スイス料理ガイド!地域性豊かな食文化が織りなす絶品料理をご紹介!

目次

ヨーロッパの中心に位置するスイスは、隣国であるフランス、ドイツ、イタリアなどの食文化の影響を大きく受けており、地域によって様々な絶品料理が食べられる美食の国です。この記事では地域性によって異なる魅力的なスイス料理を紹介します。 

スイス料理の特徴と魅力 

豊かな自然に恵まれた酪農王国スイスでは、昔からしぼりたての新鮮なミルクを使ったチーズ料理が食べられます。スイス料理の定番はフォンデュ。その中でもパンをチーズに絡めて食べるチーズフォンデュは日本でも有名ですが、スイスでは鉄鍋にたっぷりのオイルを熱し、牛肉を串に刺し揚げながら食べるフォンデュ・プルギニョン(オイルフォンデュ)やコンソメスープを煮立たせ、薄くスライスした牛肉を入れて食べるフォンデュ・シノワーズ(スイス風しゃぶしゃぶ)などがあります。パンや牛肉などもおいしいですが季節の野菜やきのこなどをフォンデュで食べるのもおすすめです! 

 

地域性豊かな食文化

ヨーロッパの中心にあるスイスは、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリアなどと国境を接する内陸国。そのため地域や都市ごとに独自の歴史と文化があり、スイス国内で話されている言語はフランス語、ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語と地域によって異なります。また食文化も隣接する国の影響を大きく受けているため、スイス料理は多種多様でさまざまな味わいが楽しめます。 

 

新鮮な食材にこだわる伝統

アルプスのやわらかな牧草を食べて育った牛やヤギのミルクを使って作られるスイスチーズは、搾りたての生乳をチーズ作りに使うことが多いので栄養面でも優れており味も絶品です。またスイスは内陸国ですが大小合わせて1500もの湖があり、国内最大のレマン湖や他の湖でも常に新鮮な魚が水揚げされています。新鮮な食材が常に大自然から得られるスイスならではの醍醐味です。 

 

必食!スイスの代表的な伝統料理【地域別】

スイスの代表的な料理の一つ「レシュティ」はスイス全土で食べられます。 

じゃがいもを細切りにし、フライパンで両側をこんがり焼いたもので、ベーコンやチーズ・目玉焼きと一緒に食べると美味しいです。レストランでは料理の付け合わせとして出されます。 

 

スイス西部の料理

フランスと国境を接するレマン湖周辺の地域では、湖で採れた魚料理が食べられます。白身の魚は臭みが全くなくムニエルやフライで食べるのが一般的です。 

スイス全土で食べられるチーズフォンデュはスイス西部のヴァリス地方の郷土料理で、家庭やお店で独自のレシピがあると言われておりチーズの種類や組み合わせでいろいろな味が楽しめます。 

 

スイス南部の料理 

スイス南部ではチーズの切り口を溶かしてパンやじゃがいもなどに絡めて食べる「ラクレット」が代表的な郷土料理です。現在ではスイス各地で作られていますが、もともとはヴァレー州のアルプスで作られていました。あつあつのとろけるチーズはパンやじゃがいもとの相性が抜群です!アルプスの少女ハイジが食べていた日本でも大人気のスイス料理です。 

 

スイス南部では北イタリアの影響を受けた「オッソ・ブッコ」も有名です。仔牛のスネ肉を野菜やマッシュルームと一緒にトマトソースで煮込んだ料理です。仔牛のお肉はとろけるような柔らかさが特徴で南部エリアへ行った際は、ぜひ食べて欲しい一品です。 

スイス料理とイタリア料理を融合させたオリジナル創作スイス料理のお店も多く、豚肉の赤ワイン煮やクリームソース煮なども人気です。 

 

スイス東部の料理 

ドイツ語圏であるスイス東部は、山岳地域が多く厳しい自然環境になるこのエリアはジャガイモを使った料理が一般的です。ドイツ語で「アルプス風マカロニ」と言われているアルペンマカロニはアルプスの山小屋にあるレストランの定番スイス料理で、小さく刻んで茹でたじゃがいもとペンネ風のマカロニとチーズを混ぜた料理で、カリカリの玉ねぎやベーコンをトッピングして、すりおろしたリンゴのソースと一緒に食べるのがおすすめです! 

こちらもドイツ語圏で代表的なスイス料理の「ブルートヴルスト」ザンクトガレン州で食べられるフランクフルトのように長いソーセージです。茶色の皮が特徴的でぷりぷりの食感が楽しめます。ビールやワインのおつまみにぴったりです! 

ファーストフードのように露店などでも売られているのでぜひ食べてみてください! 

 

スイスのスイーツ&デザート 

酪農王国スイスは、新鮮な生乳や季節のフルーツやナッツを使用した美味しいスイーツやデザートが沢山あります。中でもチョコレートは、20世紀初頭には世界のチョコレート消費量の半分がスイス産が占めたといわれており「スイスチョコレート」は世界中から愛されています。 

スイスのチョコレート

世界三大チョコレート大国のひとつであるスイス。チョコレートが美味しい国ランキングでも1位になったことがあります。スイスには「チョコスイス協会」というスイスチョコレートを管理する組合があり、厳正な管理と高品質のチョコレートを世界中に送りだしています。 

 スイスの有名なチョコブランドといえば、リンツ・カイエ・スシャール・トブラー・ネスレなどがあります。大型のスーパーに行くとほとんどのブランドのチョコを購入できます。スイスはどこに行ってもチョコレートが売られており、スイスでしか買えないチョコレート専門店があるのでスイスに行った際はぜひ立ち寄ってください! 

 

メレンゲ 

日本でもお馴染みのメレンゲは卵白に空気を含ませながら、角が立つまで泡立てたものです。スイスのメレンゲは湯せんをしながらお湯が冷めるまで泡立てて作ります。水分を含まないため、きめ細かく硬さがあり崩れにくいのでデコレーションなどでも使われます。ここのメレンゲをオーブンでサクッと焼いたものが「メレンゲクッキー」です。スーパーやお土産屋さんではカラフルで可愛い形のメレンゲクッキーが沢山あり、軽くてリーズナブルなのでお土産にもぴったりです! 

スイス料理を楽しむためのレストラン選びのコツ 

スイスに行ったら、やはり美味しいスイス料理を食べてみたいですよね! 

旅行雑誌やガイドブックに載っているお店も良いですが、この機会に現地に住んでいる方や旅行者に聞いてみましょう!  登山鉄道や展望台にはさまざまな国の方がいて気軽に声をかけてくれます。また、スイスに住んでいる日本人コミュニティなどもありますので、旅行前に聞きたいことがあるときは活用してみてください。 

  また観光都市やカジュアルなお店は入口にメニューや写真がおいてあるところが多いので、メニューや値段などチェックして入店するとよいですよ! 

 

現地の人気店&観光客向けレストラン

ジュネーブにある「Edelweiss」では、伝統的なスイス料理を食べられます。店内に入るとスイスの民族衣装を着たスタッフが出迎えてくれます。店内は山小屋をイメージした内装になっており、夜はアコーディオンやホルン・ヨーデルなどの生演奏があり、ジュネーブでスイスらしさを感じられるお店です。チーズフォンデュやオイルフォンデュ・ラクレットなどが食べられる人気のお店です。 

ツェルマットにある「Restaurant Riffelhaus1853」はゴルナーグラート登山鉄道の駅リッフェルベルクにあるホテル内のレストランで、マッターホルンを間近に見ながら食事ができる絶好のロケーションです。ワインの種類も多くイタリアの国境が近いので美味しいピッツアやパスタも食べられます。ハイキングの帰りに立ち寄る方も多いようです。 

 

スイスワインとチーズのペアリング入門

フランス語で《結婚》という意味がある「マリアージュ」という言葉をご存じですか? 

マリアージュとは飲み物と食べ物の組み合わせがよいこと。とくにワインと食べ物の組み合わせのことをいいます。ワインとチーズの「マリアージュ」が生まれるには、『ペアリング』の法則を知る必要があります。”おいしさ”の基準とは、個人差や好みもあると思いますが、ワインとチーズの『ペアリング』の法則を理解しておくとより食事を楽めます。 

ポイント⓵産地が同じものを選ぶとよい。 

日本でも地元の食材と地酒は相性が良いといわれているように、ヨーロッパ諸国でも同じ郷土で生まれたワインとチーズは合うといわれています。同じ風土や文化で育ってきたものは必然的に相性がよくなります。 

ポイント⓶熟成度を合わせる。 

ワインもチーズも熟成することで味わいや風味が変化し、この時の熟成の度合いを揃えることで香りの調和や味のバランスがよくなります。フレッシュなワインには半年くらいの熟成チーズが、7年以上のしっかり熟成されたワインには3年以上熟成されたチーズが合います。 

ワインとチーズの関係を突き止めれば非常に奥深いですが、まずはこのように相性のよい『ペアリング』でワインとチーズをさらに楽しめるので参考にしてみてください。 

地域ごとの特徴的なワイン 

平地が少ないスイスでは、日当たりの良い斜面や湖畔に広がる丘陵を利用して、ワイン造りが行われています。国内で第一位の生産量を誇るのは、ローヌ川沿いに産地が集まるヴァレー州です。レマン湖畔に広がるヴォー州でもワイン作りが盛んで、国内の総生産量の7割が白ワインです。スイス国民はワイン好きな方が多く、ほとんどが国内で消費されているのでスイスワインの輸出は少なく価格は高めですが、ワイン好きな方への贈答品やご自分やご家族のためのお土産に最適です。 

そんな希少価値の高いスイスワインの地域ごとの特徴についてご紹介します。 

ヴァレー州:白のシャスラ、赤のピノ・ルノワールが有名。ファンダン・レ・ミュレットなどフレッシュで力強い口当たりのよい白ワイン。 

ヴォー州:シャスラ種中心の白ワインが美味です。シャトー・メゾンなどこの地域の特徴でもあるフルーティで爽やかな白ワイン。 

ベルン州:ピール湖畔とトゥーン湖畔にあるシュビーツが主な産地。多彩なワインが楽しめます。バーナーMWなどしっかりした味わいを楽しめるピノ・ノワール種のワイン。 

ジュネーブ州:多くの種類が生産されています。デザレイなどレマン湖畔近くで生産されたブドウを用いたフレッシュな白ワインが多く人気があります。 

フリブール州:言語圏の境でもあるモラ湖岸からのびる一帯でワイン作りに最適な環境です。ウィュ・ド・ペルドリなどピノ・ノワールを短期間で発酵させて造られたロゼワイン。やや辛口でフルーティなのが特徴です。 

ティチーノ州:日照時間が長く温暖な気候で、生産量の8割が赤ワインのメルロー種。パラヴィッキーニ・ロッソなどイタリア料理との相性が抜群のワインです。 

日本にはあまり出回らないスイスワインですが、スイスには1,500以上のワイナリーがあり、珍しい品種をいろいろ試飲できます。アルプスや川や湖によってもたらされる大自然の恩恵をうけたスイスワイン。「世界の食通が最後に辿りつくのがここのワインだ」といわれるスイスワインをぜひお楽しみください。 

チーズの種類と楽しみ方 

スイス各地には、地域の文化や伝統を大切にして作られた個性豊かなチーズが沢山あります。その古くは1世紀頃の文献にも記録されており、スイスの山のアルプス(牧草地)からチーズが作られてきました。豊かな自然に恵まれた歴史あるスイスのチーズを紹介します。 

エメンタール:12世紀に製法が確立したベルン州エメンの谷などで作られた穴あきチーズ。「トムとジェリー」のアニメにも登場する大きな丸い穴が開いているチーズはスイスのエメンタールチーズです。この丸い穴は、長い時間をかけて3種類のバクテリアを使って熟成させる際に発生する炭酸ガスによってできます。エメンタールは『スイスチーズの王様』と呼ばれ、誰からも愛されそのまま食べてもおいしく、加熱して溶かすとさらに香り高く味わい深くなるのが特徴です。チーズフォンデュによく使われています。 

ラクレット: 郷土料理であるラクレットに使われるチーズ。もとはヴァレー州のアルプス生まれで、フランス語の「削る」という意味のラクレに由来しています。温めたチーズを溶かしパンや食材にとろ~りとのせるこのラクレットチーズは世界中から愛されています。ラクレットチーズは半硬質のチーズで溶けやすく、クリーミーな食感が特徴です。その製法は地域によって異なるため独自の風味を持つラクレットチーズがあります。 

アッペンツェラー:古き良き時代を彷彿させるスイス東部のアッペンツェル州とその周辺の一部の州で作られる秘伝とされるSlts(スルツ)というハーブ配合の半硬質チーズ。しっかりとした旨味とナッツのようなコクとほどよい苦みと強い香りがたまらないチーズです。赤ワインとの相性が◎。 

グリュイエール: グリュイエールはエメンタールと並ぶスイスの2大チーズの1つです。グリュイエール地方のチーズで1115年の文献に記録が残っているほど歴史がありエセピアの板に置いて5~16か月熟成してあるのが特徴です。 

マイルドな口当たりで少し酸味がありナッツのようなクリーミーなコクがあります。 

比較的リーズナブルでクセがないので万人受けがよく、様々なスイス料理で使われています。 

テット・ド・モアンヌ: やや硬めのチーズで、ジロールという専用の道具を使い上部を薄く削ると花びらのような形になるのが特徴です。発祥の地である修道院の名前からベルレーチーズと呼ばれています。すっきりした香りと濃厚な甘み・しっかりしたコクがあり料理の仕上げに使われます。 

 

帰国後も楽しめる!スイス料理のお土産

スイスのお土産といえば、チーズやチョコレート、ワインなどが人気です。 

スイスチョコレートは手ごろな価格なものから高級なものまで豊富な種類あるので、贈る相手に合わせて選べます。 

帰国後もスイス料理を楽しむなら日本では手に入りにくいチーズやワインがおすすめです。お土産用のチーズはパッケージされているか真空パックになっているものを選ぶようにしましょう。 

日本で手に入るスイス食材

日本でも本格的なチーズフォンデュを食べたい方におススメしたいのが、「Strahl」のチーズフォンデュです。グリュイエールやエメンタールなどのスイス産チーズを使用し、日本人好みのマイルドな味わいで人気があります。 

パンやブロッコリー・エビ・イカなどの海鮮とも相性が良く、あつあつのチーズと一緒に家族や友人と楽しいひとときを過ごせますよ! 

※Amazon・・楽天・コストコなどでも購入できます。 

その他にもスイス産のラクレットなどのチーズやフォンデュ用の鍋など日本でも調達可能なので気になる方はぜひチェックしてみて下さい! 

簡単に作れるスイス料理レシピ

スイス料理の定番「レシュティ」は自宅にある材料で簡単に作れます。 

材料: じゃがいも 2~3個 

   顆粒コンソメ 小さじ1 

   塩・サラダ油 適量 

  1. じゃがいもを2~3センチの細切りにして水にさらします。 
  2. フライパンにサラダ油を入れ、水気をきったじゃがいもと塩・顆粒コンソメを入れてフライパンの大きさに広げこんがり焼き色がつくまで両面を焼いたら出来上がり♪ 

ベーコンやチーズ・目玉焼きをのせるとスイスの山小屋レストランで出てくるメニューの出来上がりです! 

 スイス料理ガイドまとめ 

ヨーロッパの中心部に位置するスイス。誇り高き名峰や登山鉄道など有名な観光スポットも多いですが、地域によって異なる伝統的なスイス料理・豊かな自然によって作られたスイスワインやチーズ・世界中から愛されるスイスチョコレートなど…。 

スイスがグルメ大国だといわれる理由が分かりますね!スイスに行かれた際には、絶景とともにスイスでしか味わえない絶品グルメを堪能してください。 

 

海外旅行プランをもらう!無料お問い合わせはコチラ!

矢印

矢印

ssl暗号化通信証明書

当サイトはKDDI ウェブコミュニケーションズ社の認証のもと、暗号化通信SSLを採用しています。
情報を暗号化して通信することによって、お客様の個人情報を保護します。

プライバシーマーク

当社は、一般財団法人日本情報経済社会推進協会より、個人情報の適切な取扱いを行う事業者に付与されるプライバシーマークの付与認定を受けています。