成功するリフォーム・総論編

「マンション」と「戸建」のリフォームの大きな違い

「マンション・リフォームが、戸建と大きく違うポイントは
限られたスペースの中での改築であるということです」

まずはマンションのリフォームの場合です。
現在リフォームをされるのは、主に限られた年代の方々が多いと思うのです。
マンションが大量に建てられた時代に入居されていて、そんな時を経た、4、50代後半まででしょうか、子育てもある程度終わっている方々が多いかと思います。

子供たちも独立や結婚をして、家を出ていくことになります。
そうなれば、夫婦ふたりだけという生活が始まってしまいます。
じゃあ、次に何をやるかってときなんです。

そんなときのひとつのご提案として、「思い切ってリフォームでマンションの中を、夫婦ふたりに似合うスタイルに大きく変えてみるというのはいかがなものでしょう」というのもあると思うんです。

今まであった間仕切りのすべてを取り去って、家の中を広く使うという方法があります。
マンションのプランというと、基本的に家族構成を考えて部屋を区切ることばかり目立つ構成でした。　
リビングはここ、台所はここ、夫婦の寝室はここ、子ども部屋はここですよという具合に、こと細かに分類されていました。

マンションは構造的には室内の壁はほとんど影響しないので、思い切り取ってもらってリフォームするのに最適だと思います。

リビングに今までになかった工夫を取り入れてみるとか、床全体を新しい素材を変えるとか、台所もそうですね。
当然でしょうが、女性からのリフォームへのご提案は、圧倒的に台所の改装希望が多くなります。

いずれにしても、ご自分たちの特技や趣味をいかした空間に作りかえるというのが、マンション・リフォームの大きな目的じゃないでしょうか。
マンションの場合、戸建と大きく違うポイントは、どうしても限られたスペースの中でのリフォームであることです。
だから、あくまでも空間の使い方を変えるという発想がベストだと思います。

奥さまがすごく料理がお得意という方なら、今まで、どうしても不満だった所を、大きく解消することもできます。
思い切って、ホテルなみの感覚でゴージャスにしてみてもいいと思います。

マンション・リフォームの場合、作業にそれほどの期間はかかりません。
その広さにもよりますが、おおよそ20日前後といった期間でしょうか。
それくらいを目安にしていただければいいと思います。
もちろん住人の方が住まわれたままでも作業できます。
ただし、戸建と違って狭い分だけ、リフォーム作業の音や作業員のドタバタが直接近い距離で、住人に伝わります。
その期間だけ、どこか別の近い場所で過ごしていただいたほうがいいことも多々あります。
それくらいの期間なら、いっそふたりだけでホテルや旅館住まいなんていうのも、ひとつのリフレッシュになるかもしれません。