左官塗の表情豊かな白い外壁に、グリーンの玄関ドアがアクセントになった優しい外観。
Kさんご夫婦が家づくりで大切にしたのは、“無駄なモノ・コトをなくして、永く心地よく暮らせる家”。そんなおふたりの強い想いに応え、当社は居室をはじめ壁、色、装飾、建具、家具にいたるまで、余計なモノは設けず、ミニマルに間取りや内装をプランニング。LDKの巾木や窓の木枠もなくし、モニター類はすべて収納の中に隠すなど、細部にいたるまで徹底しました。
階段は塞がず腰壁でセミオープンにして、開放感をプラス。家具も最小限にとどめて、室内を広く使えるように工夫している。また、柱も壁と同様に塗装し、調理家電やインテリアは色・素材を黒、グレー、木目、ステンレスに限定。シック&シンプルなデザインで、Kさん夫婦こだわりの空間を実現した。
2階はLDKのみで構成し勾配天井を設けて、できうる限りの広さと開放感を創出。14.9坪という狭小地でも、ゆったりと過ごせる空間を実現した。また、当初よりKさんは内装やインテリアに明確なイメージを持っており、それらを忠実にカタチにするため、当社は素材や設備、建具などを、コスト調整しつつ厳選して提案。「漆喰の壁にしたいと思っていましたが、小嶋工務店さんから好みの色を選べ、耐久性にも優れたジョリパットを提案されました。『水墨』という色を採用したのですが、とても気に入っています。職人さんが手作業で塗っているので、表情もあっていいですね」。さらに、テレビボードを置かずに壁掛けに、エアコンはビルトイン仕様にして、生活感を出さずスッキリと。細部にまでこだわって仕上げた。
キッチンは前面に吊戸棚のない、オープンタイプを採用。視線が奥へと抜けて、より広々と感じられる。また、フルフラットのカウンターは、皿やボウルなどたくさん置けるので、効率よく調理や片付けができて便利。また、キッチンの背面には、ルーバー扉がお洒落な収納を設置。モノをサッと取り出し、しまいやすいのも嬉しい。さらにここには給湯器のモニターなどもまとめており、余計なモノを外に出さない工夫の一つとなっている。「この家に暮らしてからは、たくさん料理をするようになりました。休日はおかずをまとめて作り置きしています」と、Kさん。共働きのご夫婦の、家事をラクにするキッチンとなった。
リビングの一角にも、ルーバー扉の収納を配置。要所に収納スペースを設けて、モノをLDKに出さないように配慮している。また、壁には奥様がセレクトした、美しいガラスのブラケットライトを採用。さりげなく飾られた花やグリーンとともに、シンプルな空間に彩りを添えている。
無機質なステンレスやシックなタイルで、クールに仕上げたキッチンスペース。背面にはKさんお気に入りの、スイスの人気家具メーカー『USM Haller』の収納を配置。好きな家具やスタイルに合わせて、住まいをトータルにコーディネートできるのも、注文住宅ならではの楽しみだ。
窓まわりには木枠や台をつけず、壁と同じ塗装で仕上げてフラットに。他にもLDKの壁には巾木をつけず、スイッチやコンセントはグレーカラーを選んで壁に馴染ませるなど、余計な凹凸や色などを極力そぎ落とし、こだわりの塗り壁や建具、インテリアなどを引き立つようにしている。
キッチンと同じメタル調のタイルや、グレーのクロス・収納棚、間接照明などで、ホテルライクな雰囲気にデザインされた洗面脱衣室。Kさん邸はバルコニーがないので、洗濯は洗濯乾燥機で対応。家事を効率化しているのも、Kさん邸のポイントだ。
玄関はキッチンと同じ『USM Haller』の収納や、奥様がセレクトしたブラケット照明を採り入れて、ご夫婦の“好き”に包まれた空間に。
床面積 | 50.19m2 / 15.18坪 |
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床面積備考 | 建物面積 |
工法 | 木造軸組工法(外断熱) |
所在地 | 東京都大田区 |
施工会社 | 株式会社 小嶋工務店 |