成功するリフォーム・具体編
「キッチンの増築」の場合
「キッチン・スペースの大きな改革が
これからのリフォームに欠かせない重要テーマになると思います」
家の中で、特に女性が時間的に過ごすのが多い場所といえば「キッチン」なんです。
昔なら考えられなかったことですが、近ごろ料理がご趣味のお父さんもまずます増えてきていることから、女性だけでなく、男性にもいえることかもしれません。
そんな「キッチン」のリフォームでは、いかに快適に過ごすかということを、考えることが大切なポイントとなります。
日本の古い「戸建」の「キッチン」といえば、今まであまりにもありきたりな設計でしかなかったように思えてなりません。
さらに、「マンション」の「キッチン」ともなれば言わずもがなでしょう。
せいぜい、たたみ1、2畳程度の狭さというのは、日本で一般によくある話です。
日本に比べると、欧米はどこもかしこも「キッチン」がものすごく豪華です。
確かに国全体の面積を考えたら一概に比較することはできませんが、それにしても欧米の「キッチン」には、大きくて広い分、その人に適した遊び心やアイデアが、あちこちに取り入れられているように感じてなりません。
まずは狭さ広さだけの問題ではなく、日本でも、今後もっともっと「キッチン」に遊びを取り入れていかれることをご提案させていだだきます。
趣味の世界を活かした「キッチン」も、今後ぜひともお薦めです。
趣味がこうじて、ケーキ作りがパティシエなみのレベルにまで達した奥さまの日曜日や休日なら、たくさんの友だちを家に招いて、作ったケーキでおもてなしを考えたくなるはずです。
そんなスイーツ作りに相応しい「キッチン」とはどのようなものだろうか? まず初めに、そういうポイントからリフォームを考えていくというという発想の転換です。
あとは、庭で植物を育てて家庭菜園を楽しんで、その後の果実や葉、茎、根菜など収穫物を料理することが日常的なご家庭なら、思いきって、「キッチン」を庭のすぐ近くのスペースに移動するリフォームも考えられます。
これなら、「キッチン」と庭を往復していた以前の時間と労力、手間も省けて便利でしょ。その分、庭を見ながら料理時間にもたっぷり時間かかけられるというものです。
昔は、水漏れ事故の不安も大いにあることから、「キッチン」そのものの移動は、なかなかに難しいことでした。
今は、水漏れの心配が少ない、高品質の配管が発達したことから、以前ほど水漏れの不安はありません。配管ごと「キッチン」を移動させても、大丈夫と考えられるからなのです。
ほかにも、会社勤めの女性たちが近年は在宅でこなすスタイルも大いに増加してきました。
その分、家で過ごす時間そのものが確実に増えたわけです。
以前の「家の中の奥まったスペースにキッチンがある」という考え方はやめにして、目で見て楽しいキッチンというのが理想的です。