【減築リフォーム】とは?「2階建てを平屋にした実例」から費用・補助金まで解説
- 投稿日:2024.07.25
- 更新日:2024.08.21
【減築リフォーム】とは?
「2階建てを平屋にした実例」から費用・補助金まで解説
あなたは今のマイホーム、使い勝手に満足していますか?
かつて憧れだった大きな家!
頑張った甲斐あって完成した広々とした2階建ての4LDK、家族でワイワイ賑やかだった家も月日を重ね、お子様も立派に巣立っていきました。
残ったのは、使われなくなった子供部屋・・・
誰も居ないとはいえ、手入れをしないわけにもいきません。
そんな部屋が2階に3つもあると大変です。
「掃除しているのに・・・
誰もいないのになぜホコリが溜まるんだ!」
「換気もしないといけないけれど・・・
目の届かない部屋の窓を開けるのは不安・・・」
「最近、足腰が弱って来て・・・
階段の上り下りは身体に応えるわ」
「そもそも・・・使っていない部屋になぜお金と時間を掛けねばならんのだ!」
気が付かれましたね・・・
このままでは、せっかく夫婦でゆっくり過ごすはずだったあなたの「第二の人生」の貴重な時間とお金が無駄に浪費されてしまうのです。
そこで本記事では、
あなたの今の生活スタイルに家をマッチさせる「減築リフォーム」を紹介します。
この記事を読むと得られること
- 減築リフォームの概要について学べる
- 減築リフォームのメリットを9つ知ることができる
- 減築リフォームのデメリットを8つ知ることができる
- 減築リフォームをするべきか判断できる
- 減築リフォームの種類を知ることができる
- 減築リフォームの費用目安を知ることができる
- 減築リフォームの進め方が理解できる
- 減築リフォームの注意点について学べる
- 減築リフォームに必要な申請と補助金について学べる
今すぐ減築リフォームについて学んでおかないと生活スタイルにマッチしない「大き過ぎる家の重荷」でストレスだらけの「第二の人生」になってしまうかもしれません。
ぜひ、本記事で減築リフォームについての理解を深め、あなたの「理想の人生プラン」を練っていきましょう。
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目次
家が小さくなる!?【減築リフォーム】とは?
減築とは建物の「床面積を減らす」
リフォームのことを指します。
増築の反対の施工方法として近年需要が増えているリフォームプランです。
2階建ての建物を平屋にしたり、使用していない部屋を削り庭にしたり・・・
家が小さくなる!というと「ちょっともったいない」なんて考えてしまうかもしれません。
しかし・・・
- お子様が自立して未使用の部屋がある
- 高齢で足腰が弱ってしまい階段の上り下りがシンドイ・・・
- 使っていない部屋だらけなのにメンテナンス代や税金だけは課税される
そんな状況はありませんか?
厚生労働省のデータによると「65歳以上の方」のいる世帯数は2747万4千世帯で全国世帯数の実に50.6%にもなります。
そのうち「夫婦のみの世帯」が882万1千世帯そして「単独世帯」が873万世帯、合わせると高齢者を有する世帯のうち64%が2人以下で生活しているという数字が出ているのです。
※令和4年度6月の数値
この数字が表すとおり、高年齢になった後の生活スタイルを見直す方が増えています。
ライフステージの変化に合わせて家のスタイルも変化させる「無駄を削っていく」減築リフォームが近年は特に求められているのです。
減築リフォームの9つのメリット
家事が楽になる
家が小さくなり、使用しない部屋が減れば、掃除の手間もなくなり家事が楽になります。
使っていないお部屋だからといって掃除をしないわけにもいかないし・・・
そんな苦労がなくなるのです。
掃除にかかる時間もお金も節約できて、いいこと尽くめですね。
バリアフリー化で移動が楽になる
高齢になってくると足腰も弱くなり、階段の上り下りがきつくなりますよね。
2階を無くし平屋に減築することで、バリアフリー化を実現すると生活導線が整い、屋内移動が楽になります。
建て替えと比較して安い費用で施工できる
減築リフォームは、既存の建物の無駄な部分を削るという施工です。
家が小さくなる分、外壁や屋根部分も少なくなるため工事費も抑えられます。
建て替えに比較すると多くの場合、安めの費用で施工できるでしょう。
省エネ効果が期待できる
家が小さくなれば、冷暖房効率が上がります。
部屋数が少なくなることで、空調機器の台数も抑えられますし、トータルで光熱費削減が期待できますね。
建て替えと比較して短い工期で施工できる
建て替えと異なり、部分的な着工になるため、短めの工期で施工できるのもメリットです。
不慣れな仮住まい生活をする期間も短く抑えられるのはうれしいですね。
耐震性の向上が望める
減築すると耐震性の向上も期待できる場合があります。
2階を無くす、もしくは一部を削ることで建物が軽くなるからです。
平屋にすることで、揺れへの影響が少なくなるでしょう。
地震の多発している昨今、建物の耐震性向上は安心安全な生活にかかせない要素です。
防犯性の向上とプライバシー確保ができる
使用していない部屋は、日頃から目が届きにくいため、家に押し入ろうとする犯罪者の侵入経路になることが多いです。
不要な部屋を削ることで不法侵入への対策になります。
ときとして、使っていない部屋に勝手に見知らぬ人が住んでいた!
なんて背筋が凍るような話もあるようです。
減築リフォームで未使用のお部屋を無くせばプライバシー侵害のリスクも解消されますね。
快適な居住環境が作れる
減築は、無駄をなくし生活導線を整えるリフォームです。
今の生活スタイルに合わせて居住環境を再構築するので、快適な住環境を実現できます。
固定資産税の削減が期待できる
減築リフォームを行うと、固定資産税の削減が期待できる場合があります。
土地、建物の延べ面積を基本に算出される固定資産税ですから、床面積が減ることで金額が抑えられると考えられるのです。
減築リフォームの8つのデメリット
予算を超える可能性がある
減築は、屋根、壁、柱など施工プランによって、様々な箇所に手を入れる必要があります。
いざ解体してみると想定外の事態が発生することもあり、追加の修復費用で当初の予算を超えてしまう可能性もあるでしょう。
とくに解体後にシロアリによる腐食が発覚した場合は、難儀です。
駆除と防虫施工に40~60万円程の費用が発生する可能性があります。
万が一シロアリによる腐食を放置してしまうと最悪の場合、建物倒壊のリスクもあるので注意が必要です。
工事中の騒音と不便さが負担になる
減築リフォームは、建物の一部のみの施工ですから、家に居住したまま工事を進める事が可能です。
しかし、工事の音や生活導線の制約は、想像以上に負担が掛かります。
特に工事期間中も家にいる時間が多くなりがちな高齢の方には、辛い負担になるでしょう。
いっそのこと工事期間中は、仮住まいをしてしまった方が気が楽になるというものです。
仮住まいの手配が必要になる
減築の施工箇所や規模によっては、仮住まいの手配が必要になります。
建て替えよりも施工期間が短めで済むとはいうものの1か月から3か月程の工期はかかるものです。
その間、マンスリーマンションを借りた場合は、10~45万円程の賃料が発生します。
しかし、リフォーム業者によっては、仮住まい先を無料で手配してくれる場合もあるので、見積もりの際の検討材料のひとつとして入れておくと良いでしょう。
スペースの制約が生じる
使っていない部屋を削る減築リフォームですが、家が小さくなる分、余裕のあった収納スペースが無くなるということになります。
計画を立てる際には、荷物を整理して、新たな収納スペースを効率よく設けるなど、しっかりプランを練りましょう。
ライフスタイルに合わせて行う減築がその後の生活のストレスになってしまっては本末転倒ですよね。
施工後のライフスタイルに更なる変化が生じる可能性など、プランニングの段階でしっかり確認しましょう。
再度、部屋を増築する場合にも、現行の建築基準法に合致しない場合、もとの広さには戻せないケースも考えられます。
感情的な負担が生じる
減築リフォームをすることが、どれだけ有益と言われても、住み慣れた家が小さくなること自体が感情的に受け入れられない場合もあります。
プランニングの段階で無駄なスペースを削るという要素だけでなく家自体のスペックが全体で向上するような計画を練りましょう。
減築後の住まいに「大きな家」以外の価値観をしっかり見出せればリフォーム後も快適で気持ちのいい生活が送れることでしょう。
登記申請・法的手続きが手間になる
床面積が変わる減築リフォームには、登記申請の手続きが必須です。
変更から1か月以内の申請が求められますので、忘れないようにしましょう。
手続きの際には「土地家屋調査士」「司法書士」の在籍する専門事務所に依頼する流れになりますが、費用相場には地域毎の差もあります。
また、報酬手数料という名のもと、費用は事務所ごとによって様々・・・
10万円単位で金額が変わることも珍しくありません。
手間にはなりますが、相見積もりを取って依頼先を吟味することが望ましいでしょう。
住まいの価値が下がる可能性がある
減築後の住宅は、床面積の縮小に伴い住宅の市場価値が下がる可能性があります。
施工者にとっては有益な工事でも、客観的に見たときに評価の対象にならない場合もあるからです。
施工プランを立てるときには、床面積が減ることを補って余りあるような計画を立てましょう。
住宅全体で見た時に、スペックが優れた居住性が高い家になれば評価価格の下落を防ぐことができます。
施工後に問題が生じる可能性がある
減築リフォームは、施工の特性上それまで屋内だった場所に屋根や外壁が設置されることになります。
該当する箇所の防水施工が甘いと、工事完了後に雨漏りしてしまうリスクがあります。
リフォーム後の雨漏り、建物構造の弱体化を避けるためにも経験値と技術力のある施工業者を選びましょう。
減築リフォームはこんな人におすすめ
減築リフォームは、生活スタイルの変化にともない、現状の住宅がマッチしていないと考える、以下のような方におすすめしたいリフォームプランです。
- 高齢者・・・
家事の負担を減らし、バリアフリーな住環境を求める方。 - お子様が自立した方・・・
家をコンパクトにして、空きスペースを転用できます。 - 省エネ志向の方・・・
光熱費を削減し、エコな生活を送りたい方。 - 安全性を重視する方・・・
耐震性や防犯性の向上に期待 - メンテナンス費用を抑えたい方・・・
外壁・床などの維持費を少なくできます。 - 短期間でリフォームしたい方・・・
建て替えよりも短期間で完了します。
大きな家は、かつては憧れだったかもしれません。
しかし実際の生活に大き過ぎる家は、不便なものです。
居住する人数や自身の体力・気力など現状の生活スタイルに合わせて住まいをマッチングさせることで、より家に愛着をもち心豊かな生活ができるようになるでしょう。
上記に当てはまる方は是非、減築リフォームを検討してみてください。
減築リフォーム6つのパターン別費用相場
ここでは、減築リフォームの代表的な6つのパターンを紹介しましょう。
減築にかかる費用の内訳は主に以下の3項目。
- 解体費用
- 壁の補修費用
- 屋根の補修費用
施工パターンによって内訳が変化するのです。
また、施工内容によっては足場を組む必要があります。
その場合、別途で20万円程~の追加費用が生じるでしょう。
減築は家の状態により施工ケースも様々。
減築後に盛り込む設備によっても費用は大幅に変わります。
費用目安はあくまで参考数値としてみてくださいね。
①2階建てから平屋にするパターン
2階建てから平屋にする施工パターンは、減築リフォームでもっとも人気の高い施工方法です。
- 高齢になり、階段の上り下りがつらい
- 子供が独立した後、部屋が余ってしまった
- 親の介護を楽に行いたい
- 家の耐震性をあげたい
- 天窓を設けて1階の居住スペースを明るくしたい
1階の間取り変更も同時に行い、住まいのバリアフリー化をすることで、快適な生活導線確保を希望する方が選ぶことの多い施工パターンですね。
費用目安(解体費+壁補修費+屋根補修費)
10~15万円/㎡
100㎡の家の2階を取り払う施工で1,000~1,500万円の費用イメージでしょうか。
②2階建ての1階・2階の一部を同時に削るパターン
2階建て建物の1階と2階を同時に削るパターンです。
施工ケースとして多くはありませんが、下記の希望を持つ方におすすめの施工となります。
- 駐車スペースを作りたい
- 庭を広げてガーデニングスペースを作りたい
- 掃除の手間を削減したい
- 隣家との間隔を確保したい
- 防犯面から死角を減らしたい
費用目安(解体費+壁補修費+屋根補修費)
13万円/㎡
例えば、6帖の部屋を減築した場合、1階、2階で約20㎡を削る計算になるので260万円~が費用目安と考えられるでしょう。
③2階建ての1階を一部削るパターン
2階建ての1階部分を削り、庭を広げたり、ビルトインガレージにしたりするプランです。
- 駐車スペースを作りたい
- 庭を広げてガーデニングスペースを作りたい
- 掃除の手間を削減したい
- 隣家との間隔を確保したい
- 防犯面から死角を減らしたい
費用目安(解体費+壁補修費)
8万円/㎡
6帖の部屋を削り、ビルトインガレージを作る場合、約10 ㎡の施工計算で80万円~が費用目安となります。
④2階建ての2階を一部削るパターン
2階建ての2階部分を削り、ルーフバルコニー等を施工するパターンです。
- 不要になった子供部屋を無くしたい
- 広いルーフバルコニーを設置したい
- 日当たりを確保したい
- 掃除の手間を削減したい
- 防犯面から死角を減らしたい
上記のような方におすすめです。
費用目安(解体費+壁補修費+屋根補修費)
14万円/㎡
補修箇所が多くなる工事の為、1㎡単価が高めになります。
2階の10帖をルーフバルコニーにした場合、約18.24㎡の施工で255万円~になりますね。
⑤2階建ての1階天井を吹き抜けにするパターン
2階建て建物の上下階をつなげて吹き抜け化するパターンです。
解放感とゆとりのある空間を構築するデザイン性の高い施工方法です。
- 開放感のある明るい家にしたい
- 日当たりを確保したい
- 不要になった子供部屋をなくしたい
- 掃除の手間を削減したい
- 空調の効率をあげたい
上記のような希望を叶えるプランです。
費用目安(解体費)
10万円/㎡
2階の8帖部屋を吹き抜け化させた場合、約15㎡の施工で、150万円~が目安になります。
⑥平屋の一部を削るパターン
平屋で部屋数が多い間取りは、1970年代以前の築古の物件にみられる特徴です。
そうしたお住まいに住まわれている方におすすめの減築リフォームパターンになります。
- 駐車スペースを作りたい
- 庭を広げてガーデニングスペースを作りたい
- 掃除の手間を削減したい
- 隣家との間隔を確保したい
- 防犯面から死角を減らしたい
費用目安(解体費+壁補修費)
9万円/㎡
15帖の部屋を減築してガーデニングスペースにした場合、約27㎡の施工になりますので、243万円~の費用になります。
減築リフォームで実現できること
ここでは、実際の施工事例を紹介します。
あなたの理想の住まいの参考にしてくださいね。
【2階建てを平屋に】思い出も継承する減築リフォーム
【Before】
【After】
築35年の2階建て住宅。
ご家族の思い出がたくさん詰まったマイホームは、取り壊さずに減築で継承することに!
平屋にすることで高齢のお母様も快適に暮らせるライフラインを実現しました。
開放的なLDKから
ウッドデッキを設けた庭を望む・・・
平面図
【Before】
【After】
施工データ
- 築年数:35年
- 面積:-
- 費用:2000万円以上
【開放的な吹き抜けLDK】を減築でかなえる
【Before】
【After】
老朽化が進み、広過ぎて持て余していたご実家をリフォームすることに。
建て替えは、予算オーバーだった為、使用可能な柱や梁を活かした減築リフォームを選択。
大胆な玄関吹き抜けで開放的な空間を実現。
断熱性能も向上させ快適な住まいになりました。
2階の床を取り払い、開放的で大胆な吹き抜けを実現。
平面図
【Before】
【After】
施工データ
- 築年数:33年
- 面積:51坪
- 費用:2000万円以上
【光降り注ぐテラス】を減築で実現!
元は洋室だった2階スペースが、減築でオープンな屋外テラスに!
窓には、断熱性の高いペアガラスサッシを採用。障子を引き分けた際、眺望を妨げないよう中央の窓はFIXとした。テラスは、FRP防水を施し、イペ材でウッドデッキを造作。和室の床と、高さをそろえて仕上げた。
もと洋室の名残をとどめるテラスの腰壁。右手の凹部分には窓があった。腰壁の仕上げは、ジョリパットと塗装の塗り分けとし、テクスチャーに変化をもたせた。テラスには照明、水栓も新設。外壁のタイルは、再利用して活かした。
洋室1間を減らして設けたテラスと和室。和室は、左手の書斎(既存)の一部として、また、障子で仕切って個室としてなど多様な使い方が可能。今回の改修に合わせて、玄関上部の吹き抜けの一部を床にして、本棚を組み込んだ腰壁を設置。動線の回遊性も増した。
施工データ
- 築年数:25年
- 面積:-
- 費用:500万円
減築リフォームか建て替えか?どちらにするかを決める3つのポイント
減築リフォームか建て替えなのか?
いざリフォームを思い立つと必ず悩む選択ですよね。
「色々手直ししたいけど、費用は抑えておきたいな・・・」
「どうせ手を入れるなら思い切った施工をしたい!」
どちらのお気持ちもよくわかります。
ここでは、「減築」と「建て替え」どちらにするべきか、3つのポイントに絞って解説しています。
施工方法が決まれば、あなたの理想のライフスタイルがグッと現実味を増していくでしょう。
あなたの今の状況に当てはめてどちらの施工が望ましいか、吟味していきましょう。
家の状態の確認
減築リフォームか建て替えかの分かれ道は、家の状態の判断です。
建物自体の劣化が激しい場合、一部を削る減築では施工後のリスクが高くなるため建て替えのほうが良いでしょう。
たとえばシロアリの被害が甚大な場合は、耐震性にも問題が生じ倒壊の危険まで生じてしまいます。
補修費用も高額で、見合わない金額になるため最初から建て替えの計画がおすすめです。
まずは、信頼できる専門家に家の状態を診断してもらうことから始めましょう。
今後のライフプランの確認
今後のライフプラン、いわゆる人生設計を確認してみましょう。
独立されたお子様とお孫さんまで含めて、再び同居する2世帯、3世帯住宅になるようなライフプランは、考えられるのか?
夫婦水入らずのゆったりした老後を満喫するのか?
老後の生活と一口に言っても様々なスタイルがあり、それぞれが理想の幸せな生活です。
あなた自身が何を一番求めているのかを見極めれば、おのずと減築か建て替えかの答えは導き出されることでしょう。
予算計画の確認
そもそもの予算設定も外せない確認事項です。
あなた自身の希望が予算内で実現できることなのか、しっかり確認しましょう。
予算が限られている場合には、減築リフォームがおすすめです。
国土交通省の調査によると、建て替えに掛かる住宅建築資金の平均値が4,487万円と言われております。
やはりそれなりの資金が必要になりますが、減築リフォームであれば、2階を平屋にする大掛かりな施工でも1,000~2,500万円程でリフォームが可能です。
建て替えの5~6割位までのイメージで予算を考えることができるイメージでしょうか。
費用が潤沢に用意できて、デザインや機能性などにこだわった家を目指す場合は、建て替えを選んだ方が満足感のある住まいになるでしょう。
減築リフォーム成功への道しるべ【工事の進め方と施工後の注意点】
減築リフォームを成功させるために必須な段取り・・・
あなたは把握していますか?
どれだけ腕の立つ職人さんを集めたとしても段取りがしっかりしていないとスマートな施工は進められません。
ここではステップ方式で「成功への道しるべ」として、減築リフォーム施工の流れを解説していきます。
リフォーム成功のための最重要キーといっても過言ではありません。
各ステップを確実に踏んで理想の住まいつくりを目指しましょう。
施工後の注意点も見逃さないでくださいね。
1.減築の目的を明確にする
減築リフォームを成功させるためには、施工の目的を明確にしましょう。
「生活環境をより良く、快適な住宅に作り替える」と一口に言ってもどんな生活環境が良いのかは、人それぞれ異なるからです。
たとえば、一番の目的が下記の場合、
- 老後に向けた快適な生活環境を整えるためバリアフリー化を目指す
- 趣味の車の台数が増えるので、駐車スペースを広げたい
目的1と2では、リフォームに求められる要素が全く違いますよね。
あなたが現在、何に不足不満を抱えていて、何を解決すれば理想の生活ができるようになるのか・・・
思いつくことを書き出して、優先順位をつける「自分たな卸し」をしてみましょう。
目的が見えるとあなた自身も、提案するリフォーム業者も一つの目標に向かってブレない計画を進めることができます。
2.ホームインスペクション(現地調査)をしっかり行う
ホームインスペクションとは、住宅診断、建物の状況調査をおこなうことです。
住宅診断の専門家が建物の劣化状況や不具合箇所を診断し、改修・修理についての相談ができるのです。
もちろん費用的な面からのアドバイスももらえます。
具体的には、床下、点検口からのぞくレベルまでの目視のみの検査の場合、費用は5~7万円程。
機材を用いて床下や屋根裏まで入り込み、精密に検査を行う場合は10万円以上が費用目安となるでしょう。
リフォーム業者が無料で診断を行ってくれる場合もありますが、ホームインスペクションは、第三者目線による検査というところに重きがあります。
多くは親切心からの無料サービスが前提とはいえ、なかにはチェック内容をごまかし、業者と癒着して必要のない工事をすすめてきたりといった、悪質なケースも・・・
ホームインスペクションの業者選びは、できるだけあなた自身の手で行なうことをおすすめします。
いざ解体作業を開始したら思わぬ事態が発生して困った!というトラブル回避のためにもホームインスペクションは欠かせないですね。
3.見積計画・補助金申請の確認
施工目的がまとまり、住宅診断も完了したら、減築リフォーム工事を依頼する施工会社を探し、費用の見積もりを出しましょう。
ここでは、必ず各業者間での相見積もりを取り、プランの内容を比較検討してください。
各リフォーム業者には、それぞれ得意としている施工パターンがあります。
あなた自身の希望にどのプランが一番マッチするのかの判断には、複数の提案がないとジャッジできませんよね。
たとえば、減築と住宅の省エネ化も併せて施工したいという場合、省エネ分野の補助金を受けられる可能性もありますが、補助金申請には、業者が申請資格を持っている必要があります。
資格のない業者からの提案と比較した場合にかなり差がついてしまうことは、容易に想像できますよね。
また、複数の業者と電話やメールでやりとりをしているとあなたとの相性が良い業者さんや担当さんが見えてくる筈です。
誠実で気持ちの良い対応と一口に言ってもその中身は様々・・・
工事の内容だけでなく、スムースなコミュニケーションが図れるかも踏まえて信頼できる業者選びを進めましょう。
前出しましたが、見積もり提案の中に補助金の申請が含まれているのかもこの時点で確認してください。
工事着工後の申請は、認められない補助金制度もありますので、注意が必要です。
4.いよいよ着工!
プランがまとまり、施工業者が決まったら、いよいよ着工です。
住みながら作業が進められないプランの場合は、この時点で仮住まいへの転居をする形になります。
減築後は、住まいのスペースが少なくなるのを前提に必要のない荷物も併せて処分しておきましょう。
工事開始前には、必ず近隣世帯へのご挨拶も忘れずに行ってください。業者任せにせず、あなた御自身で回られることをおすすめします。
減築リフォームは、建て替えよりも短期間といえども、数か月にわたる工期が必要です。
転居するあなた自身より密接に日々の工事音や人の出入りに向き合わなければならない近隣の方の気持ちに寄り添う姿勢が求められます。
工事完了後もお互いに気持ちのよい生活が続けられるように、誠意のこもったあいさつ回りを心掛けましょう。
5.完成から引き渡し、アフターフォローまで
工事完了直前には、施主検査を行います。
業者の担当者と共に各部の仕上げをチェックしていきましょう。
外観、仕上げだけでなく、ドアや窓の開閉具合や設備の稼働具合を実際に触り、動かして確認してくださいね。
少しでも疑問があれば、担当者に聞いてクリアにしておきましょう。
そして施工完了後、いよいよ引き渡しです・・・
各設備の部品や定期メンテナンスが必要になるものについて、必ず説明を受け、引き渡し書類一式と併せて確認をしてくださいね。
書類は、アフターフォローを受ける際にも必要になりますので、紛失しないようにしっかり保管しましょう。
引渡し時・書類一覧
- 工事完了書・完了確認書
- 設備機器取扱説明書
- 確認済証・・・建築確認申請が必要な場合
- 保険証書・・・リフォーム業者と保証の取り決めがある場合
施工後の注意点
施工後に必ず行わなければいけないこと、認識をまとめました。
登記申請を忘れずに
床面積が変わる減築リフォームには、登記申請の手続きが必須となります。
変更から1か月以内の申請が義務付けされていますので、漏れなく行ってください。
登記費用もかかりますので、お忘れなく。
またリフォーム費用を金融機関からローンで借り入れをした場合には、抵当権設定登記も併せて必要です。
固定資産税は必ず減るとは限らない
床面積が減る減築リフォームは、固定資産税が安くなると考えるのが大多数かもしれません。
税率は、床面積の合計から算出されるのが基本だからです。
しかし、リフォームにより設備が良くなり、建物自体のスペックが向上している場合、固定資産税評価額が上がる可能性があるため、必ず固定資産税が安くなると軽々しく考えてしまうのはやめましょう。
減築リフォームで「建築確認申請」とは?減築リフォームで必要なケース・不要なケースを解説
建築確認申請とは何かご存知ですか?
建築確認申請は「建築基準法」「都市計画法」などの法律に対して、建物が条件を満たしているかの審査を受けることです。
しっかり理解しておかないと後々思わぬペナルティを受けてしまうかもしれません。
ここでは減築リフォームに際して、建築確認申請が必要か不要か併せて「既存不適格建築物」についても解説しています。
申請が必要な際、手続き自体は、施工業者に任せられますが、申請義務は、建築主のあなたにあります。
あなたの施工プランが、どこに該当するのか、必ずチェックしてくださいね。
それでは、早速見ていきましょう。
申請が必要なケース
建築確認申請が必要なケースは、建築基準法第6条に記載されています。
要約すると以下の場合に相当します。
- 建築(新築・増築・改築・移転)
- 防火地域と準防火地域の10㎡を超える「増築・改築・移転」
- 大規模の修繕・模様替え
- 用途変更(建築基準法第87条)
- 木造で3階以上の建物
減築は、上記に含まれていないため、確認申請は一見不要と考えるかもしれません。
しかし注意が必要なケースがあります。
それは、減築と増築が同時に行われる施工です。
「削った部屋のスペースにガレージやカーポートを設置した」という場合は、増築が含まれる工事とみなされるため、確認申請が必要になります。
減築する面積に関わらず、少しでも増築が含まれるケースは、確認申請が必要と覚えておくとわかりやすいでしょう。
申請が不要なケース
施工内容が減築のみであれば、ほとんどの場合、確認申請は、不要と考えてよいでしょう。
しかし、「大規模の修繕・模様替え」に相当するような大掛かりな施工で以下の建物に相当する場合は例外です。
- 3階建て以上の木造住宅等(2号建築物)
- 2階建て以上の鉄骨住宅等(3号建築物)
たとえば「3階建てを2階建てに減築」という場合は申請が必要なケースになります。
2階建てや平屋の木造住宅(4号建築物)での減築リフォームでは、確認申請はほとんどの場合、不要と覚えておきましょう。
その施工!【現行建築基準法】に適合していますか?
旧法時代に建築された建物で、「現行の建築基準法」に該当しない建物を「既存不適格建築物」と呼びます。
既存不適格建築物に対して増築を伴う減築リフォーム・・・
つまり確認申請が必要になる大規模改修工事を行う場合は、基本的に建物全てを現行法に合致させる必要があります。
たとえば、減築リフォーム箇所以外の防火・耐震補強が求められる場合があるのです。
制限緩和制度により、全ての施工を行わなくも良いケースもありますが、確認項目も多く、どこまでを工事規模とするかの判断は一般的には難しいところです。
それぞれの地域、自治体によっても規定が細かく異なりますので、最終的には、確認申請の有無も含めて、事前に建築士を有する施工業者、行政窓口に確認をとることが望ましいでしょう。
減築リフォームに使える補助金・減税・ローン制度とは?
減築リフォームに補助金・減税・ローン制度が利用できること知っていましたか?
各制度について知らないままでは、施工内容・費用面共に損をしてしまうかもしれません。
そこで、減築リフォームに活用できる各制度を紹介していきましょう。
実は減築そのものへの補助金制度というものはありません。
しかし、施工内容に断熱や耐震改修、省エネ、バリアフリーなどの要素を盛り込むことで各補助金や減税制度を活用できるようになるのです。
申請は、着工する前に行う必要があり、申請期限付きの制度もあります。
「知らなかった!」では、手遅れです。しっかりチェックしていきましょう。
減築リフォームに使いやすい補助金制度
減築リフォームに活用できる補助金制度を簡潔にまとめました。
補助金名称 | 対象施工内容 |
既存住宅における断熱リフォーム支援事業 | 省エネ性能を一定水準以上向上させる断熱施工 |
次世代省エネ建材の実証支援事業 | 次世代省エネ建材の実証支援事業 省エネ性能向上につながる指定建材を採用する施工 |
介護・バリアフリーリフォーム補助金 | 介護の向上・住宅のバリアフリー化に関わる施工 |
長期優良住宅化リフォーム推進事業 | 耐震性能・省エネ性能などを向上させる施工 |
※令和6年度長期優良住宅化リフォーム推進事業 事前採択タイプ「安心R住宅」「提案型」の公募受付は、令和6年5月31日(金)18時をもって終了いたしました。
※令和6年度 「次世代省エネ建材の実証支援事業」の一般公募(一次公募)は、2024年7月8日(月)17:00をもちまして受付を終了しました。
減築リフォームのプランに該当する施工内容を組み込ませることで補助金対象とすることが可能です。
上記以外にも各自治体が独自に実施している補助金制度もあります。施工業者やお住いの行政窓口に相談してみましょう。
補助金と減税はセットでお得!
補助金と併せての減税制度の活用も費用負担軽減になります。
所得税関連で活用できる制度をピックアップしました。
- 住宅ローン減税
- 住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置
- 不動産取得税の優遇措置
- 固定資産税の優遇措置
- 登録免許税の優遇措置
減税を受けるには申請が必須になります。
申請期限内に必要書類を揃えて手続きを行いましょう。
施工業者に建築士が在籍していれば、減税申請に必要な「増改築等工事証明書」の発行も依頼することができます。
減税制度の不明点は、あなたのお住いの地域を管轄する税務署にお問い合わせしてみてください。
ローン制度も上手に活用しよう!
減築リフォームは、建て替え費用より予算が抑えられるとはいえ、かなりの費用負担になるケースが考えられます。
費用捻出には、ローン制度も上手に活用しましょう。
高齢になってからのローンは心配・・・
という方にもおすすめできるプランもありますよ。
例えば、シニア世代を対象にした「リバースモーゲージ型住宅ローン」は60歳以上の方でも利用しやすく設定されている住宅ローンプラン。
借入期間中の返済は、金利のみのため月々の返済負担が少ないのが特徴です。
元金は、契約者様がお亡くなりの後、物件売却資金からの捻出か相続人の手元資金からの返済という形になるのです。
ファイナンシャルプランナーが在籍している業者であれば、ローンの種類や中長期の資金計画を相談できます。
あなたの理想を叶える資金プランをしっかり考えていきましょう。
減築リフォームで【生活スタイルにマッチした】快適な住まいに
減築リフォームについてはいかがでしたか?
あこがれの大きな家も、生活スタイルにマッチしていなければ負担でしかありません。
老後は夫婦仲良くゆっくり過ごしたいのに・・・
使わない部屋の手入れのために階段を1日に何往復も・・・
時間も体力も奪われてもったいないですよね。
そんなときのおすすめが【減築リフォーム】というお話でした。
減築リフォームであなたの今後の生活スタイルにベストマッチな住まいを実現させましょう。
そのために「今後どんな生活を送りたいのか?」「家に望むことは何か?」という目的を明確にしてください。
目的が見えたら、まずは住まいの専門家に相談です。
減築リフォームが良いのか、建て替えが良いのか・・・
様々な角度から「あなたの理想の未来に向けた道筋」を提案してくれるでしょう。
減築リフォームするならタウンライフリフォームがおすすめ
あなたに最適なサポートをしてくれるプロのリフォーム会社を探すならば・・・
おすすめは、Webサイトの一括資料請求サービスです。
複数の施工会社から一括で資料やアドバイスなどを提供してもらえます。
Webサイトで条件を入力するだけで申し込みができるので、手間も時間もかかりません。
リフォーム相談サイトの「タウンライフリフォーム」では、複数のリフォームメーカーや施工会社から「見積もり」「リフォームプラン」「専門家からのアイデア&アドバイス」の3つを一括に無料で受け取れます。
ぜひ「タウンライフリフォーム」を活用しながら、あなたの「理想の家作り・・・減築リフォームへの第一歩」踏み出していきましょう。
【提案無料!!】
あなた見積もり、リフォームプラン、専門家からのアイデア&アドバイスなどの提案が無料で受けられる!
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