注文住宅は平屋がおすすめ!
新築平屋を建てる際のポイントと注意点とは?
どんな注文住宅を建てようか考え中の皆さん、新築の平屋住宅を検討されたことはありますか。最近、注文住宅の中でも平屋の人気が非常に高まってきています。新築で平屋を建てる際には抑えるべきポイントがいくつか存在します。今回は新築の平屋を建てる前に知っておきたい情報と、建築時に役立つポイントをご紹介します。
新築で平屋を建てるときの相場・価格
注文住宅を建てる際に気になるものの1つが価格でしょう。住宅購入は人生の三大支出のうちの1つであり、新築の注文住宅の購入にはある程度の資金が必要になります。さらに、平屋は複数階建ての住宅よりも高額になる傾向があるので注意しましょう。なぜなら一般的に平屋を建てるにはより広い敷地面積が必要になるからです。それでは、具体的な新築平屋の相場と価格をご紹介します。
新築平屋の相場
注文住宅のコストは建てる場所や建物のグレード、依頼するハウスメーカーによって大きく異なります。特に土地の価格は地域によって大きく異なります。しかし、建物の値段は土地と比較して値段の目安を把握しやすいです。それも踏まえたうえで、間取り別の建物費用の目安をご確認ください。
間取りタイプ | 坪数 | 価格 |
---|---|---|
1LDK | 12~19坪 | 600~800万円 |
2LDK | 19~23坪 | 800~1200万円 |
3LDK | 27坪 | 1,500万円前後 |
4LDK | 30坪 | 2,000万円前後 |
ローコストのハウスメーカーに依頼すれば費用を抑えられますが、機能性や仕様のグレードは低くなるでしょう。一方で、高額なハウスメーカーに依頼して、最新のオプションをつけると価格は青天井となります。ご自身の予算や土地代を把握したうえで、建物費用を算出してください。
東京の相場
東京は全国でも特に土地代が高い地域です。東京でも特に都心に近づくほど土地代は高くなる傾向にあります。そんな東京で30~35坪程度の新築平屋を建てる際にかかる土地代の目安は1,260万円~1,470万円程度とされています。この土地代と上記の建物代の合計が新築平屋の購入価格となり、3LDKの間取りだと約2,800万円~3,000万円ほどの予算が必要になります。
新築で平屋を建てるときの注意点
平屋は二階建ての住宅と異なるため、新築で建てる際には注意すべきポイントがいくつか存在します。具体的には以下のポイントに留意してください。
プライバシーの確保
平屋は一階建てのため、プライバシーの確保により注意する必要があります。例えば、人通りや交通量が多い通りに面した土地で、道路側に大きな窓を設置すると外からの視線が気になってしまいます。植栽やルーバー等を利用して、上手に外からの視線を遮る工夫をしましょう。さらに、屋内でも間取りの配置が重要になります。子供部屋と夫婦の寝室、リビングなどは各種動線をしっかりと確認しながら配置を決定してください。
セキュリティーについて
家族全員が安心して暮らすためには、セキュリティーは非常に重要になります。平屋を新築で建てる際にはセキュリティー面にも配慮された設計にしてください。例えば、防犯カメラやセンサーライトを設置する、防犯性の高いガラスを使用する、といった工夫ができます。ただ、家の敷地を高い壁で囲ってしまうと死角が増えてしまうため注意が必要です。塀ではなくスリットや半透明のパネルを使用するなどの方法を検討してください。これらを採用することで、プライバシーを守りながら防犯性も高められるのでおすすめです。
彩光や風通しに注意する
平屋は高さがないため、周りに高い建物が多いと敷地が日陰に入っている時間が長くなり、日当たりが悪くなります。土地を選ぶ際には、周辺状況も注意深く観察してください。また、建物の中心部分にある部屋ほど、光が届きにくくなったり、風通しが悪くなったりする傾向があります。天窓やファンを設置する、間取りを工夫して風通しを良くする、などの対策をしましょう。
水害について
浸水や津波の被害を受ける可能性が高い地域で、新築平屋を建てるのはおすすめできません。なぜなら万が一、津波や浸水が起きた際に、避難できる上階がないからです。一方で、高台や内陸部等の水害リスクが低い場所を選べば、安心して生活できるでしょう。ハザードマップを確認すれば、どの地域ではどのような災害のリスクが高いのかがすぐにわかります。インターネット上で無料公開されているので、平屋を建てる際には土地の災害リスクにも注意して、土地の選定を行ってください。
新築で平屋の坪数
土地を持っていない状態で新築平屋を建てる際は、まず土地の購入が必要になります。ただ、上記のように新築平屋を建てるにはある程度の広さの土地が必要になります。それでは、具体的にどれくらいの坪数の土地が必要になるのでしょうか。家族構成ごとに確認していきましょう。
夫婦二人暮らしの場合
夫婦二人で住むための平屋は、22坪前後が最適です。これから子供が産まれる予定があれば、もう少し広めの土地を確保したいですが、そうでなければ22坪程度で十分です。間取りを工夫すればお互いのプライバシーも守られますし、適度な広さでメンテナンスも容易に行えるでしょう。逆に、夫婦二人暮らしで広すぎる家を建ててしまうと建築コストや維持コストが高くなってしまうので注意してください。
三人家族の場合
夫婦と子供が一人の三人家族であれば、30~35坪程度の土地が必要になります。夫婦の部屋に加えて、子供部屋も必要になるため、二人暮らしのときよりも坪数が必要になります。また、今後家族が増える予定のある方は、子供部屋も複数必要になるかもしれません。広めの子供部屋を作って、家具で仕切れるようにする、後から工事で壁を設置できるスペースを確保する、といった工夫をしましょう。
四人家族の場合
夫婦と子供二人の四人家族の場合は、37~40坪程度必要になります。子供二人にそれぞれ子供部屋を与えるのか、仕事部屋や書斎を作るのか等の選択によって前後するでしょう。四人家族の場合、特に気をつけるべきポイントは、子供が巣立ったあとの生活についてです。四人家族でもゆとりがあるサイズだと、子供二人が巣立って夫婦二人での生活に戻る際に広すぎる家で生活することになります。ちょうどいいサイズの家にする、将来的に子供部屋を趣味部屋等に改装できるようにする、といった工夫をすることが重要になります。長期的な目線を持って、新築平屋設計を行ってください。
新築で平屋の間取り
新築平屋を建てる際に、間取りにも気をつける必要があります。各間取りで必要な広さと注意点を確認しましょう。
4LDKの場合
4LDKの場合は、30~40坪程度の広さを確保しましょう。内訳の目安は、LDKが15畳、客間が6畳、マスターベッドルームが8畳、二つの子供部屋が12畳です。このようにたくさんの部屋がある場合は、部屋の配置を工夫してお互いのプライバシーを確保する必要があります。例えば、玄関から客間の動線上には子供部屋やマスターベッドルームは配置しない方がいいでしょう。また、子供部屋と夫婦の寝室を密集させると、就寝時間が違う際などにお互い気を遣う必要がでてきます。家族全員が快適に暮らせるような間取りを設計してください。
2LDKの場合
2LDKは二人暮らしか、三人暮らしの場合に選ばれるでしょう。目安としては、20坪前後の広さになります。2LDKはコンパクトな間取りが設計しやすい一方で、収納が足りなくなる危険性があります。子供部屋と夫婦の寝室内にはそれぞれ収納を、さらに掃除機やゴルフバックといった大型の家電や持ち物を収納するためのスペースも必要になります。収納スペースが十分にないとリビングや廊下に置いておくことになるので散らかりやすくなってしまうでしょう。2LDKの間取りを設計する際には、十分な収納スペースを確保するようにしてください。また、洗濯物を干すスペースの確保も必要です。最近は天候に左右されないランドリールームがある注文住宅も多いです。しかし、ベランダで洗濯物を干したい場合は、人目に触れにくく、日当たりのいい場所に洗濯物干しスペースを確保してください。
まとめ
今回は、新築平屋の特徴や建てる際の注意点をご紹介しました。平屋の注文住宅は多くの魅力がある一方で、設計する際には注意すべきポイントがあるのでしっかりと確認してください。特に、土地や間取りと言った要素は、一度建ててしまうと変更が困難です。せっかくの注文住宅なので家族全員が安心して快適に暮らせるように、工夫しながら家づくりを行ってくださいね。後悔なく新築平屋を建てたい人には「タウンライフ家づくり」の利用がおすすめです。効率的にかつ経済的に注文住宅を建てたい、とお考えの方はぜひ一度ご確認ください。