスタチオの一大生産地。
特にブロンテ産のピスタチオは、世界で最も質が高いとされ、緑の宝石と称されています。
最近ではアーモンドやピーナッツ、マカダミアナッツに並んで人気の高いピスタチオ。
お土産にはまさに最適なアイテムです。
…ですが、生のピスタチオにはご注意を。日本の植物検疫では、海外から加熱処理されていないピスタチオを持ち込む際には、検査証明書は必要ないものの空港での検査が必要とされています。
基本的には問題なく通過できるはずですが、検査には多少時間はかかりますし、場合によっては没収されてしまう可能性もあります。
また罰則も厳しく、無断で国内に持ち込んだ場合には3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科されることもあります。
お菓子用にローストされたものなどは検査も不要なので、どうしても気になる方はそうした加熱処理されたものを持ち帰るようにしましょう。
イタリア南部には見逃せないお菓子・雑貨のお土産が盛りだくさん!
今回はイタリア南部ならではの雑貨などのお土産についてご紹介しました。
ナポリやシチリア島など、人気の高い観光地が数多くある南イタリア。
そこで手に入るお土産も、華やかでぬくもりのあるものばかりです。
ぜひ今回の記事を参考に、旅の思い出として末永く残るようなお土産を見つけてみて下さいね。