間取り変更リフォームの費用相場と節約術を徹底解説
- 投稿日:2024.07.12
- 更新日:2024.07.12
間取り変更リフォームの
費用相場と節約術を徹底解説
家の間取りに不満を感じたことはありませんか?家族が増えたり、ライフスタイルが変わったりすると、現状の間取りでは対応しきれないことが多いものです。
本記事では、
間取り変更リフォームに関する疑問や不安を解消し、理想の住まいを実現するためのポイントを紹介します。リフォームのタイミングや具体的な事例、費用面での注意点まで、初心者でも分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
間取り変更リフォームのタイミングとは?
間取り変更リフォームの最適なタイミングは、家族のライフステージや生活の変化に応じて決まります。家族構成の変化や快適性向上のニーズに対応するため、適切なタイミングを見極めることが重要です。
ライフステージに応じた間取り変更
家族のライフステージが変わると、住まいに求める要件も変わります。ライフステージとは、人生において成長段階や社会的役割によって区分される段階や時期のことで、乳児期・幼児期・児童期・青年期・成人期などといった区分があります。ライフステージに応じた間取り変更のポイントを見ていきましょう。
子供の成長
例えば、子供の成長に合わせて個室が必要になる場合があります。リビングの一画を仕切ったり、部屋を増築したりして子供部屋を新設すれば、プライベートな空間を提供しつつ、家族全員が快適に暮らせるようになります。学習机を置き、ランドセルや部活動用具などを収納できるスペースを設ければ、勉強に集中できる環境を整えることができます。
子供の独立
子供が独立して家から巣立つと、子供部屋は空室になってしまいます。空いた子供部屋を有効活用するには、仕切りを取り払って広く使う、趣味の部屋や書斎として使う、子供や親戚が帰省した時の客間として使うなどの方法があります。子供部屋がLDKと隣接している場合は、仕切りを撤去してLDKに取り込むと、広々とした空間を享受できます。
高齢の親との同居
また、高齢になった親との同居が必要になる場合には、バリアフリーリフォームをして床の段差を無くし、手すりの設置や滑りにくい床材の使用も重要です。新しい寝室の設置が必要になる場合は、高齢で脚が弱ることを考慮して1階に寝室を設けることが望ましいです。また、大規模リフォームを行って二世帯住宅にするという手もあります。
快適性向上のための間取りの見直し
現在の間取りが、生活動線やスペース配分において非効率であると感じたことはありませんか?快適性を高めるために間取りを見直すことは、より効率的で居心地の良い住まいを実現するために有効です。
キッチンをオープンに
例えば、個室で仕切っていたキッチンの仕切りを取り払い、LDKと一体化させることで、家族とのコミュニケーションが増え、家事効率も向上させることができます。従来は壁付け式のキッチンが主流でしたが、最近はアイランド型やペニンシュラ型の対面式キッチンに人気があり、そのようなスタイルのキッチンにすることでLDKとの一体感を感じながら料理を楽しむことができます。
収納スペースの増設
収納スペースの不足は、多くの家庭で悩みの種となっています。効果的な収納スペースを増設することで、室内の快適性を格段に改善することも可能です。例えば、リビングやダイニングの壁面を活用した収納スペースを作ることで、散らかりやすい書籍やインテリア小物をすっきりと収納できます。また、キッチンの隣接エリアにはパントリーを設けると、食品や調理器具の収納に重宝します。
ワークスペースの新設
リモートワークや在宅勤務の普及に伴い、書斎やワークスペースを新たに設けるリフォームも増えています。ワークスペースは集中できる環境を整えることが大切ですので、リビングから少し離れた静かな場所に設置することがポイントです。デスクはそれぞれのワークスタイルに応じて天板の大きさを吟味し、長時間座っても疲れない椅子や、収納スペースも準備しましょう。
間取り変更リフォームは、家族のライフステージや快適性の向上に応じて柔軟に対応することで、家族全員が快適に過ごせる住環境を作り上げる重要なステップです。適切なタイミングでリフォームを行うことで、長期的な目線でより快適に暮らすことができるようになります。
間取り変更リフォームの事例紹介
こちらの章では、間取り変更リフォームの事例を紹介しますので、実際の施工例を通じて具体的なイメージを掴んで頂けます。戸建てとマンションの事例、ビフォーアフターで見る変化、300万円以内で可能なリフォーム例を取り上げます。
戸建てとマンションの間取り変更事例
戸建てとマンションでは間取り変更の制約が異なります。以下に具体的な事例をご紹介します。
〇戸建ての間取り変更事例
戸建ては独立した建物であるため、リフォームでは比較的自由度が高く、家族のライフスタイルに合わせた大規模な間取り変更が可能です。例えば、リビングとダイニングを一体化し、広々としたLDKにすることで、家族団らんのスペースを確保するケースがあります。また、和室を洋室に変更し、モダンな空間に一新することも一般的です。
BEFORE
AFTER
BEFORE(左)とAFTER(右)
〇マンションの間取り変更事例
マンションでは集合住宅特有の構造上の制約があるため、変更範囲は戸建てよりも限られます。しかしながら、構造部分以外の大部分を解体するスケルトンリフォームで大規模な改修も可能ですし、小規模でも効果的なリフォームが可能です。例えば、キッチンをオープンキッチンに変更してリビングとの一体感を高めたり、壁面に収納スペースを増やしたりするなど、アイデアを駆使すれば限られたスペースでも有効に使うことができます。
BEFORE:リビング(左)、キッチン(右)
AFTER:リビングダイニング
BEFORE(左)とAFTER(右)
ビフォーアフターで見る事例【3選】
ビフォーアフターの事例は、リフォームによる変化を視覚的に理解するのに役立ちます。ここでは、3つの具体的な事例をご紹介します。
〇事例1:リビングダイニングの拡張
BEFORE:
- やや狭さを感じるリビング
- 暗くて閉鎖的なキッチン。
AFTER:
- 子供の独立を機に、子供部屋の壁を取り払って広々としたリビングダイニングへ。
- キッチンの間仕切りもなくし、明るく開放的に。
BEFORE
AFTER
BEFOREとAFTERの間取り
〇事例2:和室から洋室への変更
BEFORE:
- リビングに和室2部屋が隣接。
- 和室の間仕切りがリビングを圧迫し、狭苦しい印象に。
AFTER:
- 和室の間仕切りを撤去し、リビングと同じフローリングに。
- 間仕切りを無くしたことで、一体感のある広々としたスペースを確保。
AFTER
BEFORE
AFTER
〇事例3:キッチンのリフォーム
BEFORE:
- 仕切られた閉鎖的な空間の中で、薄暗く使いづらいキッチン。
AFTER:
- オープンで十分な広さを持った天板の、アイランドキッチンに変更。
- リビングとの一体感を高め、家族とのコミュニケーションが増加。
- 配膳もぐんと楽に。
BEFORE
AFTER
300万円以下で可能なリフォーム【3選】
リフォーム費用を300万円以下に抑えつつ、効果的な間取り変更や模様替えを実現するためのアイデアをご紹介します。
〇事例1:壁の撤去とLDKの一体化
LDKと部屋の間の壁を取り払い、廊下の一部を取り込んで広々とした一体空間にしました。元々洋室だった部分はリビングに続く書斎に改装。壁に面していたキッチンを対面式に変更し、キッチンの扉や背面の収納には、リビングと統一感を持たせるために木目調のデザインを採用しています。
物件 | 戸建て(築35年) |
費用 | キッチン:112万円 リビングダイニング:152万円 書斎:26万円 合計:290万円 |
工期 | 25日 |
〇事例2:和室を洋室に変更
和室を洋室にリフォームすることで、現代のライフスタイルに合った使いやすい部屋に変更できます。畳をフローリングに、押入れをクローゼットに変更し、壁紙を張り替え、明るくモダンな空間が生まれます。
物件 | マンション |
費用 | 56万円 |
BEFORE
AFTER
〇事例3:キッチンのリニューアル
キッチンのリフォームは、使い勝手を大幅に向上させることができます。こちらの例では壁付け式を対面式のペニンシュラ型に変更し、見せる部分と隠す部分のメリハリを付けました。また、背面に収納スペースができたことで、全体的に物が雑然と置かれていたキッチンの印象を、大幅に改善することにも成功しました。
物件 | 戸建て |
費用 | 150万円 |
工期 | 10日 |
BEFORE
AFTER
以上の事例を参考に、自分の家に合った間取り変更リフォームを検討してみてください。
間取り変更リフォームの工事内容と費用
間取り変更リフォームの工事内容と費用について、必要な工事とその相場、部屋数変更と水回り移動の費用、そしてリフォーム費用を抑えるコツを具体的にご紹介します。
必要な工事と費用の相場
間取り変更リフォームでは、壁の撤去や新設、配管の変更、電気工事などが必要となります。リフォームの総費用は、小規模な工事で100万~300万円程度、大規模な工事では500万円~800万円程度になることが多いです。これらの工事の費用相場について、詳しく見ていきましょう。
一般的に、間取り変更リフォームには以下のような工事が含まれます。
壁の撤去・新設
壁を取り壊して部屋を広くする場合や、新たに壁を設けて部屋を分割する場合の2通りがあります。古い物件は間仕切りが多い傾向があるため、LDKを一体化させて広いスペースを確保するリフォーム事例は非常に多いです。
また、子供の成長に伴い、独立した子供部屋を設けるために、間仕切りを増設するケースも多いです。
壁の撤去費用は約10万円~20万円、新設費用は約15万円~25万円が相場で、電気工事や扉の設置を伴う場合は追加で約5万円~15万円が必要です。
クロス(壁紙)の貼り替え
クロスの貼り替えは、以下のような理由と目的で必要になります。
- 壁の撤去・新設に伴う仕上げ
- 経年劣化による日焼け・色褪せ
- 汚れ・カビ
クロスの価格は約800円~1,500円/㎡ですが、価格帯によってスタンダードグレード品とハイグレード品に大きく二分されます。
スタンダードグレード品
- 単価:800円~1,000円/㎡
- デザインがシンプルで、特別な機能性を持たせていない。
- 「量産クロス」や「普及品クロス」とも呼ばれ、無地で白系の商品が多い。
- 価格が安く、コスパに優れる。
ハイグレード品
- 単価:1,000円~1,500円/㎡
- デザインの種類が豊富
- 防水性・防汚性、抗菌・抗ウィルス性といった機能性が付加されている。
- 標準価格が1,000円/㎡以上であるため、「1000番クロス」とも呼ばれる。
次に、クロスの素材別に種類と特徴を見てみましょう。
ビニールクロス
- 塩化ビニール樹脂を主原料とし、ビニールシートに紙などを裏打ち(補強)して生産。
- 安価で豊富なデザインが選べる。
- カラーバリエーションだけでなく、エンボス加工によって凹凸の表現も可能。
- 拭き掃除がしやすい。
- 接着剤にホルムアルデヒドが含まれ、健康被害や焼却時に有毒ガス発生の懸念あり。
- 日本では壁の仕上げ材として圧倒的多数を占めるが、欧米ではほとんど使用されていない。
紙クロス
- 欧米では普及率が高く一般的。
- 印刷やエンボス加工された洋紙タイプか、コウゾ・ミツマタが主原料の和紙タイプが主流。
- 吸湿性・吸音性があり空気を通すので、カビや結露対策として有効。
- 紙独特の風合いが良く、上品な仕上がりに。
- 水湿・油汚れ・摩擦に弱く、撥水性のない商品は汚れが拭き取れない。
- ビニールクロスよりも薄く施工が難しいため、費用が高く職人の経験も必要。
他にも織物クロス、木質系壁紙、無機質系壁紙(珪藻土壁紙・漆喰壁紙)などもありますが、日本ではあまり一般的ではありません。
フローリングの張り替え
フローリングの張り替えは、和室を洋室に変更したり、フローリングを張ったリビングを拡張したりすることで必要になる工事です。工事の種類は、既存のフローリングを剥がして新しいフローリングを張る「張り替え」と、既存のフローリングの上に新しいフローリングを重ねて張る「上張り」があります。
フローリングのリフォーム費用
- 張り替え:1.5万円~6万円/畳
- 上張り:1万円~4万円/畳
実際の費用は、フローリングの種類によって変わります。
無垢フローリング
丸太から切り出したままの無垢材で製造したものです。本物の木材ならではの質感や足触り、美しい経年変化が楽しめます。フローリングの長さ・幅・厚みや、節の有無、色合いなどによって価格が変わります。寸法は大きいほど、節は無いほど高価になるため、費用を抑えるには、幅の狭い製品や乱尺物(長さが決まっていない製品)を選ぶとよいでしょう。
複合フローリング
複合フローリングは複数の異素材を重ね合わせて製造したフローリングです。表面材が木質系か非木質系かに大別されます。
- 木質系
木質系フローリングは、合板の基材の上に薄い木材を積層したものです。表面材には突板(0.3mm~0.5mm厚程度の木材)か挽板(2mm~3mm厚程度の木材)があり、挽板フローリングは外観上無垢フローリングとほとんど区別がつきません。厚みが薄いとは言え、表面材は本物の木材なので、経年変化や木質感も十分に楽しめます。
- 非木質系
非木質系フローリングはシートフローリングとも呼ばれ、合板の基材の上に木目などを印刷した合成樹脂を積層したものです。普段のお手入れは掃除機がけと水拭きだけでよいですが、木質系と比較すると足触りや見た目が劣ることは否定できません。また、傷の補修は困難で、経年劣化が目立ちやすいこともデメリットです。
一般的にシートフローリングが最も安価で、突板、挽板、無垢の順で金額が上がっていきます。
▶マンションの場合のフローリング張り替えリフォーム費用はこちら
▶畳の上にフローリングを敷くだけで大丈夫?カビ・ダニ対策とメリット・デメリット
水回りの変更
キッチン・浴室・トイレといった水回り設備の変更には、既存の設備を移動するだけのリフォームと、既存設備の入れ替えのみ、または移動・入れ替えの両方を行う3パターンがあります。
水回り設備を移動する場合、配管の移動工事も必要です。移動を機に設備の新調をする場合は、配管の移動に加えて設備費用も加算されることになり、費用はかなり高額になります。設備ごとの工事費用を下表にまとめます。次の項では、各工事についてより詳細にご説明します。
【水回りの変更費用】
設備 | 移動のみ | 移動・入れ替え |
キッチン | 約40万円~100万円 | 約100万円~200万円 |
浴室 | 約70万円~110万円 | 約100万円~250万円 |
洗面台 | 約20万円~40万円 | 約20万円~60万円 |
トイレ | 約20万円~40万円 | 約30万円~60万円 |
電気工事
コンセントや照明の配置変更や新設には電気工事が必要で、費用は約10万円〜20万円です。追加の配線工事をする場合は、約5万円〜20万円の費用がかかります。
これらの工事費用を合算すると、間取り変更リフォームの総費用は、小規模な工事で100万~300万円程度、大規模な工事では500万円~800万円程度になることが一般的です。具体的な費用はリフォームの内容や地域・業者によって大きく異なるため、あくまで参考としてください。
水回りの移動は高額になりがち
先の項で金額を見てお分かりかもしれませんが、水回り設備の移動は特に高額になりやすい部分です。その理由と具体的な費用について、もう少し掘り下げて見ていきましょう。
水回りの移動は給排水の配管工事が大きな部分を占めますが、それに付随してガス管・電気配線の移設や、排気設備の移設も必要になります。このように工事内容が多岐にわたり、それぞれの工事が専門的な技術を要するため、費用が高くなる傾向にあります。特に、キッチンや浴室の移動は費用が高くなることが多いです。では、具体的な費用を見てみましょう。
キッチンの移動
キッチンの移動は、調理場としての機能性が重視されるため、多くの工事が必要になります。
- 給排水管の移設
キッチンにはシンクや食洗機があるため、キッチンの位置を変えるためには給排水管の移設が必要です。費用は20万円~50万円程度です。
ガスコンロを使用する場合、ガス管の移設が必要となります。これには2万円~5万円程度の費用がかかります。
- 電気配線の変更
キッチンには、IHクッキングヒーター・食洗器・排気設備・タッチレス水栓など多くの電気機器があるため、電気配線の移設が必要です。費用は10万円~30万円程度が一般的です。
- その他
これら以外にも、既存の床や壁を保護するための養生や、廃棄物の処分、移動後の内装工事などに5万円~20万円程度を見込んでおきましょう。
例として、壁付けキッチンをLDKに移動する場合、これらの工事費用を合算すると総額で約40万円~100万円程度の費用がかかり、費用は移動距離に比例して高くなります。また、フロアをまたいだ移動や、狭小住宅やマンションなど、スペースが限られた場所での配管移設は難易度が高くなるため、費用もそれだけ高額になります。
キッチンを移動して新品に入れ替える場合は、移動の費用に加え設備の費用が追加されることになります。
浴室の移動
浴室の移動は給排水工事が大規模で、お湯を張った重い浴槽を支える強固な構造を作る必要があるため、費用がかさみやすいです。在来工法の浴室では、入念な防水工事も必要になります。
浴室の種類には大きく分けて在来工法とユニットバスの2種類があります。在来工法とは、モルタルで下地を作ってから壁や床をタイルで仕上げる昔ながらの工法で、特注品となります。その一方で、現在主流のユニットバスは、浴槽や浴室の床・壁・天井といった部品が規格品で製造されており、それらを現場で組み立てるタイプです。
特に在来工法の浴室を移動するには、解体にも手間と時間がかかり、移動できるのはほぼ浴槽のみのため、浴室そのものはほとんど新設することになります。そのため、費用は200万円~300万円程度とかなり高額になることが多いです。
在来工法の浴室を移動してユニットバスにする場合は、100万円~250万円程度が費用の相場です。ユニットバスは大きさや形が規格化されており、自由度の低さがデメリットですが、コスパや断熱性・清掃性においては在来工法よりも格段に優れています。費用を抑えて浴室の移動をしたいなら、ユニットバス一択と言っても過言ではありません。
では、在来工法の浴室を撤去し、移動した場所にユニットバスを設置する工事の費用を詳しく見ていきましょう。
- 既存浴室の解体
タイル・モルタルのはつり作業や廃棄物の処理費用は、15万円~30万円程度です。
- 給排水管の移設
浴室は大量の水を扱うため、その移動には給排水管の移設が不可欠です。費用は30万円~60万円程度です。
- ガス管の移設
お風呂をガス給湯器で沸かす場合はガス管の移設も必要で、その費用は5万円~15万円程度です。
- ユニットバスの設置
ユニットバスの床下にはかなりの荷重がかかるため、強固な構造で支える必要があります。浴槽はお湯で満たせば200㎏以上になりますし、家族4人で同時に入浴すれば、小さな面積に4人分の体重もかかります。ユニットバスの設置費用は、50万円〜150万円程度です。
- 電気配線の変更
浴室には給湯のリモコン・照明・換気扇などが必要なため、電気配線の変更も行います。費用は10万円~20万円程度です。
- その他
既存の浴室撤去後には、内装工事も必要になります。費用は、浴室撤去後の場所をどのようにするかで大きく変わって来ますが、参考として30万円~100万円程度を見込んでおきましょう。
浴室の移動費用は、新しい浴槽の素材によっても大きく変動します。一般的な大きさの家庭用浴槽の素材別価格は下表のとおりです。各素材の特徴について、簡単にご説明します。
【浴槽の素材別価格】
素材 | 価格 |
FRP(繊維強化プラスチック) | 5万円~30万円 |
ステンレス | 5万円~30万円 |
人工/人造大理石(ポリエステル系) | 5万円~40万円 |
人工/人造大理石(アクリル系) | 30万円~120万円 |
ホーロー | 10万円~140万円 |
- FRP(繊維強化プラスチック)
FRPは樹脂にガラス繊維を混ぜた複合素材で、浴槽としては最も一般的な素材です。豊富なカラーバリエーションがあり、比較的安価に製造ができます。衝撃に強く亀裂や穴の補修も容易にできますが、汚れが付着しやすく、時間とともに色褪せが進行します。耐久性は高くありません。
- ステンレス
ステンレスは耐久性が高く衛生的で、錆びや変色も発生しないため長期間にわたり使用可能です。ただしデザインの幅がかなり限られることと、無機質で冷たい印象になることがデメリットです。
- 人工/人造大理石
人工/人造大理石は天然大理石に近い豊かな表情が特徴で、色や形状のデザイン自由度も非常に高いです。汚れが付きにくくお手入れも楽ですが、樹脂であるため傷付きやすく、価格はやや高めになります。
- ホーロー
ホーローとは、鋼板の表面にガラス質の釉薬を焼き付けたもので、光沢のある表面が高級感を演出します。汚れや湿気に強く臭いも付きにくいため、水回り設備に適した素材です。耐久性も高く長期間使用できますが、非常に重く、浴槽だけでも100㎏近くの重量になるため、浴槽を支える構造には十分な強度が必要となります。価格も高めです。
このように、キッチンや浴室の移動は複雑で高額な工事が必要なため、費用が高くなりがちです。これらの工事を計画する際は、必要性をよく検討し、事前に詳細な見積を取り、予算を入念に立てることが重要です。また、信頼できる業者に依頼することで、安心してリフォームを進めることができます。
リフォーム費用を抑えるコツ
間取り変更リフォームの工事内容は実に様々ですが、水回り設備の移動が絡むと費用が高くなりやすいことは押さえておくべきポイントです。水回り設備の移動には、給排水管の移動だけでなく、電気配線や排気設備の工事も必要になり、工事が多岐にわたるためです。工事が多岐にわたるということは、工事の種類ごとにその道専門の職人が必要になり、それだけ工期も長くなるからです。
リフォーム費用を抑えるためのコツには、いくつかのポイントがあります。計画的に進めることで、無駄なコストを削減することができます。
- リフォームの範囲を明確にする
リフォームの範囲を明確にすることで、必要な工事のみを行い、無駄な費用を抑えることができます。特に水回り設備の移動は費用が高額になりがちです。見積が予算を越えてしまった場合は、移動距離を短くしたり、設備の新調だけにして移動はなくしたりして、リフォーム工事の内容を見直す必要があります。最初にしっかりと計画を立て、優先順位を付けることが大切です。 - 複数の業者から見積を取る
複数のリフォーム業者から見積を取ることで、適正な価格相場を把握し、費用を比較することができます。これにより、最もコスパの高い業者を選ぶことができます。最低でも3社から見積を入手し、しっかり比較しましょう。 - 自分でできる部分はDIYで行う
簡単な塗装や家具の組み立てなど、自分でできる部分はDIYで行うことで、工事費用を抑えることができます。例えばフローリングなら、接着剤や両面テープを使用せず、DIYで敷き詰めるだけの製品もあります。狭い面積なら、このような製品を使用することも一つの手です。
これらのコツを活用して、効率的かつ経済的なリフォームを実現しましょう。
間取り変更リフォームの制約と注意点
間取り変更リフォームには多くの制約と注意点が存在します。特に、構造上の制約や法規制、マンションの管理規約、水回りの配管工事の難易度などが大きな影響を及ぼします。これらの要素を理解し、計画的に進めることが重要です。
構造上の制約と法規制
間取り変更リフォームを行う際には、構造上の制約と法規制に注意することが不可欠です。建築基準法や各自治体の条例では、建物の構造や安全性を確保するために厳しい規制が設けられています。例えば、耐震性を確保するために必要な壁や柱を取り除くことはできません。間取りを改善したくても、耐震等級3で新築した建物を、無理なリフォームで耐震等級2に落とすようなことはおすすめできません。
また、建物の用途や形状を大きく変更する場合には、建築確認申請が必要になることがあります。
構造上の制約や法規制をよく確認し、専門家のアドバイスを受けることで、安全かつ法令を遵守したリフォームを実現できます。
マンションの管理規約による制限
マンションの間取り変更リフォームを計画する際は、管理規約に基づく制限を事前に確認することが重要です。
マンションでは一般的に、ロビーや通路といった共用部分には、個人の意思だけで手を加えることはできません。専有部分の変更に対しても、通常は厳しい規制が設けられています。例えば、壁の位置を変更する際には、近隣世帯に影響を与える可能性があるため、管理組合の承認が必要になることが多いです。また、騒音や振動を伴う工事には時間帯の制限が設けられていることも一般的です。
それぞれのマンションが独自の管理規約を持っており、水回り設備の移動や配管の移動を禁止していることもあるので、管理規約は前もってしっかりと確認しましょう。管理組合と密にコミュニケーションを取ることで、スムーズなリフォームが可能となります。
水回り移動での配管工事の難易度
水回り設備の移動を伴うリフォームは、配管工事の難易度が高くなることもあり、慎重に計画する必要があります。配管で鍵となるのは、排水を重力で流すための勾配です。水回り設備の移動で配管が長くなったり、勾配が緩すぎたりすると、排水がうまくできずに詰まりや水漏れを引き起こしてしまうことがあります。
また、マンションでは床下のスペースが狭いと必要な勾配を取ることができず、場合によっては配管がコンクリートやモルタルに埋め込まれていたりして、リフォームを断念せざるを得ないこともあります。
マンションでは、給排水管を通すパイプスペースと呼ばれる空間があり、これは上下階の配管を縦方向につなぐ共用部分であるため、場所は固定されています。マンションではパイプスペースを主に住戸の中心付近や北側に設け、その周囲に水回り設備を配置することが一般的です。水回りを移動する際には、このパイプスペースを起点として距離を考える必要があるため、マンションでは戸建て住宅に比べて移動できる範囲の制限が大きくなります。
水回り設備の移動は、給排水管の延長や新設を伴うため、技術的に難しい工事が必要です。また、床下や壁内に隠れている配管の位置や状態を把握することが重要となるため、広範囲に床や壁を剥がす大規模な工事が必要になることがあります。
水回り設備の移動リフォームは、実績が多く信頼できる専門業者に依頼し、徹底した事前調査を実施することが成功の鍵と言えるでしょう。
リフォーム会社選びのコツ
リフォームを考える際、間取りの変更は住まいをより快適にするための重要なポイントです。しかし、リフォームの成功は信頼できるリフォーム会社選びに大きくかかっています。こちらの章では、リフォーム会社選びのコツと具体的なステップについて詳しく解説します。
信頼できるリフォーム会社の選び方
信頼できるリフォーム会社を見つけるためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。まず、会社の実績と評価を確認しましょう。口コミサイトやSNSでの評判はある程度参考になります。また、リフォームの業界団体に加盟しているかどうかもチェックポイントです。これらの団体に所属している会社は一定の基準を満たしているため、信頼性が高いと言えます。
次に、担当者とのコミュニケーションを重視しましょう。リフォームは細かい打ち合わせが必要な作業です。担当者が親身に相談に乗ってくれるか、提案力があるかを見極めることが重要です。例えば、具体的な事例を挙げながらそのメリット・デメリットを明確にし、適切なアドバイスをしてくれる担当者は信頼できると言えます。
さらに、過去の施工例を見ることも大切です。実際の施工例を見ることで、その会社の技術力やセンスを確認することができます。例えば、同じような間取り変更の事例がある場合、それを参考にすることで具体的なイメージが湧きやすくなります。
見積を複数社から取る重要性
リフォームを成功させるためには、見積を複数社から取ることが重要です。複数の見積を比較することで、適正な価格やサービス内容を把握することができます。一社だけの見積では相場が分からず、高額な料金を支払うリスクがあります。
まず、見積を依頼する際には、詳細な仕様や希望を伝えることが大切です。そして、複数の会社に同じ条件で見積を依頼します。そうすることで、正確な見積比較が可能となります。また、見積の内訳を確認し、不明点があれば積極的に質問することも重要です。これにより、各社の対応力や透明性を確認することができます。
例えば、使用する建材の型番・材料費や施工費用の詳細を明確に提示している場合、その会社は信頼性が高いと言えます。一方で、不明瞭な項目が多い見積を提示する会社は、透明性が低いため避けるべきです。
複数の見積を比較することでコスパの良いリフォーム会社を選ぶことができ、予算に見合った金額で理想の間取り変更を実現することができます。
リフォーム会社を選ぶ具体的な方法
リフォームを初めて依頼するユーザーが、優良なリフォーム会社を見極めるのはたやすいことではありません。また、複数のリフォーム会社から見積を取得するにも、会社ごとに依頼していては多くの時間と手間がかかってしまいます。そんな現状にお困りの方には、「タウンライフリフォーム」がおすすめです。
タウンライフリフォームは、全国700社以上の優良な大手リフォーム専門会社や工務店と提携し、ユーザーに最適なリフォームプランを提供しています。タウンライフリフォームの最大の特徴は、ユーザーの要望に応じた複数のプランを提案してくれる点です。これにより、ユーザーは比較検討しやすくなり、納得のいくリフォーム会社を選ぶことができます。
タウンライフリフォームは、全て無料でご利用できます。このサービスを利用することで簡単に複数社の見積を取得できるため、リフォームの初期段階から安心して進めることができます。また、ユーザーの口コミや評価を参考にすることで、実際に利用した人の意見を知ることができ、信頼性の高いリフォーム会社を選ぶことが可能です。
タウンライフリフォームでは、自社の独自基準を満たした会社のみを掲載しているため、信頼性の高い会社を見つけることができます。このサービスを利用することで、初心者でも安心してリフォームの計画を進めることができるでしょう。
まとめ:成功するリフォームの秘訣
リフォームで間取りを変更することは、住まいの機能性と快適さを大幅に向上させるチャンスです。複数の見積を比較し、信頼できるリフォーム会社と協力することで、ベストな選択が可能になります。タウンライフリフォームを利用すれば、業者選びも安心して任せられます。リフォームを考える際の注意点や成功の秘訣について知りたい方は、ぜひ他の記事もご覧になってください。
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