知って得する!不動産取引の交渉術
値引き交渉にあがる土俵とは?
値引き交渉を上手に行おうとしても、残念ながらすべて交渉の土俵にあがるとは限りません。
交渉の対象となる物件や販売状況、売主の方針によって、
まったく受け付けてくれない場合があります。
そうは言っても交渉の余地があるかどうか、見分ける何か良い方法はあるのでしょうか。
これも残念ながら「これだ!」という方法はありません。
やはり、売主の事情を一番よく知っている担当営業マンに聞くのが一番かもしれません。
しかし、売主側も当然「売りたい」わけですから、
なかなか売れない値付けで「いつか売れるだろう」で構えているわけにもいかないでしょう。
もっとも、「売れなかったらそれでも良し!」と考えている売主さんだったらどうしょうもない話ですが…。
通常、売主が値引きを考えるのは、状況とタイミングが大きな影響を及ぼします。
まず、売り出しの初期段階では、売主側も期待を膨らませながら買い手の動きを様子見します。
市場に初めて登場する(いわゆる、初物)物件は、売り出し初期が一番注目され、
買い手の動きが活発化します。
そんな状況下で値引き交渉を持ちかけても、
買い手の引き合いがあるうちは応じることは少ないでしょう。
しかし、1か月、3ヶ月と過ぎれば、状況は変わります。
最初のころは引き合いが多くても、日を重ねるごとに下降することが多いのです。
そうなれば、これまでの販売価格を見直して値下げ販売に踏みきったり、
個別に買い手の値引き交渉に応じてくれるかもしれません。
いずれにしましても、販売中の物件を見る際には、「いつから売り出している物件なのか?」を
把握することで、値引き交渉の可能性を探ってみると良いかもしれません。