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収納を考えた間取作成とは

余っている部分をとことん見つけ出す。今は家の寿命が長くなっていることもあって収納するものも増えています。

昔はタンスや家具がたくさんありましたが今は各部屋のクローゼット形式のものが主流です。その理由は部屋の中にできる限りものをおかず、空間を広く使いたいからです。

収納は機能として重要ですが、物にはさまざまな大きさのものがあり、それらを納める大きさと広さが必要になります。部屋ごとに位置や大きさを確保することがよい収納となりますがそれ以外にも使えない空間を活用するのが良作といえます。

ですから、収納においては余っている部分の再発見が課題です。また家事動線に合わせて収納スペースを配置するなどの工夫が求められます。

収納は後から設けるなんてことはできませんから、建てる前からしっかり考え、建築家や設計者としっかり話しておく必要があります。

最近では収納場所として小屋裏収納や床下収納が見直されています。小屋裏収納にも1階の屋根裏や2階の屋根裏そして1?2階の天井と床の間の空間などいろいろ方法があって活用されています。

しかし、空間自体が部屋(居室)として見られると階数に算入されますので高さの設定1.4m以下という法的な内容に注意をしなければなりません。
ただ天井までの高さが1.4mは大人では中腰でないと歩き回ることは難しいのですが子供にとっては十分な高さになりますね。

住宅空間は3次元で考える

3次元とは高さ。家の楽しさはここから生まれます。住宅設計の計画段階での平面図では見えないものは「3次元」。つまり高さが見えません。立面図はありますが、それは家の外観です。

ですから、広さはわかってもそこで暮らした場合、目の高さになにがあるのかが不明なのです。ただ断面図がありますが一般には図面で把握するのは難しいと思われます。理解するには設計者のプレゼン資料やパース絵などの方法があり、よく想像力を発揮して頑張ってほしいですね。

最近ではキャド上で3Dの画面で見ることができるなど技術は大いに進歩しています。大切なのは「3次元」。床、壁、天井に囲まれた空間を理解しなければなりませんが、今の生活で周囲を見渡せば参考には事欠きません。

特に目線が重要で見える高さにニッチや記念品を飾る棚などのアイストップを設けるなどして、目線に刺激を与えると空間にメリハリが生まれ、家にいる時間が楽しいものになります。

この3次元視点はなかなか捉えにくいところがありますから、建築家に相談して簡単なヴィジュアル(絵)にしてもらうといいでしょう。打ち合わせが不十分だとでき上がったとき「なんて味気ない部屋なの」といったことにもなり兼ねませんのでご注意ください。

高い天井・吹抜けはなぜ気持ちいいか

光が束になって降り注ぐ神々しさ。私たちは高いところに憧れや清々しさを感じることができます。

住宅でも同じで通常の画一的な天井高さに対して、高い天井や吹抜けは同じ感覚を得ることができるのです。特に吹抜けから差し込む光には「光の神々しさ」があります。光が束になって降り注いでくる素晴らしい光景は不思議な感動を受けるものです。

さらに上からの光は周囲を明るくする力を持っており、その下部はより気持ちのいい場を作ってくれます。また吹抜けは上下の連続性を生み出し、熱や光、声を伝えるほか、家族の気配まで伝えますから一種のコミュニケーション装置ともいえます。

吹抜けを設ける場所は、玄関ホール、リビング・ダイニング、階段室など様々なところに設けることができ、人の高さの約3倍もあるそのダイナミックな空間で開放感を味わいましょう。

吹抜けは家の印象を決める大きな要素ですが、家の構造強度との兼ね合いもあるため、位置については設計者とよく相談しておきたいものです。

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