タウンライフ不動産

不動産購入・売却査定の比較ができる、タウンライフ不動産売買。

不動産売却チェックポイント

適正価格で売りに出そう

高い査定額を出してくれた不動産会社に売却を依頼したが、売れなくて困っている・・・
早く高く売るためには、適正価格の把握がとても大切です。

不動産業者の間ではよく、「売れない不動産はない」ということが語られます。
実はこれ、“適正価格であれば”という言葉が抜けています。
裏を返せばどんな不動産であっても適正価格でなければ売れ残ってしまうということです。

それでは適正価格とはそもそもどんな価格なのでしょうか。

適正価格というのは、1~3ヶ月程度で実際に買い手がつく、
相場を反映した価格であるといえます。
物価には需要と供給によって決まる相場というものがあるように、
不動産にも当然、相場があります。

しかし不動産には、需要と供給だけでは決まらない複雑な事情がありますので、
いろんな要素がからんで、それによっていろんな「価格」が存在することになります。

売却にあたってはいろんな価格があります。
「売り希望価格」
「売り出し価格」
「適正価格」
「買い希望価格」
「査定価格」
「成約価格」
これらの価格にはそれぞれ、売り買いする方の思惑が入っています。

売却にあたって、価格査定から成約までのおおまかな流れは、
以下のようになります。

Aさん7年前に6,000万円で新築分譲マンションを買いました。
子供が大きくなって手狭になってきたので、
買い替えを検討しようと思っています。
同じマンション内で4ヶ月前に4,500万円で売れたところがある、
とうわさに聞いたのもきっかけでした。
市場相場からみた適正価格は4,000~4,200万円。

でもAさんはローン残債額がまだ5,200万円もあるので、
できるだけ高く売りたい・・・。
そうすると売り希望価格は、4,500万円くらいが妥当と、Aさんは考えます。
次に不動産業者3社に無料査定をお願いしたところ、
4,000~4,300万円と査定結果が出ました。
Aさんの売り希望価格は4,500万円くらいですが、
専任媒介契約を結んだ不動産業者と相談して、4,200万円と決定しました。

売り出してから1ヵ月後、チラシ広告の成果があり買い希望者があらわれました。
買い希望価格は3,900万円。
結局双方歩みよって、成約価格は4,050万円。

ローン残債額を下回りましたが、早く売れるのはありがたいことだ、
とあまり欲を出さず4,050万円で売ることを決めたのでした。


この例でのポイントは2つあります。
それは

  • 適正価格で売りに出したこと
  • Aさんがあまり欲を出さずにすぐに売ることを決断したこと

です。

前述のように、不動産の価格には売る方買う方それぞれの思惑を反映した価格が存在しますし、
少しでも高く売りたいというのが売る方の本音ですので、
売主にとってなかなか適正価格で売りに出すという判断は難しいのかもしれません。

しかし適正価格であれば早く売れる可能性がぐっと高くなります。

「今、自宅を売りに出しているが、なかなか買い手がつかなくて困っている」
最近こんな相談をよく受けます。
先日もこんなご相談をいただきました。

4年前に購入した自宅(戸建住宅)をある理由で売却することに。
不動産会社数社に価格査定をしてもらって、
そのうち一番高い価格の会社と専任媒介契約を結び、売りに出したのが4ヶ月前。
見学にはけっこう来るが、購入申し込みはないとのこと。
その間、価格を下げること3回。
当初の売り出し価格を聞くと、え?!っというくらい高い価格。
適正価格とは明らかに乖離している。

 8,800万円
   ↓
 7,800万円
   ↓
 6,980万円

売り出し価格の推移は上記のとおりでしたが、
私が適正価格を査定したら5,700~5,900万円程度。
これをうけて、ご相談者の売主の方は不動産会社と相談され、さらに価格改定を行い、
5,980万円で売りに出しました。
その結果、買い希望の方から指値交渉が入り、5,900万円で契約が成立しました。
売り出してから5ヶ月かかりました。


適正価格を逸脱し高く売り出すと、成約までに時間がかかります。
その間、不動産会社の営業マンや買い希望の方への対応にかなり時間がとられます。
「適正価格で売りに出す」
不動産を売却する方はぜひこれを心がけてください。

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