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家族のパブリックとプライバシー

個室がプライバシーを育てすぎている?
家族の中でパブリックとプライバシーはあまり意識しない方がいいと私は考えています。家族の中でプライバシーとは一体何かをきちんと考えてみる必要があります。

ライフサイクルも大きくかかわってきますが、子供の成長の中で大人の仲間入りする時に大人たちの行動(性や会話)に秘密めいたものを感じてしまい、皆さんも経験があったと思いますが、真実のはざまに揺れ動いてしまいます。

しかしプライバシーは家族にとってあるから守るのではなく、お互いの尊重から生まれてくるような気もします。いままで子供たちに個室を分け与えてきたため、多くの秘密を持ちすぎて必要以上に家族内のプライバシー感覚が生まれてきたのではないでしょうか?

個室が家族のコミュニケーションの壁になってしまっています。これでは家族のための家について本末転倒ではないでしょうか。賛否がありますが変に性を意識させない育て方も大切なのではないのでしょうか。

ある女優さんが22歳まで父親とお風呂に入っていたことをしゃべった時、観客は「エーッ!」と驚いていましたが、実はそのご家族は隠しごとのない、親子の会話が多い家だったのだろうなと思います。ただやはり家族のプライバシーの考え方は他人の考えるものと違うことが多いので難しいでしょうね。

和室の効用

和室には精神を律する仕掛けがある。
今の社会には何処へ行っても座すといったシーンが本当に少なくなっています。

しかし住まいの和室で畳や柱、6畳、8畳をいった言葉と空間は日本人なら知らない人はいませんしその使い方もよくわかっています。そして和室に入ると誰もが一瞬緊張感を感じる雰囲気を持っています。

和の空間には木造の「木割」という考え方があり、様々な伝統の寸法や形式が厳格に決められていました。この整って計算された規律性が建物を建てるうえで精神を文字どおり律する和の力の根源でした。また木割による柱の割り付けや部屋の広さ、高さなど正確な空間は、特に日本人の最も優れた「空間把握力」の元にもなっています。欧米人にはない、日本人だけの大切にしたい感覚です。

畳では思わず座ってしまいますが、畳には「空気をきれいにする」「ほこりが立たない」「健康にいい」などの特徴のほか、イグサのやさしい柔らかさの肌触りが子育てに向いています。 また和室は片付けやすくちゃぶ台を置いたり、遊びを繰り広げたり、布団を敷いて寝室にしたりと自由な使い方ができます。

洋室にリフォームするのも簡単です。一部屋は和室を考えておきたいものです。

家族の絆が深まる間取とは

母親の役割。父親の役割。
家族の親密度を上げるには、母親と子どもの関係を深くすることが特に大切です。

ある調査によると、勉強するにしても母親と近い場所でする方が集中するという結果が出ています。よく子どもたちをキッチンのカウンターやダイニングテーブルで勉強させるといいといいますが、これは母親が監視できるからではなく、そのほうが、子どもが安心して集中できるからなのです。子どものほうから母親に近づいて行っているわけです。

間取りもこの母子関係に着目すると絆が深まる家になります。昔の大家族のように家族人数が少なくなり、家事をするお母さんの存在価値が子供にとってどうしても大きくなりました。母と子は一心同体なのでしょう。

一方、父親は子どもにとって「能力を評価する」対象です。体力や仕事をする力や包容力、存在感を見せ尊敬を抱かせるのが父親の役割です。でもそこに愛情があり、力強い絆が生まれます。しかし経済中心の時代を送った男たちは家庭をあまり振り返って来ませんでした。

基本的に仕事中心で外の社会で力を発揮したのですが、反面家のことや地域の活動は少なくなってしまいました。そのため家族の中では権力的な存在力は大きく低下してしまいました。世の父親はこれからはもっと家庭を大切にしなければなりませんね。

タウンライフ家づくりが参考にしたサイトはこちら【リフォームの見積りや費用】

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