予算6,000万円台で家を買うなら注文住宅と建売どっち?通勤・広さ・お金で比べてみた
- 更新日:2026.10.05
「注文住宅にするか、建売にするか」は、家探しで多くの人が迷うポイントです。
実は、同じ6,000万円台の予算でも、どちらを選ぶかで毎日の通勤時間は往復で約1時間半、土地の広さはおよそ2倍も変わることがあります。
本記事では、新宿エリアに勤める家族を例に、郊外の土地に建てる注文住宅と駅近の建売住宅を「お金」「通勤時間」「広さ・自由度」「将来」の4つの視点で比べます。
どちらが正解かではなく、あなたの家族が何を優先したいかで答えが変わることを、具体的な数字で見ていきましょう。
- 同じ予算でも、注文住宅は「広さと自由度」、建売は「立地と時間」にお金を使う形になりやすい。
- モデルケースでは、通勤時間の差が1日往復約1時間半、年間で約360時間になる。
- 注文住宅は土地と建物の予算配分がカギ。土地にお金をかけすぎると建物が削られる。
- 迷ったら、同じ予算で「土地」と「建売」の両方の提案をもらって並べて比べるのが近道。
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同じ予算で比べる2つのモデルケース
まずは比較の前提をそろえます。
今回は、京王線沿線で家を探している、初台(新宿の隣駅)に職場がある家族を想定しました。
- 勤務先:京王新線「初台」駅の近く
- 家族構成:夫婦+子ども1人
- 予算:諸費用込みの総額で約6,000万円台
- 比べるもの:郊外の土地を買って建てる注文住宅(A)と、都心寄りの駅近の建売住宅(B)
- 京王線「北野」駅 徒歩18分
- 土地 約55坪(約183㎡)、約3,200万円
- 建物はこれから自由に建てる
- 通勤時間 片道約65分
- 京王線「桜上水」駅 徒歩8分
- 土地 約30坪(約100㎡)、建物 約78㎡(2LDK+納戸)
- 土地と建物のセットで約5,800万円
- 通勤時間 片道約20分
同じ京王線沿線でも、駅の場所が違うだけで、手に入る土地の広さと通勤時間がここまで変わります。
ここから、4つの視点で詳しく比べていきます。
比較① お金:同じ約6,100万円でも使い道がまったく違う
AとBは、諸費用まで含めた総額はどちらも約6,100万円前後です。
ただし、お金の中身を見ると、Aは「土地と建物に半分ずつ」、Bは「大部分が立地(土地代)」という違いがあります。
A 注文住宅:土地と建物にほぼ半分ずつ
- 土地:約3,200万円
- 土地購入の諸費用(仲介手数料・登記費用など):約150万円
- 建物:約2,500万円(延床約100㎡を想定)
- 建物・住宅ローンの諸費用(登記・ローン手数料・火災保険など):約250万円
- 合計:約6,100万円
ここで注意したいのが建物の予算です。
住宅金融支援機構の「2025年度フラット35利用者調査」によると、首都圏で土地を買って注文住宅を建てた人の建設費の平均は約3,814万円でした。
つまり、このモデルケースの建物約2,500万円は、平均より1,000万円以上抑えたプランです。
建物を平均並みにすると、総額は7,000万円を超えてきます。
注文住宅は、土地にお金をかけるほど建物に回せる予算が減ります。
「広い土地」と「こだわりの建物」を両立できるかは、土地と建物の予算配分しだいです。
B 建売住宅:お金の大部分は「駅近の立地」
- 物件価格(土地+建物):約5,800万円
- 諸費用(登記費用・ローン手数料・火災保険など):約300〜400万円
- 合計:約6,100〜6,200万円
Bの価格の多くは、土地代が占めていると考えられます。
国土交通省の地価公示を見ると、桜上水駅周辺(杉並区下高井戸)の住宅地は2026年で1㎡あたり約62万円(1坪あたり約206万円)です。
一方、北野駅周辺の住宅地は1㎡あたり約20万円(1坪あたり約67万円、2025年)で、土地の単価はおよそ3倍の差があります。
同じ金額を払っても、Bは「広さ」より「駅からの近さ・都心への近さ」を買っている、と言えます。
比較② 時間:通勤の差は1日往復約1時間半
毎日の暮らしで一番差が出るのが、通勤時間です。
- A 注文住宅:徒歩18分+電車約47分(乗り換え1回)= 約65分
- B 建売住宅:徒歩8分+電車約10分(乗り換えなし)= 約20分
片道の差は約45分、往復にすると1日約1時間半です。
年間240日出勤すると考えると、差は約360時間。
丸15日分を、通勤に使うか、家族や自分の時間に使うかの違いになります。
たとえば共働きで保育園の送り迎えがある家庭なら、この差は「お迎えに間に合うかどうか」「平日の夕食を家族そろって食べられるか」に直結します。
一方で、在宅勤務が週の半分ほどある人なら、差は半分ほどに縮まります。
通勤時間をどれだけ重く見るかは、働き方によって大きく変わるポイントです。
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比較③ 広さ・自由度:土地は約2倍、間取りは自由
※写真はイメージです
次に、住まいそのものの広さと自由度を比べます。
- 駐車場2台分や庭など、敷地にゆとりを持たせやすい
- 間取り・設備・断熱などの性能を自分で選べる
- 第一種低層住居専用地域なら、高い建物が建ちにくく落ち着いた住環境になりやすい
一方で、土地探しから建物の打ち合わせまで時間がかかり、入居までの期間は建売より長くなりがちです。
また、駅から離れるほど坂道やバス便のエリアも増えるため、現地での確認が欠かせません。
B 建売住宅:コンパクトでも、完成形を見て決められる
Bの建物は約78㎡の2LDK+納戸です。
フラット35利用者調査では、首都圏の建売住宅の住宅面積の平均は約97㎡なので、平均よりコンパクトな家になります。
- 価格が土地と建物のセットで決まっていて、予算オーバーしにくい
- 完成済みの物件なら、実物を見てから購入を決められる
- 打ち合わせの手間が少なく、入居までのスケジュールが立てやすい
家族が増える予定がある、在宅勤務用の部屋がほしいといった場合は、収納や部屋数が足りるか、間取りを具体的に確認しておきましょう。
比較④ 将来:売る・貸すときの考え方
※写真はイメージです
家は「住み続ける」だけでなく、住み替えや相続で「売る・貸す」可能性もあります。
一般的に、駅から近い物件は、買いたい人・借りたい人が見つかりやすい傾向があります。
地価公示を見ると、2026年の住宅地の上昇率は桜上水駅周辺(杉並区下高井戸)が前年比+7.4%、八王子市全体の平均が+2.4%でした。
一方で、Aのように広い土地は、将来の建て替えや二世帯住宅への建て替えなど、使い方の選択肢が広いという強みがあります。
「資産としての売りやすさ」を重視するならB寄り、「長く住み、暮らしの広さを重視する」ならA寄り、と考えると整理しやすくなります。
あなたはどっち向き?タイプ別チェック
※写真はイメージです
ここまでの比較をもとに、どちらが向いているかをまとめました。
※過去の地価の動きは、将来の価格を保証するものではありません。向いている人
- 広さ・間取り・住宅性能にこだわりたい
- 在宅勤務が多く、通勤回数が少ない
- 車での移動が中心で、駐車場や庭がほしい
- 入居まで時間がかかってもかまわない
向いている人
- 通勤時間を短くして、平日の時間を増やしたい
- 保育園の送り迎えなど、平日の時間に余裕がない
- 予算オーバーを避けて、価格が決まった物件を選びたい
- 打ち合わせの手間を減らして、早めに入居したい
当てはまる数が多い方が、あなたの家族の優先順位に合った選び方です。
どちらも同じくらい当てはまる場合は、「沿線は同じで、駅を少しずらす」「駅近で土地を探して、建物を抑えめにする」といった中間の選択肢も検討してみましょう。
迷ったら、同じ予算で「土地」と「建売」の両方の提案を比べる
※写真はイメージです
注文住宅と建売で迷っているときに大変なのが、土地と建売を同じ予算・同じ条件で横に並べて比べることです。
物件サイトで1件ずつ探すと、土地は土地、建売は建売で別々に探すことになり、比較するだけで時間がかかってしまいます。
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できること
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- 土地と一戸建てなど、条件に合った物件情報をまとめて比べられる
- 入力はスマホで完結し、利用は無料
- 提案内容が条件に合わなければ、断ることもできる
同じ予算で「郊外の広い土地」と「駅近の建売」の両方の提案を並べてみると、自分たちが本当に優先したいものが見えてきます。
気になる方は、かんたん入力でタウンライフすまいリクエストを使ってみてください。
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まとめ:同じ予算でも「何にお金を使うか」で暮らしは変わる
※写真はイメージです
同じ約6,000万円台の予算でも、注文住宅は「広さと自由度」、建売は「立地と時間」にお金を使う形になりやすいことが分かりました。
今回のモデルケースでは、土地の広さはおよそ2倍、通勤時間は1日往復で約1時間半の差がありました。
どちらが得かではなく、家族の働き方・子育て・将来の住み替えまで含めて、何を優先するかを話し合うことが大切です。
優先順位が決まったら、同じ予算・同じ条件で複数の物件を並べて比べてみましょう。
比べることで、後悔の少ない家選びにつながります。
- 住宅金融支援機構「2025年度フラット35利用者調査」(2026年7月公表)
- 国土交通省「地価公示」(2025年・2026年)
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