外観デザインのアクセント
「小窓」使いでつくる美しい外観。
住宅では一番大きな外観デザイン上のアクセントとなるものは屋根と開口部(窓)です。
屋根は雨や雪、風といった自然との対応のため制限はいくらかに絞られますが工法として切り妻や寄棟、陸屋根、片流れ、入母屋などが作られます。
遠くから見てあの家は誰の家だとわかるほど効果の高いものです。開口部(窓)では現代の住宅は断熱や気密性がよく、かつての太陽の熱と風を取り入れる窓から光と景観を取り入れる窓へと大きく変わってきました。
そして実に多くの種類が今では使うことができます。住宅の外観デザインから見ると大きな窓をひとつつくるよりも「小窓」をいくつかつくるほうが、外観に個性をもたらすことができます。
窓の配置をたとえば黄金分割的にそって設けることで外観が美しくみえる方法もあります。壁面に絵を書く感覚ですね。
また、2階開口部を床と天井部に近いところで横長に設けるなどの方法で、壁面を美しく構成でき、今まであまりない外観デザインが出来、開口面積が小さいにもかかわらず、光と風がたっぷり入り居住性が上がるといった効果もあります。
出窓や窓枠、ロートアイアン、柱の形を変えるなどで外観にアクセントをつけることができます。また外壁の一部を石貼りにするなど、素材をかえることでアクセントにすることができます。
自然感のあるインテリアにするには
自然素材と光のチカラ。
インテリアで使う自然素材にもいろいろなものがあり木材、土、石、紙、布、金属、レンガなどがあり、それらの代表的なものはやはり木材になります。
木は硬くもあり柔らかくもあり、それぞれの色あいを見せてくれます。又特に自然の時間で作られた木目が美しく優しい表情の特徴を持っています。
加工がしやすく扱いやすいので床、建具、手すり、天井の現わしなどの多くの場面で木材を使いますが、それぞれに豊かな自然観を演出でき、昔から深い愛情を持って使われてきました。
また畳や塗り壁などの自然素材を多用するとより心地よい自然を感じる暮らしが生まれます。それはみんなよく知っていることなのです。素材に光の当て方も大切で、表面が微妙に凹凸があり、色彩と絡まって光が素材に深みを生み自然感はかなり増幅されます。
身近なものに自然感があると誰もの心が落ち着きますので多くの場所で使ってください。(人の肌色に近いものは抵抗がありません)