成功するリフォーム・物語編

古くなった家をなんとかしたい！

……この動機は、あまりにも現実的すぎて、面白くない

家が古くなりすぎて、床が抜けてしまった、柱が腐って今にも倒れそうといった理由で、やむにやまれず、リフォーム業者に頼む人も、意外と多いと思います。
それに合わせて、「じゃあ、ここも直してもらおうか」、「あそこにも手を入れてもらおうか」ということにもなるかもしれません。

でも、はっきり言って、こうした動機は、少し現実的すぎてあまり面白くありません。
できれば、そうなる前に手を入れてほしいものです。
住まう人の好みに合わせたリフォームというのが、やはり理想です。
親の代からの代々続く家も、そうだと思います。あまりにも家が朽ちる前に、リフォームしたいところですね。

「台所をみちがえるように大変身させたい！」

……日本に、キッチンのリフォーム革命が起こる

わたしは、台所のリフォームに大きな革命があるのではないかと考えています。

それは、住む人の好みに合わせたキッチンのデザインや企画構想の導入です。

料理を作るのが好きな人もいれば、料理作りは苦手だけど、そこでコミュニケーションをとりたい人もいます。
もちろん、男性がキッチンに立つ家も増えました。
ようするに、住む人それぞれの意識の中で、キッチンや台所スペースのあり方が大きく変化しようとしているのではないだろうかということです。
家の中にあって、今の時代、これほど面白い場所はないのです。

そんな時代にあって、いまだ、基本的には、ほとんど似たような規格サイズ、似たようなデザインが中心のままです。
あるステンレス・メーカーの話があります。
その会社は、住む人の好みに合わせたキッチンを造り、それに合わせて台所そのもののリフォーム企画を提案する方法をとっているといいます。
ほとんどが手作業であることから、既製のもの以上に値ははりますが、かなりの注文があるらしいのです。
今までになかったまったく新しい発想のキッチン企画の誕生は、家のリフォームと合わせて、大きな注目を集めることになるかもしれません。